(141) マルチタレントを目指して

  (141) マルチタレントを目指して   

  今回の「職員の声」で、特に「生活介護の実技指導」を望む方がたがありました。つまり、「品質会議」は“総論的であって技術内容(各論)に乏しい”というご意見です。また「ケアカンファ」は“医療や看護・薬品の解説に偏っている”と言う声もありました。もっと「在宅家事一般」にすぐ役立つカンファ内容が望ましい、というものです。

♣ そこで私は申し上げます。パールの職員は、もっと人間性の輪を広げ、人間の生活感を高めて欲しいと思うのです。品質会議は別名 「リベラル・アーツ」(一般教養)を目指します —— 大学一年生のとき学んだはずの、専門に偏らない豊かな知識です。「人はパンだけで生きるものではない」という言葉があります。「人が人のケアをする」という行為の中には、技術だけではない おのずとにじみ出る あなたの「品性」が問われます。

♣ そのためには、一般教養の物識り(ものしり)になって欲しい のです。専門教育だけの、視野の狭い人物では、人のお世話を十分にはできません。だから、いろんなことを勉強しましょう。歴史や地理・社会や政治・芸術と哲学、遺伝学や天文学も . . . 。

♣ 遺伝学は、私たちの遺伝子と寿命を考えるときに役立ちます。天文学? これも役立つのです:なぜなら、私たちの体は「元素」で出来ていますよね。空の星々は、太陽を含み、90%は水素です。その水素が集まっていろんな元素が生まれ、そして やがて人の命が現れてきたのです。このことを知れば、人の寿命の正体を理解するのに、きっと役立ちます。それが天文学です。

♣ 品質会議やケアカンファは 決して難しいことを論じてはいません。ご自分の興味を狭めるのではなく、どうぞ、のびのびと会議に出席され、マルチタレント(幅の広い)な 物識りなケアワーカーを目指して下さい。 「福祉専門」というヒエラルキー(階層構造)の教条(きょうじょう)主義で身を固めないようにして下さい。

♣ 皆さん方の中には、すでに、深い教養と洞察力を秘めた“ご自分の意見”を持っている方が 何人か おられます。きっと将来が託される方がたであろうと思っています。

職員の声

声1: お年寄りと接すには いろいろの知識が必要です;私はたくさん勉強したい。

声2: 在宅でのケアは、自分の技術のみならず、人間性で対応することが多いです係り:ヒョットしたことで「話が合う」ことがありますよね、ご利用者が「オヤ?」と胸を開いてくださると、それは大きな“信頼”につながります

声3: 介護はデリケートな職業であり、ご利用者やご家族と臨機応変な会話は必須です;また、介護以外の一般知識を身につけておくべきだと思います。

声4: 人へのサービスは「愛」だけでは不足、「知識」の裏打ちが必要です(係り:お年寄りの中には、いまだに“ケア・ワーカー”を 単なる「お手伝いさん」と思っている方があります; 「違い」をお見せしましょう)。

声5: 「人間性の輪を広げ、生活感を高める」とのお話が印象に残りました。

声6: いろんな種類の話題をストックし、自分自身の教養を高めて行きたい です(係り:講義録に あなたの意見をしっかり書いて下さい —— 翌週には 皆さんの前で ご披露します)
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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