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(288) 右 脳 訓 練

(288) 右 脳 訓 練   

脳の活性を保つ秘密、とうたう「本」は街の店頭に沢山 出ていますが、その道の「専門家で書かれた本」を見かけることはありません。人気のある本は、「ボケてたまるか ! 」とか、「物忘れから回復する本」などのタイトルで人目を引き、右脳を鍛えれば 多くの認知症を予防できる、と唱えています。具体的な内容としては、「お手玉や知恵の輪などを使った遊びをするのが良い」などと書かれていますが、 当たり障りの無い内容ばかり に思えます。そこで私は不思議に思うのです:右の脳というものは、齢をとっても 鍛え甲斐があるものでしょうか?せめて、認知症予防に有効なのかどうかを知りたいと思いました。

♣ 誰でも本屋さんの前で、こんなことを考えるのではないでしょうか?特に 忘れっぽい高齢者が あなたのそばにいれば、この問題は とても深刻です。そこで いつもの精神科O先生にご意見を伺ってみました。

O 先生 > 人の「」脳は「情緒・空間・音楽」を司り、「」脳は「知能・運動」を司る と言い出し、これを有名にしたのは、某大学のT教授である。ただし、根拠(Evidence)はない。浜松方式という研究もあるが、比較対照の設定が甘く、世界的には信用されていない。カナダで「統合失調は治る !!」という本が出版され、すごく売れた —— が、何も変わったことは起こってはいない。世間とは、そんなものである

♣ 私は事実を述べよう:脳は右脳・左脳があるが、両者は神経でガッチリ連絡されており、どの部位がどの脳活動を司るのかは、ほとんど不明である

♣ ご質問の「鍛えること」は、生理的なボケを遅くする程度、と理解するのが良い —— 廃用萎縮の軽減のことである1,2) 。世間は「筋トレ」とか「口トレ」などをキャッチ・フレーズに取り上げるが、「脳トレ」も その口であり、ウサン臭い。本を読むことでトレーニングができるものなら、「腎トレ」や「リンパ節トレ」だってできると思うか?

♣ マスコミの無責任な広告に乗せられるのもホドホドにしたい 3) 専門家は「甘い言葉」をやすやすとは 漏らさない。だから 人とは、きっと何か「珍奇な信念」を創り上げ、儲けにあずかりたい生き物なのだろう。

 参考:パールの安全管理 1) # 199 : 筋トレと神経。 2) # 159 : 垂れ下がりを防ぐ。3) # 29 : サンタ。

職員の声

声1: 私は 右脳 = 芸術、左脳 = 理論、と聞いていたので、このお話に少しショックです(係り:ミケランジェロは右脳が、ガリレオは左脳が発達していた;これには何の根拠もありません)。

声2: 私は右脳の訓練は有効だと信じていました;でも何とかして自分の老化を防ぎたいです(係り:脳に限らず、全身 60兆個の細胞は 年齢に従って チビチビ減っていきます;歳相応の状態がベストですよ)。

声3: 脳の働きが未知数だらけでも、「やらないより、やるほうが良い、と思いますけど(係り:賛成 ! しかし、強迫的ではなく、お楽しみとしてやりましょう)。

声4: デイ・サービスでは 左右の手を別々に運動訓練することがあります、「脳トレ」と言えるでしょうか?(係り:左右の手は 協調運動すればこそ「人体の進化」がもたらされました —— たとえば ピアノを弾く ように、左右の協調が大切です。

声5: ゲームで右脳は鍛えられないのでしょうか?(係り:ゲームのなかった時代でも、右脳はキチンと鍛えられていました—— もちろん、左脳も)。

声6: 頭を使う職業の人は 脳萎縮が少ないと聞きます(係り:政治家は なかなかボケないと言われます;それは、脳だけでなく 体を張って 全身を使うから でしょうね —— CTで調べると、みな 年齢相応に脳萎縮が起こっています、髪の毛とおんなじ — — お年寄りは むやみにCTを取ってもらわないほうが良い、だって 判ればがっかりするのがオチ ! )。

声7: 信念と真実は違う こともあるのですね 4) 。何事もウノミ にしないで、ひとまず ハテナ?と考える姿勢が大切 であると学びました。

参考:パールの安全管理 4) # 278 : アダムの肋骨。
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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