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(207) 常同って多いね!

(207) 常同(じょうどう)って多いね! 

 今日は ご利用者の様子の中で“変だな? ”と感じることの一つ「常同」を考えてみます。

♣ 認知症クラスのデイ・サービスで K.S.様(89F 要介護3)新聞紙を丸める作業をした後、トイレのなかでもペーパーを丸めています。これは進行した認知症の症状なのでしょうか? 精神科の顧問医・O 先生にお訊ねしてました。

♣ 精神疾患の中では、同一で 型のはまった運動・姿勢・言葉などが 目的もなく繰り返される様子がよく観察されます。このような行為を精神科の用語で「常同じょうどう)と呼びます。似たような行為に「反復語唱」(はんぷくごしょう)というのもあります。トンデー・トンデー・トンデーなど、本来の言語機能を失い、言葉が常同行為の道具となっています。例はいっぱいありますね:オーイ・オーイ:ちょっとあのねー・ちょっとあのねー:パイププ・パイププ:手叩き・オネガイシマース . . . どれか心当たりがあるでしょう? 

♣ いずれも統合失調・認知症・脳の器質疾患など でみられます。職員がそれを止めようとしたり、たしなめようとしてはいけません。脳の構造や機能が壊れたための症状であり、むしろ「これが、“常同”なのだな、認知症の症状なのだな . . . 」と理解し、本人を危険のないように見守る姿勢が大事なのです。

♣ これを見て、慣れていないご家族や初期の訓練生などは ビックリされることもありますが、特別な薬の処方も必要ありません。この様子は半年も一年も続きます が、やがて体力の変化とともに、静かになるでしょう。皆さん、場数(ばかず)を踏んで下さい。

職員の声

声1: 「常同」という言葉を初めて聞きます。

声2: トイレット・ペーパーを裂き破り続けたり、ていねいに折りたたむ方、なぜ?と思っていたのですが、「常同」の説明で理解できました。

声3: 同じ言葉をエンドレスに話すお年寄りは よく見かけますが、「常同」という名前を付けてもらうと、納得できます

声4: 認知症の中でも、「常同」になりやすいタイプがあるのでしょうか?(係り:認知症は 脳細胞の減少が原因ですから、どんな症状も「アリー」です;特別な人がなる訳ではありません)。

声5: 私は「常同」に興味を惹かれました;もっと知りたいです(係り:アルツハイマー・パーキンソン・ハンチントンなど、人の名前が付いた病気は「脳細胞の脱落・変性症状」の存在を示し、その脱落がどこに どれだけあるか によって、症状は奇妙キテレツです)。

声6: お年寄りの変な行動をおぼろげに理解しているつもりでしたが、この説明を聞いて はっきりと理解が深まりました。
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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