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(235) 微 細 骨 折

(235) 微 細 骨 折

お年寄りでは 腰痛を訴える方はたくさんおられます。N.N.様(88歳女性、要介護2)は2週前から腰痛が激しく、病院で受診されましたが、骨折やヘルニアはない、とのこと。どう理解すべきでしょうか、整形外科の嘱託医・Y先生にお伺いしました。

♣ 人の体の細胞は40歳前後で老化の変化が 目立ち始めます。筋肉は痩せ、代謝は落ち、骨粗鬆症こつそしょうしょう)が始まり、骨は変形します。脊椎の椎間板は乾燥し、姿勢が正しくないと側弯そくわん)になります —— 側弯とは、人の体を後ろから見て 背骨がまっすぐでない状態を指します。

♣ 歳と共に 背骨には、レントゲンやCTで見ても分からないような「小さい骨折」が生じます。これを「微細骨折」と呼び、老人には必ずあります —— わたしゃー元気だよ と思っても、実は体の内で これが進行しているのです。これを基に、骨は変形し、神経の圧迫・疼痛・固定治療・筋肉萎縮 . . . 等の悪循環が始まります。25歳のときに比べ身長が85歳なら 約5~6cmほど縮みます;それは脊椎骨と椎間板の微細骨折・縮小に原因があります。

♣ 残念ながら、モノは使えば減る道理だし、人が子を産まない年齢になると 生命を調節する「遺伝子」の活性は鈍化します1) 。今のところ、年齢に伴う「微細骨折」を止める有効な方法はありません

♣ しかし、対応法はあります。それは:- ① 骨に過剰な負担を強いる 肥満を避ける こと。でも 適切な運動負荷は必須です、なぜなら 使わない骨と肉は衰える からです2~3) 。体の運動が骨や筋肉へ与える負担を観察すると、横になっている時の負担を「1」とすれば、座位で「1.5」、立位で「2」、歩くで「3」程度になります。② 「良い姿勢」が大事です;不自然な体位を取らないこと —— 側弯(そくわん)を防ぎましょう。③ 車椅子の利用も一つの解答です。

♣ 一般的な正解は、微細骨折があっても「きちんと歩行する」に尽きるのではないでしょうか。

  参考:パールの安全管理  1) # 228 : 三つの寿命。 2) # 151 : 残存機能の保持。 3) # 199 : 筋トレと神経。

職員の声

声1:微細骨折」という言葉を初めて聞きました

声2: 微細骨折は老人に「必ずある」とは、ドッキリです;でもお年寄りの「廃用症候群」は防がなければなりません。

声3: お年寄りに多い腰痛は微細骨折が関与するのですね(係り:微細骨折は腰痛の基礎であり、それを基にして いろんな骨の病変が追加されます)。

声4: 微細骨折と腰痛、これは自然現象であると知り、自分の知識の成長を見る思いです。

声5: その原因としての「年齢」は自分で調節できないけれど、「体重」なら 若い時から気をつけられます(係り:肥満体の老後は大変です)。

声6: 高齢者の背丈が若い頃にくらべて5~6cmも低くなる理由は「微細骨折の積み重なりだ」と知り、驚いています

声7: 私は自分の背丈を測るたびに縮んでいます;予防法は?(係り:年齢には逆らえません;強烈な重力運動は禁物です;重量挙げの選手は、歳をとると 背骨がガタガタです)。

声8: 疲労骨折との違いは?(係り:微細骨折は、歳とともに骨が崩れ行く有様を述べます;これを基として、些細(ささい)な外力でポキンと折れるのが疲労骨折」です)。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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