(251) 三 (さん) する !

(251) 三(さん)する !

今日は「三」の意味を三種類ほど考えます。

三は意味深い数です。イチ・ニ・サン ! は 何かを始める時の掛声です。子供でも 歌の歌い始めに“One – Two - Three ! ” と言いますね。高校生くらいになると、イー・アル・サン と呼んで麻雀のリーチを掛けます。大学生になると ビールを飲む時に 生意気にも アインス・ツバイ・ドライと叫んでドイツ語で乾杯します。

♣ ナゼ私が「安全管理」で「三を意味深い」と言うのか、それは「人間の記憶は三つまで」という深層心理があるからです。その典型は「じゃん・けん・ぽん」ですね。勝ち負けの結果判定が ただちにでき、何度繰り返しても疲れません。人は「三つまでなら意のままに操れる」のです。だから、このことを 日常生活で しっかりと応用してください。会議や文章発表の場合、結論は(可能ならば)一つ;まかり間違っても「三つ」以内にしてください。結論が六つも八つもあると、人は忘れてしまいます。ちなみに、「パールの理念は三つ」に整えられています(1. 尊厳、 2. 個性、3. 相互の愛)。 「覚えてもらいたいのなら三つ」に留めましょう

年始に 今までお話しした「パールの安全管理」で「三」が何度出てきたか を調べて見ました —— 7回でした ! これは印象的なので 下欄に短く振り返ってみます(下記) ) 。

「生きる」とは「賢いことを積み重ねる」ということです。特徴を三つ挙げることを「三徴」(さんちょう)とも言います——二徴や四徴という言葉はありません。欧米系ではトリアス(Trias)と呼ばれ、要旨・判断の基本とされています。たとえば、昔の糖尿病のトリアスと言えば 1. 肥満、2. 口渇(こうかつ、喉が渇くこと)、3. 多尿(お小水がふえる)でした。まだ血糖(けっとう)が測定できなかった昔の知恵ですよね。 特徴を挙げるとすれば 三つで留めましょう。

さて、行動するとすれば、次の三番目三(さん)する ! 」を挙げます。「三する ! 」なんて聞いたことがありません。これは「三せず !  」をもじった言葉です。「三せず ! 」なら 聞いたことがある人もいらっしゃるでしょう。これは「休まず、遅れず、仕事せず」という有名な格言(かくげん)です。その意味は、文字通りに「欠勤してはいけない、遅刻はいけない、仕事をし過ぎてもいけない」という「お役所勤務のコツ」だそうです。つまり、「しゃくし定規 ・ 先例主義 ・ 型通りに ・血の通わない ・ 誠意のない」仕事振り を言い表します。

♣ 昔の公務員は 『休まず、遅れず、仕事せず』 を守っていればだんだん偉くなれた と言いますが、時代は変わり、今は違います。つまり「三する ! 」の時代 になったのです——

○A 休まず」は改めたいです。休みましょう:公休を取り、活力を養いましょう、「クソ頑張りや仕事人間」は勧められません。

○B しかし、「遅れず」は守りたい:特に「約束時間に遅れるのは恥」です;パールでは“問題ない”ようですが、私の田舎では“萩時間”というのがあって、時間通りに出席したら“早く来すぎた ! ”と 弁解したものです。

○C仕事せず」は悲しいですね;私企業では ありえない ことですが、官庁や大企業では慣例になっているところがあります。彼らは「儲ける必要」がないし、第一 努力の比較対象もなく、身分は保護されています。仕事をし過ぎると、仲間の和を乱すことになり 嫌われる、と言います。東日本大震災での 国と東電の対応振りをみると よく分かりますね。

♣ しかし、それが いつまでも通用するハズはありません。だって、T.P.P. という 新しい動きと競争 が やってきつつあるのです。今年は きっと「三する ! = 休み、時を守り、仕事する」が国民の話題になるだろうと思います。今は、幕末の「黒船時代」と同じです:発展のためには、「すべき」です ! 「しない」でいては 欧州のようになります。
   
参考: (1) #29: サンタ(使っタ・良かっタ・効いタ:客観性のない効果判定を戒める)、 (2) #56: 三つのうち どれを捨てる?(コスト・アクセス・クオリティの三つ全部は保証できない)、 (3) #76:三つのC(Cure, Care, Console——介護の心得)、 (4) #124: 三方一両の損(大岡越前の裁き——損をしても筋を通せ)、 (5) #164: 三高三低——低姿勢・低リスク・低依存)、 (6) #220: 三つの寿命(遺伝子の、現在の、ギネスの寿命)、 (7) # 234: 三つのムダ(ゴミ焼却場はムダ?トヨタのムダ取り七つ、少子高齢を嘆くムダ)。
こうして振り返ってみると、“三つなら”何となく思い起こせる気がしませんか?  

職員の声

声1: 「人間の記憶は三つまで」、これは真実を言い得て妙です;三つまでなら すぐ復唱できます(係り:洋式の数字の“桁取り”は「3桁ごと」ですよね(例:1,000 → 1,00,000など)、日本式は「4桁ごと」です(例:千、{万}、億、兆など);復唱は「3桁」のほうがずっと楽です)。

声2: 「三」とは印象的です;私は“グーチョキパー“の三種類なら 直ちに勝ち負けが分かりますが、「足」が一本加わって「四」となると、判定のために 何秒か 余分な時間がかかります(係り:言えてます ! )。

声3: 「三つ」とは、人間の深層心理だったのですか?(係り:ご飯・お餅・ウドン・パン . . . どれにしますか? —— 四つになると、え?もう一回言ってよ ! となりますね)。

声4: 講演などで 結論が三つを越えると、結局 何を聞いたのか覚えていません。

声5: パールの理念(尊厳 個性 相互の愛)は“三つに留めたこと”が素晴らしい し、覚えられる。

声6: お役所仕事は「三せず」= 「休まず 遅れず 仕事せず」、これをもじって「三する」=「休み 時を守り 仕事する」は、おもしろい発想です;やっぱり休む余裕 は必要です(係り:余裕は大賛成 ! しかし 現代のギリシャを見ると、有りすぎる余裕は破滅に 繋がります)。

声7: 私の場合、言葉順を変えて「仕事する 時を守る 休む」とします;一般に 大きな組織は「出る杭を打つ」姿勢で、職員の「最低レベル」に活動を合わせようとしますが、今は“T.P.P.”の時代です;幕末の黒船時代を思い出し、一生懸命生きるべきです(係り:運動会の徒競走で「五人並んで手をつなぎ、みんなハッピー 一等賞 ! 」、こんな愚かなこと をやっていてはいけない)。

声8: 何事も円滑に進んでいるときは「三する」ことが可能、でも歯車が一つでも狂うと、それができなくなる、と感じます(係り:職員の心の調和が大切なのですね)。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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