(269) 幸 (しあわ)せの 青い鳥

 (268)   幸 (しあわ) せ の 青 い 鳥  

 以前の「安全管理」で、「スエーデンの認知症は優雅か?」といいうお話をしました1) 。その結論として、各国の福祉行政は異なるけれど、認知症の症状は「全世界共通」ということ——つまり、どの国の認知症も“同じだ”という結論でした。今回は「平均寿命と所得」の点で「幸せの一側面」を眺めてみます。

♣ もちろん お分かりのように、日本人の平均寿命は世界一です;特に女性のそれは25年にわたって世界一を誇ります(ネットをお持ちの方は「WHO 平均寿命ランキング」と、パソコンに入力されれば 最新のデータがすぐ分かります)。この所見が イクオル 幸せを示すものではないでしょうが、「日本の誇り」には なるでしょう。

♣ 次に所得ですが、その表し方として、 GDP がよく用いられます2) 。GDPとは「国内総生産、Gross national product」の意味、「新たに生産されたモノやサービスの付加価値」の合計額で、ふつう 一年一人当たりの“ドル”で表されます。GDPは欧米諸国で高く 4万ドルくらい、低開発国で低く400ドルくらい。日本はアメリカに次いで高い収入を稼いでいましたが、いまや不景気、かたや 円高のため、計算し直すと たぶん 世界一ではないでしょうが、かなりの上位にあることは間違いありません。つまり 日本人は一番長生きで 一番金持ちのグループに属する、と言えます。 つまり「幸せ」に最も近い条件ではないでしょうか?だって日本人より高齢者の国は無いし、日本ほど高収入の国は少ないのです !!

♣ でも、60年ほど前の日本は「人生50年」、短命で低開発の国でした。たった半世紀余りで日本は世界のテッペンに来たのですね。で、ご利用者やあなた方は「世界一の幸せ」を実感しているでしょうか? なんだか 化(ば)かされているような気分ですね。

♣ 今から60年前、日本の給料は「生活給」と呼ばれ、給与のほとんどは「食費・住居費」で占められ、エンゲル係数は60%を越えました。そこで時の総理大臣・池田隼人(はやと)氏は「所得倍増論」をひっさげて日本をリードされました。その結果、所得は倍増どころか、20倍増に なりました。現在、日本は「物価や生活費が高い」と言われ、生活は楽ではありませんが、 60年前にくらべれば、隔世の相違です。

♣ 日本は、記録によると、奈良の昔から「今の時代は前の時代より悪化した」と言われ続けていたそうです。もしそれが真実ならば、あれから1300年後の今の日本は壊滅していたはずでしょう?だけれど、この今の日本は 世界に冠たる「裕福」を記録しているのです !!

♣ 思い出しますが、60年前、日本が貧乏だった頃、「幸せの青い鳥3) と言葉がはやりました。チルチル・ミチルという兄妹が 貧乏から抜け出し、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに出かけましたが、結局のところ、それは自分達に最も手近なところにある、鳥籠(とりかご)の中にあった という物語です。ところが 今、人々は 豊かになっても その豊かさを認知しようとせず、現今では それを「青い鳥症候群」と言って、自分が実現した 豊かさに満足せず 飽くなき要求をし続ける民衆の愚かさ、それを揶揄(やゆ)する寓話に成り果ててしまいました。

♣ そこで私は申し上げたい:- 日本は 寿命も お金も、あまつさえ医療・介護も 世界一なのです。皆さん、「足るを知りましょう」。年金・医療・介護・子育て . . . 不平を言い立てれば 自分が不幸になるばかり です。「幸せ」は 量ることのできないものですが、それでも私たちは「幸せ」なのです。その幸せに あなたも私も 気持ちよく参加しましょう . . . 私は 青い鳥は あなたの傍にいる と思うのです。

  参考:パールの安全管理 1) # 247 : スエーデンの福祉は優雅か? 2) GDPを国際比較しても あまり意味がないという考えもあります。3) “日産”の乗用車「ブルーバード」(青い鳥)は、その時代に 好まれ 名づけられた名称です。

職員の声

声1: 私たちは どうしても「幸せは遠くにあるもの」と思い勝ちです;世界の目で見れば 日本人は“長生き、お金持ちで幸せ”と見えるのでしょうが、幸せは 寿命やお金では決まりません係り:たぶん、一番 幸せなのは「川で泳ぎ遊ぶ少年たち・孫娘を抱いておしゃべりする お婆さんたち」でしょう —— 逆に 一番 不幸なの は「最高裁の前で 腕を振り上げて「生活保護の老人割増金をよこせ !」と抗議する85歳代の 肥満体のお爺さんたち でしょう)。

声2: 私は「百家争鳴」(ひゃっかそうめい)で意見を述べても良いと思う(係り:老人割増金要求の意味 は「70歳を越えると“柔らかい食事・暖かい暖房・お墓参り・お香典の付き合いが欠かせないから. . .」というもの;よって毎月¥18,000を余分に よこせ との要求—— 薄給の若者が納める税金に たかる老人は醜い ですね ! ——最高裁はこの要求を却下しました、快哉 ! )。

声3: 収入を求める向上心は人の大事な要素ですが、無節操な欲張り はトラブルの元しょう。

声4: 人の幸せは「寿命・お金・裕福さ」では測れません(係り:200年まえのフランス革命時、豪華な宮廷生活を送っていた王妃アントワネットは こう言いました:庶民はパンがないから不幸なんですって? パンがなければお菓子を 食べればいいのに ! : その王妃は結局ギロチンに掛けられてしまいました)。

声5: 去年 来訪されたブータンの国王ご夫妻、「国民の総幸福度」を重要視されていました;幸せは お金や物品ではなかったのが印象的でした。

声6: 日本には「世界一」と呼ばれるものが沢山ある;「感謝する心」を育てたいです。

声7: 人間は問題を解決するまでの時間経過で、不安・不満を感じるものです;「足るを知る」という基本姿勢がなければ 世界は「強欲」だけに支配され、満たされない心理は 不幸なことです; 「幸せの青い鳥は 私たちの心の中に住んでいます;「手を合わせてお祈り」すれば それが きっと見つかるでしょう。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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