(261) 太 陽 と 睡 眠

   (261) 太陽と睡眠    

今日は 睡眠に関する実務的な お話を提供します。デイサービスで「認知症クラス」からの相談がありました。

♣ O.M.様(83F 認知症 要介護3)は睡眠リズムが逆転しておられ、自宅での生活は、24時頃 睡眠薬(ハルシオン 1/2錠)を内服して床に就き、4時ころ起床;日中は終始ウトウトです。薬はなるべく使用せず、自然に睡眠がとれるようにしたいので、デイサービスでは「昼間は寝かせないで欲しい」と、ご家族の希望があります。眠くてしょうがない方を起床させておくのくは可哀相にも思えますが、私たちはO.M.様を揺り動かし、目を覚しています

♣ こんな お年寄りは よく見かけ、困りますね。例によって、精神科のO先生のご意見を伺いました。< O 先生 > :- 人間は25時間の昼夜リズムを持つ。私たちは朝、太陽の光を浴び、24時間のリズムにリセットして、太陽のリズムに合わせる。もしリセットに失敗すれば、一日につき1時間ずつリズムが遅れ、それが解消されずに積み重なると睡眠障害に陥る。夜の職業に就く人には「不眠症」が少なくない。北欧など、冬の光が少ない地方では「季節性のウツ」という病気が発生することもある。こんな場合は「人工電燈」で、目と皮膚を刺激する光線療法の効果がある。特養のお年寄りにも、一日3時間、サロンでの日光浴がお勧めであり、快適な睡眠の助けになる。

現場に疎い(うとい)学者様たちは、昼夜逆転のお年寄りへ睡眠薬を用いることに異論を唱える—— 睡眠薬は本人のためにならず、介護者の都合で使うのだから反対、と言う。いったい、「人権」とは、本人だけにあるのか?介護する人の人権を何と思っているのか?

♣ 安心して勧められるのは、ドラッグストアで簡単に入手できるビタミンB12がある。サプリメントとして、用法量の2~3倍を飲むと効果的だ。この薬は「水溶性」だから、余分なB12は、尿に排泄される。セルシンやハルシオンは「筋弛緩作用」があるので、高齢者の「転倒」が怖い。昼夜逆転は 早めに治しておかないと、改善しにくい。したがって、普段から 日光(または窓際の席)とビタミンB12を併用するのをお勧めする

職員の声

声1: 日中、眠そうにしているお年寄りに日光を当てると効果的、とは初めて知りました(係り:まばゆい明るさが 目を通して有効なのです;蛍光灯でも 明るさが十分あれば効果があります)。

声2: 太陽という自然は人間の生活と密接な関係にあるのを感じます(係り: 地球は、大昔から太陽の周りを自転して昼夜を作ってきました;生命は昼夜の中で生まれてきた訳で、そのリズムを守れば 生命も守られます)。

声3: 日光 プラス B12 が有効だとは耳寄りの情報です;お年よりだけでなく、自分でも試してみます

声4: お年よりに睡眠薬ときけば、多くの方が抵抗を感じられます(係り:精力的な企業家の松下幸之助さんは 94歳で亡くなる前の日まで、睡眠薬をお使いだった、と聞きます。それほどに、最近の睡眠薬の副作用は少なくなったのです。睡眠薬は「本人のため・ご家族のため・周りの全ての人のため」と考えられます)。

声5: 確かに 賛成です;他のご利用者の睡眠を妨げないため、また家庭では「共倒れ」にならないためにも、賢い対応が大事になりますね。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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