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(149) 放射能と私たち

 (149) 放射能と私たち  

  皆さんがた、「放射能」と聞けば 何を考えますか? このところ、福島県の原発事故に関するニュースが2ヵ月前から報道され、私たちは少々過敏になっていますが、目に見えない「放射能」の どこが問題なのでしょうか?

♣ 難しく考えるから 寄り付きにくい;「焚火」(たきび)にたとえると、「火 が放射能」で「熱 が放射線」です。私は「放射線」という言葉を中学生になるまで知らなかった;仮に知っていたとしても それは健康診断に使われる「レントゲン」だけだったでしょう。私が中学一年生の夏、ピカドンが広島と長崎に落とされました。「原子爆弾」という噂(うわさ)でしたが、何の事だか さっぱり分かりませんでした。後で聞けば、ラジウム元素が分裂するときに発生する「熱」を利用した爆弾——高温の“焚火”なのでした。しかし、「熱」 だけなら、後に尾を引きません。実際には「放射線障害」という「原爆症」の病気が延々と続いたいきさつがあります。

♣ 人類が「放射能」を発見した始まりは、ご存知「レントゲン博士」で 1895年の事です。この業績により 彼は 1901年の「初回のノーベル物理賞」を受ける栄誉に浴しました。ほぼ同世代の研究者であった「キュリー夫人」も「放射能」を研究し、ラジウム・ポロニウムなどの元素が 自然に崩壊して「放射線」を出し、それ自身は別の元素に変化することを発見し、ノーベル賞を貰いまいした。キュリー夫人の娘イレーネ・キュリーも同じ分野の研究でノーベル賞に輝きました。女性が世界最高の科学賞を、しかも母と娘が貰うという人類初の栄誉でした。ところが、そこに未知の落とし穴があったのです。レントゲン博士は77歳で「大腸癌」で亡くなりました。キュリー夫人とイレーネは白血病で亡くなりました(67歳と58歳)。

♣ 放射線は「レントゲン検査」でご存知のように、医療では莫大な貢献をしている「電磁波」です。電磁波とは空中を飛ぶ電波のことです。「波」だから波長があります。目でみる「光」も電磁波であり、波長の長いものは「赤く」見え、短い物は「青く」見えます。もっと短い電磁波は「紫外線」と呼ばれ、殺菌作用がありますね。更に短い波長のものが「レントゲン線」で、体を付け抜けます(だから、目に見えない体内の診断が可能)。一番 波長の短いものは「ガンマ線」といわれ、人体には非常に有害です。

♣ このたび問題になった原発事故で、原子炉の中のラジウムは自分の熱で自分を溶かしてしまい、核分裂で出来たヨウ素131・セシウム137などの放射性元素を微少な粉にして飛び散らせました。その粉は 非常に小さくて、目に見えない“ガンマ線の焚火”です。それが あなたの体に付着して 害をもたらすのです。この粉は、噴火する火山の灰と似て、風に乗って広がります。だから中心から30キロメートルを危険域などと設定しました。そこで三つの問題点を挙げます。

① 放射線の何が悪いのか?——放射線は体を突き抜け、細胞の遺伝子を傷つけます。毎日 分裂している細胞ほど悪影響を受けます毛根:毛がぬける;小腸:栄養摂取不能;骨髄:白血病になる;甲状腺:身体活性ホルモンを害し、癌を誘発)。逆に考えると、40歳以上の人には 影響が少ない。

② 浴びる線量との関係は?——国際的に 線量は「一年に1ミリ・シーベルト」という約束があります。それ以下なら「ヨロシイ! 」。ところが ここに新しい判断が入り込んで、今 基準値は20ミリまで「ヨロシイ ! 」となりました;国内的にはその方が楽(らく)、でも諸外国は「20ミリを判定基準とする日本の物品は汚れている」とみなし、輸入禁止が問題になっています。“ただちに影響はありません”と言いますが、“いずれ影響が現れる”と同じ言葉です。// 少し混み入りますが、「核分裂の数」で検討します(一秒に一回分裂するのを「1 ベクレル」(Bq)と言います。正常値は ①国連は 毎秒1Bq ②ドイツは 毎秒0.5Bq ③アメリカは 毎秒0.1Bq ④日本は 300Bq と 飛び離れて高い設定値です。政府は理由を述べませんが、あなたはどう思いますか?

③ 私たちへの影響は? ——東電・保安院・東大教授などの意見はアテになりません。意見など無用です、真実を伝えて欲しい。彼らは放射線被害が出る将来には、ご自分の発言に責任を持つ社会的地位にはいません。だから、私たちは自分で自分を守るしかないのです。放射線被害は「積算的」です;つまり生涯にわたって害は積算されます。1年に1ミリ・シーベルトを越える妥協をしてはなりません

職員の声

声1: 積算された放射能が私の将来に影響があるのでしょうか?(係り:少量のシーベルトであっても、卵子の遺伝子(DNA)を傷つけているかも知れません;確率の問題であり、あなたが産む赤ちゃんが20歳になるまで答えが出ません)。

声2: 人のDNAは軽い損傷の場合 自然に治ります;鳥取県の三朝(みささ)温泉はラジウム量がやや多く、1.2ミリシーベルトあり、地元の人は微量の放射線を浴びますが、にもかかわらず長生きです。

声3: 我々は目に見えない放射能について いつまで翻弄(ほんろう)されるのでしょうか?(係り:大阪のある専門医は主張します——放射線は浴びれば浴びるほど健康に有益である ! 心配するな ! と——この言葉で人心は著しく撹乱(かくらん)されます;でも あなたは自分をしっかり守ってください:その理由:軽い放射線(紫外線)は殺菌作用があり、強い放射線(レントゲン)は発癌作用があります;宇宙で最強の放射線(ガンマ線、つまり原発の放射線)はDNAを損傷させる——これらの事実をあなたは知っているのだから、メディアに浮かび漂う(ただよう)専門家の“たわ言”に惑わされてはなりません)

声4: テレビで発言される 加害者の方がた、現場で放射線を浴びたうえで安全数値を語ってください;ナゼ「下受け会社の社員」に作業させるのですか? 

声5: テレビでの弁解は「耳にタコ !」、つまり「ただちに影響はない」は「いずれ影響が現れる」と同じ言葉、ウサン臭いよ。

声6: 戦時中の日本はアメリカの焼夷弾しょういだん)の被害防止のため、小型の水槽・縄束の火の粉払いなどで対処しました——「竹槍」と同じく 役立たずでした;いま私たちができる原発放射能への方策はないのですか?(係り:福島県は「除洗すれば必ず綺麗に」なります、これは熱意と予算の問題です)

声7: 東北の方がたには申し訳ありませんが、観光に行く気はありません(係り:世界の安全基準は「1ミリ シーベルト以内」です;日本はそれを「20ミリシーベルト」に拡大設定しました;そのため、世界は日本を「汚く危険な国」と認識しています)。

  参考: 放射線の種類は、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、中性子などがありますが、ラジウム温泉の場合、皮膚を通り抜けないα線が主体であり、遺伝子は傷つけられません。 
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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