(13) 強い矛(ほこ)と強い盾(たて)

 パールを辞職した、ある元職員が、やめ際に言いました:パールには治療計画も看護方針もない!

♣ なるほど、医療施設では、医療・看護計画が必要です。しかし、介護福祉施設では、お年寄りの「生活介護」が求められているのです。病院とは異なった個別の介護計画に基づく生活介護方針が必要であり、現に毎週のケア・カンファで検討しています。病院は「治すところ」、介護は「ずっと看るところ」、おのずと内容はちがいます。

♣ 「お年寄り」とは何でしょうか?「老衰」とは何でしょうか? パールの精神科嘱託医 O先生はこうおっしゃっていました:社会や家族は強い矛と強い盾の両方を望んでいるけど、所詮、「生きるとは二者択一」であり、このことをよく考えてください。インフォームド・コンセントをしっかりしてください。

職員の声

声1: 強い矛(ほこ)とは「何物をも突き抜く槍」のことですね;強い盾(たて)とは「どんな槍の突きをも防ぐ盾」のことですね。施設で言えば、ご利用者の年齢を治療し、かつ その効果を自分の目で見ることでしょう。これって、無い物ねだりではありませんか(係り:だからこそ矛盾(むじゅん)と言う言葉が発明されました)。

声2: 同じ39℃の発熱であっても、それへの対応の計画や指針は 年齢が5歳、30歳、90歳では全く違うと思います。

声3: 「元気で長生き」は誰もが求めることでしょうが、病院は「長生きしているまっ最中」を診ます;施設では「元気な部分が終了した その後の長生き部分」を看ます。同じ方針は通用しませんね。

声4: あるご家族は「血圧を一日3回 はかって下さい」とおっしゃいます(答え:きっと施設と病院の違いがお分かりにならないからでしょう;そこでインフォームド・コンセント(説明と同意)が必要となります。

声6: 親が痩せ・衰え・死へ向かう、このプロセスを理解することはできても、受け入れることは困難です;私も自分の親の場合、そうでした。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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