(401) ついに 600歳 か?

 (401) ついに 600歳か?  

 人間の人口や寿命についての統計は、第二次大戦後になるまでは、世界相互で比べるほどの信頼性あるデータはなかったでしょう。

♣ なにしろ、貧困・飢餓・戦争・幼児の高い死亡率に邪魔されて、平均年齢などで その社会の有様を知ることは困難です。しかし、ほんの68年前(1945年)、世界は「第二次世界大戦」の終了を迎え、以後、社会の統計は信頼性が増して来ました。その頃の世界人口は約10億人で、日本の人口は約6千万人、平均年齢は46歳でした。人口の過半数が20歳以下で、「多子少老」の人口構成は「人口ピラミッド」とも呼ばれました。

♣ ご存知、地球の面積は有限だし、養える食物の量も有限です。そこで 「緑の革命」が開発され1~2) 約6倍の食糧が確保されました。でも、世界人口は すぐ6倍に増え(日本は 2倍)、食量の確保率は昔とおんなじ ! それどころか今は、70億人にまで増えました。地球の食糧定員は100億人と言われ、砂漠や寒冷地を畑にしない限り、余裕は あと30億人しかありません。

♣ 近年、科学の発達により 人類は 火星に埴民する勢いです。火星は2年かけて太陽を一周するので、地球人は いったん火星に足を降ろすと 2年後でなければ地球に戻れず、最初の探検隊は窮乏生活を強いられます。

♣ アメリカの病理学者 ロイ・ウオルフォード は、アリゾナの砂漠の中で、「生命圏2」という火星探検の耐乏実験に参加し、想像を絶する2年間の生活の後、次の結論を得ました3) :――元気で長生きするためには「大食はダメ」;抗生物質を頻用する清潔過ぎる環境は寿命を短くする;自力で正しい「自己免疫機能」を維持すれば、人類の平均寿命はやがて300歳になる;もし 事故さえなければ 600歳 まで生存できる !!

♣ これは聞き捨てになりません ! 人類の最高寿命は フランスのジャンヌ・カルマンさん 122歳だ ―― ところが、ここで 一気に600歳との発表です !! 私は考えこんでしまいました。「身体」は 600年も持つのか?じゃ、心身を支える「社会」のほう はどうか?

♣ そこで私の考えをご披露します:―― もし 人が30歳で初子を産み、生涯に二人産むとします。あなたの子は二人;あなたが60歳で孫は4人(2の2乗 = 4)、あなたが90歳の祖父母で ひ孫は 2の3乗 = 8人、こうして、あなたが600歳になるときは21代目になるから 子孫の数は 2の21乗 = 2,097,152人。つまり 600歳になるまで生存したら、話を 一万分の一に割り引いても あなたの子孫は200倍に増えているのですぞ !! イヤー、これは おめでたい話ですね !

♣ でも、待てよ ! もし 皆が600歳まで生き残る勢いなら、介護する側の人だって長生きすべきだから、世界の総人口は 定員100億人の百倍以上になる;それはムリ、地球は破滅だ !! つまり? つまり? 私は 600歳を望みません;だって老人が長生きできても、地球は破滅するからです。やはり 私のお奨めは、普通の 「並みコロ長寿」が適当4) であって、社会的に 「ジワコロ長寿の600歳」はムリ5) だろうと結論しました。

 「幸せ」とは、今 与えられている寿命を 優しく維持すること、であって、人々が目を見張るような 延命600歳 ではない ! 私はそう考えたのですが、皆さん、いかがでしょうか?

参考:パールの安全管理  1) # 108: クオ・ワディス(主よ、どちらへ行かれるのですか?)。 2) # 193 : 第四の価値。 3) Gary Taubes : Staying Alive, DISCOVER 2 : 56~61, 2000. 4) # 396 : ホッチャレと並みコロ。5) # 393 : ピンコロか、ジワコロか?

職員の声

声1: 600歳まで長生きしたいかって? 私 分かんない係り:あなたは はたち、元気いっぱいが第一の人生です)。

声2: 私は「地球の食糧定員が100億人」だとは知らなかった;「元気で長生き」と言うけれど、長生きも程々にしないと、地球は老人だらけ になります(係り:老人を支える若者を元気づけ なければね)。

声3: 中山先生の iPS細胞 のおかげで 命が繋がっても 僕の「脳」は保証されるでしょうか?(係り:600年は長いな —— 足利義満の「金閣寺」は600年前;レオナルド・ダビンチが生まれるまで あと40年 ! 600年とは夢のようだ ! )。

声4: 僕も老人になれば600歳に憧れるかもしれないけど、今の短い寿命の中でも 充実した人生は 工夫次第です。

声5: 僕が子供の頃見たアニメ 「銀河鉄道999」で、“永遠の命”を求めて「機械人間」になっても「幸せ」は別の所にあった;子供心に「命」と「幸せ」は別々のようでした。

声6: 600歳まで生きたら 介護保険」はどうなるのだろう?(係り:介護保険は、寿命90歳の現在でも「破綻寸前」ですよ;600歳時代なら もう 言うに及ばず——でも「抗加齢(アンチエイジング)という看板を掲げると、化粧品は飛ぶように売れるご時勢 —— 人ってバカですね。

声7: でも、やがて食糧難の時代が必ず来る;農業の発展こそ老人人口維持の根幹だ !係り:長生きしたい人は自分の食い扶持 (くいぶち) を確保しておこう;介護保険のお金も貯蓄しておこう ! 現在の介護保険のように、他人のお金を当てこむのは 他人にとって迷惑千番 !! )。

声8: 自己免疫を高めて600歳まで生きると 人口過剰になり、結局 弱い者が間引かれる のでしょう?つまり「長生き」なんて叫なくても 今、私たちは 十分 長生きしていると思います。

係り: 皆さん方は「600歳」という数字に踊らされています—— 女性は、12歳で初潮 (しょちょう) 50歳で閉経、そして次世代に交代する のが生命の定めこれが万国ヒト遺伝子の指令です。でも、今の人は 100歳まで よぶんに生きるから、遺伝子の指令を50歳ほど欺いて(あざむいて) います ね。

—— だから「介護保険」の助けが必要となる のです。もし 600歳まで生きるとすれば、その場合の 新しい遺伝子の指令初経が72歳(12歳×6)、閉経が300歳(50歳×6)とならざるを得ません。そうすると、299歳まで女性は子を産むべし 、となりますが、女性の皆さん方は納得ですか?閉経を今のように50歳で終わらせ、そのあと 600歳まで生存するってムシが良すぎ ! ムチャの極み ! 」。
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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