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(142) スタンダード コールアウト

 (142) スタンダード・コールアウト

  皆さん方は「標準呼び上げ」(Standard Call Out)という手法をご存知でしたか?これは、世界の航空会社が採用している安全管理手法の「声出し確認」のことです —— Call Out とは“大声で呼ぶ”という意味です。

♣ たとえば、副操縦士から 飛行機の上昇中に「ただ今、1,000フィートです」と確認されたら、主操縦士は「1,000フィートを確認 !」と復唱せねばなりません。もし黙っていたのなら、聞こえたのかどうか分かりません。「そんなことは分かっている!」などと言い返したら、落第です。もう一つの例を挙げれば、心臓の手術では 主手術医は「拡大顕微鏡」から片時も目を離さず心臓の動きを追っています。「5番フック、糸付き !」と言えば、副手術医は「5番フック、糸付きを用意 !」と言いながら 主手術医の右手にそれを渡さねばなりません。 「呼び上げ」~「復唱」が必ず“ペア" になり、信頼と安全は完全に融合します。

♣ 呼び上げ確認は 自分一人の時でも行えます。たとえば、電車の運転手は 青信号を指差し確認して「出発・進行 !」とつぶやきます。ナゼ二重の手間をかけるのか? という理由は:① 安全を判断する大脳は、主に「大脳の前の部分」(前頭葉)です。② 他方、声出しは「大脳の横の部分」(側頭葉)です。③ 目で見て確認するのは「大脳の後の部分」(後頭葉)です。つまり、 「思考、復唱、視覚」により、脳のより広い部分が活用され、情報が二重・三重の確認作用として働き、ヒヤリハットやケアレスミステークを防いでくれるのです。

♣ スタンダード・コールアウトの“鍵”は「誰が正しいか」ではなく、「何が正しいいか」だと思います。ふだんの電話や指示・連絡で「声出し確認」を身に付けるよう、心がけましょう。

職員の声

声1:電車の運転手が 何かつぶやいているのは、コレなのですね、分かった !

声2: パソコンを前にして、独りつぶやく人がいますが、やはりコレだったのだ !

声3: 声出し確認は「思う」以上の効果があります(係り:ハイ! 」と答えるだけでなく、「分かりました」を付け加え、手を使い身振りをすると、あなたの脳をもっと広く使うことができます)。

声4: この方法は「勘違い」をなくすため にも効果がありそうです;これを「脳の構造で説明されると、ギャフンです(係り:先輩たちが、あの手この手で試行錯誤した結果を 私たちが頂くのです)。

声5: 回ってきた電話を取るとき、「はい、出ます」と、一声付け加えれば、やさしい関係になります。

声6: 私は以前、運送会社に勤めていましたが、そのころの風景:タイヤ良し、燃料良し、等々、5~6回も確認したことを思い出しました(係り:飛行機が出発するときには、パイロットは命に賭けて これを行います;その気がゆるむと 墜落します)。

声7: 新人を指導するとき、復唱の大事さ をしみじみ感じました;明るい声で連絡しあう 良い環境は、良いお客を招きます。

声8: 「スタンダード・コールアウト」という「名前の付いた確認方法」が印象的でした。

プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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