(136) あなたの価値観

  (136) あなたの価値観  

  今日のお話は、藪から棒に「価値観」です。価値観とは「何が大事で何が大事でないかという判断、物事の優先順位付け、物事の重み付けをする気持ち」です。だから「価値観」と聞けば「多様性」という形容詞がすぐ頭に浮かびます。そうです、価値観は人によって、また時によって、ずいぶん違うものです。しかし、そのように違う価値観でありながら、人間の追及する価値観の落とし所は、案外に共通性のあるものがあります。それをあえて言えば「お金」でしょう。つまり経済状態、もっと言えば「お給料」とも言えます。

♣ お金至上主義の国 アメリカ、そこでリーマン・ショックが走ったのは3年前、以後 世界中が経済危機に陥り、日本も不景気に襲われ、失業率は高く、まだ青息吐息です。そんな中、世界のあちこちで「資本主義は健全な主義なのか?」が問われ始めています。ご存知、資本主義は、競合した共産主義との戦いで1989年のベルリンの壁突破により勝負がつきましたね。ところが、お隣の国 中国は「修正共産主義」を基本として、年率10%を越える経済発展を遂行しています。何が違うのでしょうか?

♣ そもそも資本主義は250年前、イギリスの産業革命でもたらされた主義です。それが世界中に広がり、言うなれば「お金、お金、もっとお金」という価値観がほぼ世界中に固定され、私どもの心の中にも植え付けられました。お金があれば、何でもできる世の中になり、それを不思議でも何でもないように感じています。

♣ しかし 歴史的には、ある思想が250年も続くと、それはそろそろ寿命が尽きる のだそうです。そこで資本主義の根幹である「複利」について計算してみます。複利とは元本のお金に利息を付けたお金です。毎年、元本と利息が新しい利息を産みます。そのお金の計算式は:元本×(1+利息% / 100)n、nは年です。簡単に整理・計算すると、元金100円を健全な利息と言われる3%複利で回すと 1年後= 103円、10年後= 134円、100年後= 1,922円などと計算されます(約二千倍)。お隣の中国は10%で成長しています。つまり利息10%で回すと、1年後= 110円、10年後= 259円、100年後= 1,378,061円!!!! なんと100年後には一万倍に増えるのですよ! これが資本主義の基礎です。パイ全体が大きくなれば、一部分も無理なく大きくなれますが、一般には 増えるところがあれば 減るところもあり、バランスを失えば 破綻が訪れます

♣ 通貨がきん)であった昔には、それをむやみに増やせませんでした。なぜって、世界中の金(きん)を一箇所に集めても、オリンピック水泳プールの水2杯分に過ぎないからです。つまり、金を通貨とするのでは世界の資産(価値)を動かすには不足です。そこで、印刷すれば いくらでも増やせる紙幣が新しい通貨となりましたが、そのメリットとデメリットとの関係から、現在は世界中で ヤケクソになっているようです。

♣ そこで新しい思想が芽生えてきます。世の中で一番大事なモノは「お金ではない !! 」と言うのです。では それは何? ——200年前のフランス革命のとき得られた 人類愛のモットーは「自由・平等・友愛」でした。そこには「お金」は入っていなかったのです。江戸時代の日本のモットーは「」、すなわち「思いやりの心」でした。彼らも お金を愛すれば破綻が来る ことを知っていたのでしょう。今、私たち日本人も価値観が「お金」のほかに、何か別なものもがあるのではないか?を感じています。幸福の「青い鳥」は、結局、資本主義の中では一部の人の鳥に過ぎなかったのでした。

♣ 日本には昔から 価値観を表わす立派な言葉があります——仁 義 礼 智 信——私たちは これらを忘れかけていました。福祉を「生きる」とは、所詮、礼儀正しく 思いやる心が「通貨」に相当するものしょう。その上に「命」が花咲き、送り迎えられるものだと思います。

  参考: The Price of Gold : Brook Larmer in National Geographic 1:34, 2009.

職員の声

声1: 価値観はどこから生まれてくるのでしょうか?その流行は30年から50年と言う人もあります;ある周期で正論、または反論となります(係り:流行{ファション}という意味では クルクル変わります;しかし 社会基礎概念としての価値観は100年~1000年くらい持ち続く でしょうか;たとえば「切腹」という価値観は 資本主義以前の日本で150年前まで存続していました)。

声2: 私が考える「価値観」とは、「物事の優先順位付け、物事の重み付けをする気持ち」です;お金が少なくても、私の精神生活は充実していると思います。

声3: 資本主義って消滅する運命にあるのですか?確かに「現金」は便利なものですが、「非現金」 つまりカードやインターネットの決済など、私のようなOld Boy には付いて行けないような所があります(係り: 札束で頬を叩かれると 心が変わる”と言いますが、現金と資本主義は その人 その人物を変えます)。

声4: マスコミが同じことを繰り返して言うと、私の「価値観」は大きく影響されます;とくに化粧品と漢方薬 !!(係り: 人の価値観は “親から、友から、テレビから” と言われます)。

声5: 現政権は「お金に対する愛」だけでなく、「人をも愛する」という価値観を出していますが . . .(係り:昔の列島改造論とは違いますね;でも今回の「東日本大震災」の政府発表はは 当初の「健康に心配ない」から「被害は想定外」となり、4/12には チェルノブイリ並みの「レベル7」にまで進展しました; 政府が どれほど人々を愛して下さるか、よく見つめましょう)。
 
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Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

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