FC2ブログ

(22) 金寿のひみつ

 今日の話は「金寿」です。人の平均寿命は、案外に短く、江戸時代 30歳、戦前 40歳、戦後の昭和27年に やっと50歳に達しました。50歳といえば、織田信長の「敦盛(あつもり」の舞いの言葉が思い出されます。これは信長が、敵将の今川義元に打ち勝つべく自分の部下を励まして舞いを納めた、との言い伝えによります。この時 信長はまだ 26歳、家来たちの心をつかんで 戦いに勝つ必要がありました。

♣ ―― 謡い: 人間50年、下天(けてん)のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり:一度(ひとたび)生を得て、滅せぬ者のあるべきか。(意味:人生50年は一昼夜のようにあっと言う間に過ぎゆくものだ:生まれてきて、死なないものがあるだろうか、いや いない)。彼は、天運に恵まれ、桶狭間(おけはざま)の合戦で、みごと今川義元に勝ちますが、天下統一を目前にして49歳、本能寺の変で倒れてしまいます。ご自分が「舞い」で予想した通りの死でした。この謡い = 敦盛は その後も「人生50年」の教本として、ごく最近まで受け継がれてきました。

♣ 50歳という数は人生の区切りでもあります。実際、戦前では「人生50年、軍人半額」とされ、軍人は25歳で死ぬ覚悟が本懐(ほんかい)であったのです。また日本の官僚や教師の寿命は、50歳を念頭に置いて設計されていました。事実、多くの人は50歳で引退、隠居し、やがて恩給生活の中で死にました。

♣ いま、民主党が「仕分け」と称して国の仕事を再検討していますが、なかでも目を引く対象は、官僚の華麗な天下りの仕分け。昔は 寿命といっても50歳止まり、今は長命時代となったので、官僚も天下らなければ、食べるに事欠くのでしょうか。

♣ 人の寿命は長いようで短い、短いようで長い。やや独善的でしょうが、私が人生を概観してみると、年齢別の死因は、こうなります。① 10歳までは低栄養と感染症が命を定める--昔も今もそうですね。② 20歳までの命は「事故性」か。今、この年代の人は あまり死にません。③ 40歳まででは、血液癌・女性の癌--子宮頸部癌はウイルス感染によるのでしたね。④ 60歳までの死因の多くは「過労・サケ・タバコ・食い過ぎ」など、自業自得です。近未来の人は、ここまでの年齢で死んではなりません。⑤ 80歳までには癌と言う大きな山があります。人口のおよそ35%がここで死にましたが、今、研究が進んでおり、いずれ癌は過去の病気になります。⑥ 99歳までの病気のナンバー・ワンはアルツハイマーですか? でもね、アルツハイマーは増えているとは言え、該当人口の2割程度なんですよ。つまり それは人の天命ではない! 私はアルツハイマーも、いずれ 過去の病気となると考えています。

♣ ギネスブックでの最高は122歳です。人間って、ほっておけば、120歳代まで生きます。いろいろな生理学・物理学の研究で 人間の寿命は120~130歳とされています。もし、人がそこまで生きられないなら、それは その人の「節制」が足らないからではないでしょうか?サケ・タバコは勿論のこと、無知であるがゆえに、水銀などの毒物に接触したり、変な魔法の修行をしたり、未知の悪行をしているからかもしれません。80歳そこらで、年寄りづらをして、よたって死ぬのは、きっと若い時の行いが悪かったからでしょう。

♣ そこで私は提唱します。行いが正しく、120歳以上生きた人のことを「金寿」、110歳以上は「銀寿」、そして100歳以上を「銅寿」と呼びたいと思います。100歳未満の人は「ことぶき(寿)」とは呼べません。

♣ 介護保険の事業に従事していると、このところ人間90歳前後で 呆けて、諦めて、閉塞感(へいそくかん)に陥ることがあります。せっかく私どもは、織田信長の「人間50年」から訣別したのです。「ことぶき年齢」前でへこたれている人たちは、きっと「若い頃の行い または運」が悪かったのです。人間は、科学の進歩とともに正しく生きれば 120歳の金寿を達成できるようにできています。その途中の病気を賢くはねのけ、新しい目標の金寿に向かって「閉塞感」から脱出しましょう !!

職員の声

声1: 長命を祝う言葉:還暦(60歳)、米寿(88歳)、白寿(99歳)などは、平均寿命が50歳未満の短命時代の言葉です、そんな古い用語は“お蔵”に入れましょう;近未来のヒトの身体設計限度は120~130歳です;そこで120歳以上を金寿、ちょっと足らない110歳以上を銀寿、やっと三桁に入れば銅寿と呼んではどうか?→とても面白いアイディアです。

声2: 120歳とは魅力的ですが、アルツハイマーになってまで長生きしたくありません(係り:人は80歳前後でアルツハイマーと呼ばれる現象で淘汰され、死ぬヒトもありました——生命と社会進化の過程で そういう一時期がありましたが、もう昔の話;それを乗り越えれば、ヒトは本来の寿命である120歳の金字塔に達するでしょう)。

声3: 120歳 !! すごい !! 金銀銅寿の人たちが暮らしやすい社会を作りたいです。

声4: 私があと40年くらい働いたお金で120歳まで生きられるか、不安です(答え:その頃、ヒトは健康・頑丈になり、あなたは、あと80年働いて100歳になります;それは あなたの“生き甲斐”にもつながり、地に足のついた、安定した社会が構築されます)。

声5: 金寿になるためには、多大な努力と強運が必要なのでは?(答え:社会の古い因習にとらわれず、また過食・過飲・過煙・過冷暖房などの「行き過ぎ」(ルーの法則参照)を避ければ、金寿はあなたの傍にあります)。

声6: 私の祖母は15歳でお嫁に来ましたが、それでも金寿が達成できるのですか?(答え:織田信長の頃の嫁入りパターンですね、その頃なら50歳で我慢しましょう;でも今は違います、人間は良い衛生・栄養・教育・医療介護などに囲まれ、コアラのようにのんびりと、楽(らく)して長生きしたい、死ぬべき命も助けたいのが人間です——あなたも、電気や水洗トイレのなかった、天命50歳の昔には戻りたくないでしょう?)。

声7: 分かりました;私は、今生きている100歳の人のイメージから、その先の120歳になるのを躊躇していたのですね、私の頃の金寿は、きっと今の80歳のように、丈夫で美しい老人になるのですね(答え: きっと保障できます)。

プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

最新記事
全ての記事一覧
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
QRコード
QR