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(146) 七度忘れよ !

(146) 七度忘れよ !   

今月から、新しい職員がパールをにぎやかにしてくださいます。この機会に新旧職員がたに「忘れることも大事」という事を申し上げます。

♣ 私どもは、仕事や物事を覚えて行きますが、同時に忘れてしまいます。新しい知識は、繰り返し「入力・出力」をしなければ、脳に定着しないのです。「脳のつくり」がそうさせているのです。

♣ 私は以前、救急・CCU病棟に勤める看護師さん方の求めに応じて、全国から集まる人々を対象として、「心電図」の講習会を20年間 携わっていました。ご存知かと思いますが、心電図は、学んでしまえば 心臓の病状を 簡単で正しく教えてくれるので、医師だけでなく、看護師にも著しく役立つ検査方法なのです。問題は、入口の知識にあります。洞性頻脈(どうせいひんみゃく)とか房室(ぼうしつ)ブロックなどのような、聞き慣れない用語が沢山あります。新しく学ぶ用語にアレルギーを感じては 話が進みません

♣ そこで私は、まず聴衆の方がたに告げました:「皆さん、新しく聞く言葉は 口に出して読んで下さいそして忘れて下さい。これを今後、七回繰り返しましょう。そして、八回目の記憶を迎えましょう。もし、八回目の記憶も忘れたのなら、あなたは初めてバカ ! 」と言われるでしょう。

♣ すると、聴衆の皆さん方は、笑顔で何度も忘れて下さいました。私は、少しも懲りず、何度も同じお話をし、その結果、聴衆の皆さん方は 全てを理解して、大評判のうちに講義を終えることができました。勧められて、その講義録の出版物も人気を得ています

♣ 西洋には 「老犬に芸を仕込むのはムリ ! ** という諺があります。あなた方の脳は若いのですから、芸仕込みは自由自在です。「七回忘れるまで、忘れたと言わない」と心に留めて下さい。この考えは 諺の「七転び八起き」に通じる姿勢がありますね。

* 参考:はじめ の はじめ の 心電図:心臓の生理から不整脈の判読まで。新谷冨士雄 著、株式会社 メディカ出版。 ** You can’t teach an old dog an new trick. (日本 = 老いた木は曲がらぬ)

職員の声

声1:知識は繰り返し「入出力」をしないと脳に定着しない、とは名言です(係り:脳のなかには、「一時記憶」を司る部位と「永久記憶」を保障する部位があります;「どうでもよい」と思う知識は 寝ている間に 一時記憶の部位から“消去”されてしまいます——パソコンの記憶領域と似ていますね)。

声2: 私はパソコンを習っても なかなか上達しませんが、7回忘れてもかまわないと言われれば、勇気が出てきます;有難い !

声3: めったに来ないデイ・サービスのご利用者のクセは、つい忘れてしまいます(係り:去る者 日々に疎し(うとし)、という諺もあり、この現象こそが私たちの脳の普通の構造なのです;ご安心を !)。

声4: 一度 覚えた事を忘れるのに個人差があるのでしょうか?(係り:あなたは小学校や中学校の試験の時に覚えたことを、いつまでも覚えていますか? 基本的には、誰も みな忘れます;何度も忘れたことを思い出すから 覚えられるのです —— 知識が一時記憶の部位から永久記憶の部位へ移されます)。

声5: モノにもよりますが、自分が“印象的”と思ったものは記憶に残ります(係り:好きこそものの上手なれ、という諺 通りですね;それによって身を立てようと思えば 好きになり、そして自然に覚えやすくなるのでしょう)。

声6: 物覚えの良い人とそうでない人があります(係り:たしかに「博覧強記」と呼ばれる人があります;でも 私たちはみんな 不自由なく日本語をこなしていますよ —— がんらい「40の手習い」だった諺が「60の手習い」と言われるほど、昨今の脳は活動的です)。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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