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(118) 長生きの妙薬

  (118) 長生きの妙薬 

 先月のテレビで 国民の圧倒的な関心を集めたのは 民主党による「事業仕分け」でした。この試みに対して賛否両論がありましたが、大筋でみれば、前向きの動きだったと思います。また科学・医療福祉の予算がこれほどまで世間の目にさらされ、議論がされたことはなかったでしょう。科学や医療福祉が国民の納める税金と深い関わりがあることが浮き彫りになった 良い出来事でした。

♣ 今日は「別なアプローチ」で この事を考えます。民主党の仕分け事業は「削ること」に努力が集中していましたが、仕分け事業で「加えること」も 同じように大切ではないでしょうか? つまり「マイナス」ではなく、「プラスの仕分け会議」です。いま世間で出ている共通な話題は「長生きの薬」のようです。これは、人間の本性によるものでしょうか、古今東西 求められ続けています。古代の中国の帝王たちは、その絶大な権力により、東方にある蓬莱国ほうらいこく)、つまり当時の日本へ行き「不老長寿の薬」を求めました。また、西方の韃靼(だったん)トルコまでを訪ね、「不老不死の薬」を探し続けました。薬を求めるべく派遣された使者は、そんなものはない、と知っていましたし、薬を持たずに帰国したら死刑になるのは目に見えていたので、トンズラってしまい、帝王たちを落胆させました。

♣ ところが、科学が発達した現在の日本では、誰もが その「長生き薬」の恩恵を受けています。え?なんで?どこにそんな薬があるの?と思いますか? 先週 お話した「貧困率」を思い出しましょう。そうなんです;「人が長生きする三大要件」とは、① 食糧の充足、② 保健と衛生、③ 医療と介護なのです。これら①②③が揃うことが「長生きの薬」なのです。昔の中国の帝王たちは①を満たしていましたが、②③が不足でした。昨年 安全管理でお話した「ソロモン大王の介護1) でも、充足していたのは①だけでしたよね。そして、今の私たちはどうでしょうか。どうです !! ①②③みな揃っています。つまり私たちは「長生きの薬」に取り囲まれているのです。だから日本人は、この20年来、世界最高の長寿国なのです。

♣ 社会問題を解くときに「氏か育ちか」が よく問われます。これに関して、最近、アメリカのバルジライ博士が「長寿ゲノム・プロジェクト」を立ち上げました。人種的に雑婚の少ない ヨーロッパ出身のユダヤ人 95歳以上の158人と、同じ条件の他国者を比べると、認知機能にはっきりした相違がみられ、その原因を突き止めると、「理由は遺伝子の相違」にあった、と言います(詳細は略)。つまり、ある遺伝子を持っていれば、100歳でタバコを吸っていても、さらに長生きすると言います。まあ、95歳以上とはいえ、158人の成績では問題なきにしも非ず、ですが。逆に言えば、その遺伝子を持たない人は、禁煙・肥満防止・運動励行などの努力をしないと長生きできないのです。つまり「氏か育ちか」の問題は「氏」に軍配があがりました。

♣ 手前みそになりますが、パールは施設の位置・職員の質の良さ(栄養・衛生・介護)に加えて、周辺が優秀な病院に取り囲まれています。「長生きの三大要件」をみな満たしていますね。つまり、長生きをしたいのなら、世界の人々は日本に来ればよいと思います。日本に来たら、ぜひパールに寄ってもらいたいです。ここには「長生きの妙薬」があるからです。

♣ 長生きしたら うれしいかどうか については、次回に考えましょう。

職員の声

声1: 一説によると、中国の皇帝が日本に「長生きの妙薬」を取りに来させたとか . . .(係り:秦の始皇帝が除福を派遣したとのことですね、紀元前200年ですから、日本は弥生時代だったすね;そんな妙薬は その頃には なかったでしょう)。

声2: 古代の皇帝たちは、今、私たちが持っている現代医療のレベルを求めたのでしょうか?(係り:3000年前のソロモン大王の時代には、体の冷えた大王を暖めるために、乙女の裸体が一番効果がある、と信じられました1) ;さて、今から千年後には、今の私たちがあざ笑われるかも知れませんぞ——たとえば、胃瘻(いろう)という野蛮な方法で“善意の虐待”をしていた、とか)。

声3: 長生きの妙薬は素敵ですが、私はピンピンコロリ(PPK)2) を目指しています(係り:PPKは、長生きを目指すよりも、はるかに困難な願いです;パールで150人余の方が亡くなりましたが、PPKはお一人のみでした(= 大動脈破裂;他の大部分は“誤嚥性肺炎”でした)。

声4: 遺伝子を調べると、いずれ自分の寿命が分かる日が来るのでしょうか?(係り:長命遺伝子は複数個あって、一概に“有り無し”を決定できないそうです)。

声5: 「氏か育ちか?」の答えは「氏」だとのこと、どうして調べたらよいのですか?(係り:血縁者で90歳以上の人が何人いるか で、おおよそ判定されます;日本人の遺伝子は、一般に100歳型と言われます)。

声6: 認知症に効く薬の開発が進み、健康寿命が伸びることを期待しています;次次回の「長生きして嬉しいか?」3) のお話に興味を掻き立てられます(係り:長生きするためには、お金が必要です;本人が働けないなら、私たちが増税に応じて、支えてあげねばなりません)。

参考: 1) パールの安全管理 # 3 :ソロモン大王の介護。 2) パールの安全管理 # 72 : PKKは望ましいか? 3) : パールの安全管理 # 120 : 長寿は嬉しい。

プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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