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(303) 古池や !

(303) 古池や !

と、聞けば「蛙飛び込む水の音」と続きます。そうです、松尾芭蕉の俳句ですね。最近、この句が英語に翻訳されて世界の話題になっていることを知り、私はビックリしました。

♣ まず、明治初期の小泉八雲の翻訳(“耳なし芳一”のラフガディオ・ハーンとして有名ですね):Old pond, / Frogs jumping in, / Sound of water. (古い池 / 何匹かの蛙が飛び込む / その水音)。私はオヤ?と思いました、だって、私は「一匹の蛙」がポチャンと池に飛びこんだ、としか思っていなかったのです。外国人は「何匹か」と思うのでしょうか?

♣ ところが、正岡子規は、こう翻訳しています:The old mere ! / A frog jumping in, / The sound of water. (古池 ! / 一匹の蛙が飛び込む / その水音)。オヤ? 彼の蛙は単数ですよ。その後、大正~昭和にかけての翻訳も「A frog」と、単数の蛙が多いようです。つまり、松尾芭蕉の「蛙」が一匹か 何匹か は、詠む人の心にあるようです。なぜ、このことがおもしろいか、というと、俳句(The HAIKU)は欧米を中心に「一番短い詩」として、今 はやっており、愛好者は百万人を超えるとされているからです。つまり “A frog”(単数)か “Frogs”(複数)か . . . それが愛好者の間で楽しまれているのです。

♣ 「池」についても同様です。皆さん方は、どのような「池」を想像しますか?

♣ 先日、私は「婦選会館」よりパールに関する訪問取材を受けました。そのあと、取材者は感嘆して、こう述懐(じゅっかい)しておられました:“福祉と聞けば、「献身・愛・実行」などを思い浮かべます;パールはその全てをクリアした上、品質会議・ケアカンファなどで 一般教養 (リベラル・アーツ) の話題を提供しておられ、堅苦しい福祉だけでなく、笑いを誘う教養まで手当て されています;日本一 ! だ、とビックリします”。私は少々「手前味噌」でパールのあり方・職員の質を、正しく、しかしおおらかにしゃべってしまいました。

♣ もし、お年寄りと若い職員との間に松尾芭蕉の「蛙・池のような共通話題」があれば、それは何にも優るケアの心であろうと思います。今日の話題 = 松尾芭蕉、小泉八雲、正岡子規、こんな一般教養が日本だけでなく、今や世界の話題として役立つことを、皆さま方にお伝えしました。蛙が「一匹か . . . 何匹か . . . 」、楽しいですね。

職員の声

声1: 俳句は「詠む人の感性」により解釈が異なります、そこが楽しい。

声2: 俳句を英語に翻訳すると元々の意味が明瞭になり、それを俳句の心で変形した有様が よく分かります(係り:それが 欧米で100万人もの俳句ブームを呼んだのでしょう)。

声3:詠む人の心にあり」ということは、何事も想像力から危機管理を想定すべし、と解釈できます。

声4: この俳句に関して、私のイメージでは「蛙は一匹、時は夜、月がでている」と感じます(係り:二匹以上ならば、ドボ ドボ ドボンと 長い音に聞こえそうですね)。

声5: ご利用者と「蛙の数」などを語らうのは、良いコミュニケーションになる と思います。

声6: しかし、介護の世界では、俳句と異なり、事実の受け渡しを確実に せねばなりません。

声7: パールの一般教養 (リベラル・アーツ) は、バライエティに富み、ゆとりを感じさせます(係り:ご利用者との間で「脳トレ」ができそうですね。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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