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(299) 靴に 足を 合わせる

(299) 靴に足を合わせる  

 新しい靴を履いて何日かたつとその靴は足に馴染んできますよね。服や着物・住まいや習慣など「馴れ」が大事な要素です。今日の話題である「靴に足を合わせる」も 一つの生き方の 大事なプランなのです。

♣ 昔、日本の兵士は「靴に足を合わせ」ました。靴の種類は「大・中・小」;そのいずれかに 自分の足を合わせなければなりません。その逆の「足に靴を合わせる」 = 自分専用の特注の靴、はありません;だって戦地で靴が破れた場合、大中小の靴なら 兵站(へいたん)で すぐ間に合いますが、特注靴を待っていたら 戦闘に負けてしまいます

♣ でも平和な時代の到来とともに、いろいろのモノが世にあふれて来ました。大中小の「お仕着せ用品」は飽きられてしまい、靴だって「足に靴を合わせる」のが当たり前になりました。

♣ 40年ほど前、私が聞いてビックリした外国語に“プレタポルテ”があります。それはフランス語で「高級既製服」を意味する言葉で「すぐお召しになれます」、つまり サイズが“ほぼ ぴったり”であって、店頭で少し直せば「すぐ着ることができる」という高級な販売法でした。こうなると「服に体を合わせる」のではなく、逆に「体に服を合わせる」時代の到来です;感慨深いものがあります。時代はさらに進歩し、「生活に供給を合わせる」のが当たり前になってしまい、現代に住む人々は、老いも若きも、王侯貴族の贅沢を楽しみます。今や、「靴に足を合わせる」古臭い思考は消えてしまいました。

♣ でも、ここでやっぱりトラブルが発生です。

その ①:-福島の原発・電気の値上げ問題の発生:電気はあるのが当たり前の生活に馴染んでいたところ、大人たちは みんなオロオロしています;いまさら冷暖房を手放す気はないからです。

その ②:- 痛んできたインフラの再生問題(道路・橋・上下水道・電気 等の設備)。大盤振る舞いで拡充したインフラを整備点検する時期が到来しましたが、日本の今、更新するお金が調達できず、途方に暮れる自治体が続出です。解決は「人の住み方に合わせてインフラを整備する」のではなく、逆に「インフラに合わせた人の住み方」を調整することでしょう。小規模集落に都会並みのインフラを期待すると、社会資本の効率は落ちますし、第一、お金が足りません。日本の人口構成も「少子高齢化」、これにならい、このところ「ダウンサイジング」(Downsizing)という言葉が意識されるようになりました —— サイズを小型化する、少数化する、という意味 → 昔 アメ車、今 小型車など。

♣ その ③:スエーデンの「断種法」! ビックリです。ご存知 スエーデンは福祉大国。裕福な高福祉を維持する ためには、国家の足を引っ張る者には子孫を残させないという「断種法」を1934年に制定(~1970);悪い子を淘汰し、出産の差別化を図ったのです。全員を幸せにできない場合、非人道と言われようとも、福祉給付対象の人数を制限せねばならない「自己矛盾」だったのです。ごっつい工夫でしたね。

♣ その ④:-日本で「70歳逝去法」の成立。今年(2012.2.25) 某週刊誌の記事で、あくまで物語です。日本国籍を有する者は、70歳の誕生日から30日以内に逝かねばならない、という法律(12.3.12可決)。政府による その趣旨は、やがて国民の多数が“超高齢化”するため、年金・医療・介護の予算が枯渇、また少子化の影響でGDP(国内総生産)は激減国家が崩壊する恐れがあるから、です。もちろん、この法律が実行される前に、年金の大幅減額;イギリスのように 透析は60歳で終了など高齢者医療の縮小、介護の認定条件の峻烈化。効果が見られなければ「逝去法」の実施となる。この④は まだ物語に過ぎません。

♣ でも、胸に手を当てて思い返せば、私たちは「天然」を 余りにも無視しすぎて来た ことを反省しなければなりませんね。昨今では「世代会計1) という 高齢者の厚遇批判もあります。無茶な節約を迫るものではなく、あくまで「天然・天寿」を頭に置き、無駄を省きましょう。「人類」だけを最優先ではなく、 天然」をも最優先の同列に置き 将来の展望を企画してみては如何(いかが)でしょうか。

参考: パールの安全管理 1)  # 302 : 世代会計。

 職員の声 

声1: 今 93歳の ご利用者、先の戦争中、足に合わない靴で長い行軍を続け、今 足指が変形したままだそうです(係り:戦地では バス・トラックがなく、重い荷物をしょって何千キロもの行軍は大変でした;その上 靴の大小トラブルもあったのですね)。

声2: 昔、人間は あるがままの自然環境の中で暮らしました;今、人間は自然を改変して 自己条件を優先して暮らし、環境問題も発生中です(係り:人間本位もほどほどにしなければ、環境から しっぺ返しを受けます)。

声3: 天然を変更するだけでなく、生活も「人類の福祉本位」になり、人口は10億人から100億人へ、人生50年が人生100年へ、エネルギー資源も大量消費です(係り:100億の人間個々が 自分専用環境を注文製作するのでは、自然が破壊し尽くされ てしまいます——“大量消費は美徳である”という過去のモットーを訂正しましょう)。

声4: 現代の幸せがあるのは お年寄りのお陰だから 彼らを長生きさせたい です(係り:たとえば、平和は退役軍人のお陰 ですが、その方々を厚遇しすぎると現役軍人の維持に支障がきます;バランスをとりましょう)。

声5: 「70歳逝去法」は単なる物語かもしれませんが、ゾッとします(係り:イギリスでは透析に関して「60歳逝去」が現実です;植民地を失った同国では 高齢者の医療問題が深刻です)。

声6: 昔の日本なら「身の丈に合った 人生50年」を喜んで生きました;もし「人生70年」と問われれば“大喜び”だったでしょう;でも今 それを言えば “怖がられる”(係り:高齢世代が 自分の拠出した金額の 5倍を 若者世代から迂回される老人厚遇” が 今の時代です1) —— 何か手を打たないと 若者の破綻は間近でしょう)。

声7:モノ は人間のために有る」 と考える 尊大な人間 ! 逆に、天然資源を守るために“70歳定年”どころか「70歳逝去」を考えるのも人間です(係り:姥捨て山(うばすてやま)も70歳でしたね——要するに、長生きOK、ただし若者から収奪するなかれ)。

声8: 今の豊かさから ダウンサイジング (モノの数や量を減らす生活)が果たして できるかしら?(係り:地球人口は生み放題で もうすぐ100億人、しかも みんなが100歳以上の生存を希望、美食・暖冷房も希望;あなたが もし世界総裁なら どう舵を取りますか?)。

声9: 地球人口とは別に、日本の未婚率は近年7%から30%に上昇;その昔は今より貧しく 先も見えなかったですが、若者は結婚しました;今 人々は我が侭です . . . 子供を産み 育てやすい社会を作らねばならないけれど、同時に「靴に足を合わせる」天与の姿勢を学び取りましょう;天然は人類と同格であるべきです
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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