(230) ホテルコスト

  (230) ホテルコスト  

 「ホテルコスト」とは、 「食・住」に関わる経費を指し、その方がどこに住もうと、生きて行くために必要な経費です。その方の事情により経費の計算式は異なりますが、パールでも、改正された法律にのっとって、6年前から徴収しております。

♣ その昔、財政豊かな日本の健康保険では、保険者本人が入院すると「一切合財 無料」でした。しかし財政が逼迫ひっぱく)し、少子高齢になるにつれ、食費の徴収・医療費の一割 → 三割負担が始まりました。今は、介護保険でも、この流れが押し寄せています。

♣ 新聞・テレビの情報によると、アメリカの若者の就職観は「楽(らく)な仕事で高い給料」が人気のトップ だそうです。日本も世界も、この点に関しては意見は同一です。しかし、もし これが世のみんなにかなえられると、つまりインフレに陥ります。これは「楽(らく)して長生きしたい」を望むのと 相通じるものがあります。

寿命の例を挙げましょう:古代エジプトのラムセス2世(92歳)、お釈迦様(80歳)、ローマの初代皇帝アウグストス(80歳)、これに対してイエス様(32歳)。王族は、ホテルコストは掛からず、環境にも恵まれ、一般に長命でしたね。これに対して、民衆は、いつも「分(ぶ)」が悪く、短命でした。日本は、バブルの時代に財政が豊かになり、王族のように長生きできるようになったのですが、みんなが長生きすれば、一人当たりに回る「お金」は当然減ります。これは“理の当然”であって、矛盾ではありませんね。これの解決の一つが「ホテルコスト」として徴収される流れになりました。

♣ 職員の皆さん方は、この状況をどう思いますか?

職員の声

声1: バブルの頃は入院費がタダ だったのですか?すごい、ビックリ !! (係り:昔は「福利厚生費」と言って、入院費どころか 住宅費・娯楽費などまで給付されていた時代がありました)。

声2: 今のようになった 主な理由は「少子高齢化」にあるのですか?(係り:それもありますが、同時に 私たちの生活レベルが飛躍的に上がった のです;私が大学を卒業したころ、病院でも施設でも「暖冷房ナシ ! 」、「ラジオもテレビもナシ ! 」、 お風呂も「芋(いも)洗いの入浴」でした—— 安く生活していた のです)。

声3: 利用者負担の流れはやむを得ない と感じます;時代の流れに沿って対応するのが本筋です。

声4: 歳をとると収入源は限られるし、健康の問題も出てきます;私たちの老後はどうなるのでしょうか?(係り:現在、敬老資金は 本人の預貯金では 全くまかなえず、主に 若者から徴収した税金を そのまま敬老に回しています——稼ぎの無いお年寄りが増え、働く若者が減っても、国は借金を増やすことで敬老を維持しています——でも、その借金(今 一千兆円を越えた——世界最高 ! )を誰が返すのか . . . そこまでは考えが及んでいません)。

声5: アリとキリギリスの寓話ぐうわ)がありますが、なにか せつないものを感じます(係り:お年寄りをキリギリスにたとえるのは間違いです;過去に 彼らの働きがなかったら、日本は戦後を生き抜くことができなかったでしょう)。

声6: 安く生活する方法を過去から学ぶべき です(係り:千年前の 紫式部(源氏物語)や清少納言(枕草子)は、上下水道・暖冷房もない木造家屋の中で元気に活躍していたのだから、やはり見習うべき ですね——そのためには、エアコンなし などの、相当な覚悟が必要となるでしょう)。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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