(25) 言語化し、煮詰める

 パールでは「ヒヤリハット報告」が順調に伸び、機能しています。毎月2回の“ケアカンカランス”で その全部をご披露していますが、その報告書を読んでいると、「思考の言語化、文章の煮詰め方」が不足しているのを感じます。10行のレポートは8行に「煮詰められます!」。

♣ アメリカのアブラハム・リンカンは、極貧の家に生まれ、勉学の末に27歳にして弁護士になり、ついには、第16代の大統領になって、“奴隷解放”を実現したことで尊敬されています。彼は幾つかの格言でも知られ、たとえば、「人間 40歳を過ぎた者は、自分の顔に責任を持て!」とか「何より“できる”と思え、そうすれば その“手段”は おのずと付いてくる」などがあります。

♣ 彼の若い頃の作文演習は有名です。まず先生から10行の文章を与えられます。彼は、その文章を構成する「単語」を、あたかもトランプのカードを切るようにバラバラにほぐしました。その後、「簡潔・明瞭・かつ美しい」文章に仕上げ直し、そのうえ、10行の文章を8行に「煮詰める」ことを自分で工夫し、先生を驚かせました。

♣ 文章には「主語・動詞・目的語」など、大切な要素があります。当事者の自分には、分かり切った主語や副詞であっても、報告書には「きちんと」記載しなければ、他人には分かりません。「ヒヤリハット」報告書に限らず、皆さん方は、「10行の文章を8行に煮詰められないか」を 常に意識して文章を見直し、「簡潔・明瞭・美しさ」のある文書作成を目指してください(これを カン・メイ・ビと呼びます——安全管理(7)“観察と予測”でのべました)。

職員の声

声1:文章を短くすることは私の課題です。つい 会話調のまま、だらだら長く書く自分を見直します。

声2:ヒヤリハットを書くことで、会話語を きちんと言語化し、「簡潔・明瞭」な表現を心がけていますが、なかなか「美しい」ところまで行きません、難しいです(係り:新聞をよく読みましょう;新聞記者は「カン・メイ・ビ」を徹底的に叩き込まれています。

声3:主語のない文章を書かないように気を付けています(係り:日本語の特徴は「主語抜き」ですね、会話ならともかく、記事には 必ず「主語を明示」すること」。

声4:「簡・明・美」とは、一見簡単そうに見え、実は四苦八苦です、私は何度も書き直しています
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

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