(18) 賢い?ずるい?もの知らず?

 人は「賢いのか、ずるいのか、それとも物知らずなのか? 

♣ 例を挙げます。コロンブスがアメリカを発見し、欧州人が移住し始めた後、先住民のアメリカ・インディアンは「疱瘡」(Small Pox)の流行により、人口の9割を失いました。人体内の「抗体」は欧州人ではできていたけれど、隔離されていたインディアンの血の中にはなかったからです。

♣ また、初期のアメリカ移住者は、インディアンたちが一枚岩でなく、部族間抗争に明け暮れていることを察知し、一部のインディアンだけに銃を提供しました。この政策でインディアンたちは、激しい内部抗争を強め、その人口を減らして行きました。結果的に欧州人はアメリカ大陸を容易に我が物にできたのです。

♣ アメリカ北部に住むエスキモー人たちには別な方法で臨みました。彼らは広大な土地にパラパラと住み、海獣相手の生活をするので、「銃」ではなく、「酒」を持ち込んだのです。酒に酔ったエスキモーたちはアメリカ人の敵ではありませんでした。

♣ 同じ時代、イギリス人は「阿片」を中国の富裕層に持ち込みました。阿片に溺れた人々は、自分たちに不利な貿易を唯々諾々と飲んだのです。そのうえ、中国は阿片戦争に負け、莫大な賠償金をイギリスに払いました。

♣ さて、ここからが私の考えです。医療・福祉の面で欧米の業績はすばらしいものです。私どもはそのおこぼれに預かり、多大な便益を得ています。身近なもので言えば、人工呼吸・酸素吸入・持続点滴・胃瘻などがあります。でも、欧米人は賢い、次のことを、早く学んだのです:「人工呼吸」は必ず「社会問題」に発展する;「持続点滴」は「生と死の区別」を曖昧にする;「胃瘻」は「呼吸する屍(しかばね)」を量産する。よって、欧米人は良い医療適応のみに限って酸素・点滴・胃瘻を使い分けます。「透析」も同じくです。つまり彼らは「命の学習」をしたのです。それに比べ、わが国はどうでしょうか?

♣ 歴史は「早く気がついた者の勝ち」という側面があります。疱瘡・銃・酒・酸素・点滴・胃瘻・透析 . . . もし日本人が本当に賢いのなら、遅まきながらでも「賢い判断ができる」と信じています。

職員の声

声1: コロンブスがアメリカを発見した後、アメリカ・インディアンが痘瘡で9割も死んだって、初めて聞きます。

声2: 歴史には「早い者勝ち」という要素があるのですか?(答え: 銃・酒・阿片・吸入・点滴 . . . そう考えると、私たちは見事に侵略されたのが分かり、恐ろしい、でも 欧米人たちも苦しんで、欠点を除去する方法を学んできました)。

声3: 「賢い・ずるい」は紙一重の差でしょうか?でも「ずる賢い」のは絶対イヤ!

声4: 延命は医療適応をよく考えた上で使い分けをしましょう;いったん延命を始めると、それを中止すれば「お縄頂戴」になります。

声5: 「呼吸する屍(しかばね)」という言葉に恐怖を感じます(係り:心臓が動いている死体・脳死、など、臓器移植の世界では よく使われる言葉です)。

声6: 医療上の発明が老人を苦しめています(係り:では、以後、発明者を処罰しますか?それとも「自分の親だから . . . 」と言う自己矛盾する身勝手な家族を再教育しますか?)。

声7: 賢さが求められているのです!
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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