(405) 物価上昇 と 介護

 (405) 物価上昇 と 介護  

 皆さん方は、安倍総理が 実質「2% の物価上昇政策」を打ち出されていて、「何となく不安」を感じておられませんか? それは私も同じです。

♣ 日本は バブルが崩壊したあと、20年このかた 不景気が続いていると言われます。給料は ほとんど増えない反面、物価が少し下がっていますデフレ 。介護職の立場で見ると、高齢者たちは 昔は何とか自立していたのに 今は 保険に依存、過剰に保護されている ように感じられます。保護は結構ですが その源資は我々 現役労働者の税金です。これでいいのかなー?と感じますが、果たして どうでしょうか?私は経済学者でも政治家でもないので、素人でも理解できる筋道 によって「みんなが幸せ」になる経路の説明をしてみたいと思います。

人は働いて お金を貯め 不時に備えます昔の貯蓄は 価値が 変化しにくい 「金」 (きん)を貯めましたが、金の存在量は限られるし、盗難に遭うし、内緒に隠匿 (いんとく) されると 政府は通貨不足で困る;そこで それを社会に引っぱり出す役割として「利息」が活用されました。これは紙幣隠匿でも同じことで、隠匿金のままでは利息が付きませんが、政府が物価上昇策を用いれば、おのずとお金の隠匿は不利 になりますね。また「利息」は一般の預金にも用いられ、人の心を「」から遠ざける役目を果たします。

♣ 問題は「利息の程度」でしょう。困った人への高利貸は昔も今も存在しますが、平和で健全な社会の利息は 経験的に 年率 「 3 %前後 だそうで、 安倍総理の主導される「2 %」は驚くに当たりません。「2 %」の物価上昇なら、1.02 の n 乗 = を計算すると、物価は 1年後+2%、2年後+4% . . . 10年後+22% . . . 35年後+100%等となります -- 人の心の思惑 ( おもわく ) のため、計算通りにはなりませんが。つまり 35年後に 物価が2倍、逆に 隠匿したお金の価値なら 1/2 になる計算です。この程度の物価上昇であれば、社会混乱は起こらないだろう と思われます。

♣ 私はこう考えました:「お金とは“火薬”のようなもの;円滑に使えば みんなの役に立つけれど、けちけち貯めて(社会はデフレになる)そのあと〝爆発“させると インフレが起こり 社会は混乱します」。お金の価値が もし不変であれば お金は隠匿されがち、経済がうまく循環せず、政府も国民も困ります;隠匿金が程よく引き出されて 社会の運営に役立たつような程よい利息」とは うまい工夫ですね。しかし、目標が 2% であっても 景気は留まることなく過熱し、リーマンショックのように崩壊したのがアメリカ社会だ、とも言われます -- 怖いですね。

♣ 今、銀行利息はほとんどゼロです;逆に言うと、ゼロ利息なら 隠匿金をあぶり出すことは困難 です。つまり 利息は今「禁じ手」だから、それに代わって「物価上昇策」が取られます。つまり お札をよぶんに印刷して世に出し 程よく物価が上がるように 導くのです -- まあ、日銀の 黒田新総裁殿が お導き下さるでしょう。

♣ 一般に年寄りは 金を持っている割に消費をしない傾向があり 景気回復がうまくいかない、と非難されます。でも 齢をとって貧乏であることは 惨めですよ。幸い、介護保険のおかげで お年寄りの「お金使い」は促進されています よね —— 「要介護5」なら 最低 毎月36万円が支出されます。私が思うに、彼らには お金を所有して頂き、2%の物価上昇策で 程よく社会へお金を戻して頂く のが 国民みんなの幸せに繋がる ような気がします。皆さんのお考えはどうですか?

職員の声

声 1: お年寄りに もっとお金を使ってほしい;「宵越しのお金は持たない」というのが江戸っ子の気風(きっぷ)、それでお金が世に回れば 皆が幸せになれます。

声2: お金は貯めるのが美徳ではない、社会に循環させてこそ 景気に役立つ のだ(係り:きっとそうなのでしょう;でも日本人は貯めないと心配です)。

声3: 先日のTVで見た「生活保護」の風景:お金を受け取ると そそくさにパチンコや競馬に出かける人;煙草や酒などの嗜好品を購入する人 → 私たちからの税金を生活保護者が嗜好品購入に使うなんて 心が間違っています !! 係り:東京の足立区では区の総予算(約300億)より 区の生活保護支出のほうが多い(約350億)という現実:憲法が定める「尊厳」とは“第25条 = 生活の最低限の保証”であって、競馬や酒で区政が崩壊するのは ‘憲法違反’ですな)。

声4: 今のお年寄りは「頼り気根性・不活発」で「過保護」です;それも悪くはないけど、私ら現役への増税がいつまで続くのか 心配になる;もっと自立させて欲しい。(係り保護されると 世にはモンスターがはびこる → 小学生の親・スポーツ指導者・生活保護者など:高齢者もこうなったのか !! )。

声5: 「お金は無いと不安だが、使い残し金をあの世に持って行けない し . . . 」などと 人生の先輩方は話される(係り:お年寄りの気分は昔のまんまだよ)。

声6: 私はかって「利息のある貯金」に興味を持ったが、今は楽しくない —— 幼い頃は「預金が利息で倍になる」という夢があったけど、あの時代の再来はもう夢なのか?

声7: 社会人の幸せと物価上昇は‘逆相関’ではないか? —— 私は自分のお金を気前よく使いたいなー係り:私がオーストラリア探訪をした時、若者たちは 毎金曜日の夜 財布のお金を使いきって人生を楽しんでいた . . . あまりに不思議なので訊ねると「日本では貯めるんですか?」と逆に訊ね返された——彼の国では 本当の意味で福祉が完備され、明日も また老後も生活が保証されている ので、気前よく自分のお金が使える . . . OGビーフの国 は さすがだ ! )。

声8: アベノミックスは 弱肉強食の数字を操って、日本型の良き経営モデルを改悪し、富の再配分の仕組みを壊している(係り老人介護を第一必須と考えれば、必要税収の確保を重んじざるを得ないのかもね)。

声9: 物価が上がっても 必要なモノは 買わねばならない;たとえば「要介護5」で毎月36万円の支出は生存必須で仕方がない のでしょう?(係り: ‘必須’判定をする前に 「総額」を検討しましょう;保険の決まりが毎月36万円、歯磨きや個人経費を加えて約40万円、 × 12で年間 約500万円 —— 10年ご生存ならば 総額計 5,000万 . . . あなたの家計で 年寄りお一人に それほどの「振る袖」がありますか? 日本の 家族持ちサラリーマンの平均年収が420万円 であることを考え併せると、高齢者介護プランにも 世代較差の歪 ( ひずみ ) が見え隠れしています. . . あなたなら どう解決しますか?)。

* 参考:パールの安全管理 # 104 : 翁オキナ 嫗オウ と 貯金。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

最新記事
全ての記事一覧
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
QRコード
QR