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(309) 結核の治療薬 と 王様の仕事

 (309) 結核治療薬 と 王様の仕事    

  私は時々 思います —— 昔の王様はどんなお仕事をされていたのかな?と。今日は少々「身につまされるようなお話」をします。

♣ ニューヨークの国連・世界保健機関で、結核に関する会合が開かれました。先進国のある代表はこう言います:「結核の治療薬は、需要が減ったので、一部の製薬施設を廃棄せねばならない」。それを聞いたアフリカのある国の代表が、こう発言しました:「製薬施設を捨てるようなら、わたしの国に下さいませんか?」。先進国の代表たちは、お互いに顔を見合わせ、「可愛いことを言うではないか」と囁き、答えます:「もちろん、差し上げますとも !! 」。

♣ すると、そのアフリカ代表は立ち上がって、さらに、真面目にお願いします。「我が国では、毎年、10万人の人々が結核で死亡します。薬の生産施設を頂ければ、10万人が死ななくてすみます。有り難い ! そこで、もう一つお願い。 生き返ることになる 10万人が従事する仕事”も併せ、我が国に下さいませんでしょうか?」。これを聞いた先進国の代表たちは、唖然として口をつむった、ということです。物余りの先進国と言えどもも 職となると 自分たちも不足しているからです。

♣ 一昔まえ、好景気なドイツは「労働力」としてトルコ人を大量に受け入れました。ところが、時がたつと、トルコ人は「妻子・親・親族」を呼び寄せ、さらに子を産み、ドイツ国内で一大勢力となりました。年月がたった今、ドイツでは教育・雇用・医療・福祉の面で火の車に至っています。つまり、トルコ人は 単なる牛馬のような「労働力」ではなく、生きている普通の「人間」であった ことをドイツは今、学んでいるのです。同じ事は、イギリスにとってのインド人、フランスにとってのアルジェリア人などがあります。日本も似た環境に陥っていますね。

♣ このエピソードから学びました:人間を助けること、命を救うことって、表面的な同情や打算だけでは成り立たない のです。もっと もっと奥深い洞察が必要なのです ! 生きること、そして医療や福祉って、とても高度なテーマだと思います。瞑想しても . . . しても . . . また瞑想です !! そして 昔 習ったことを思い出しました。

♣ 立派な王様の 三つの大事な仕事とは: 国民を敵から守る 飢えから守る、そして 仕事を与える」だったのです。

♣ ご自分の両親を思うあなた について敷衍(ふえん)して言えば、次のようになるかも: 老いの脅威から守る 生活の不足から守る生き甲斐を工夫して差し上げる

職員の声

声1: 日本でも、利用されなくなった小学校を公民館に転用するケースがあります(係り:その場合には 利用者も職員の雇用も守られていますね —— Good ! また戦前の結核療養所の多くは一般病院になって活用されています —— 賢い転用です)。

声2: 後進国へ食料や医療品の「人道的支援」というのを よく聞きますが、それによって 人が助かる → 後進国の人口が増える → 雇用の拡大が必要 →(満たされなかったら)社会不安が増大 . . . という先行きの見通しが必要です(係り:人間の場合、ちょっとだけ助けるのは 本当の助けにはなりませんね;人口問題が絡むときには、慎重にならざるを得ません)。

声3: 介護の職員が不足する日本でも、簡単に諸外国から人材を受け入れられないのですか?(係り:落差というか 格差というか . . . たとえば ドイツ・フランスに働きに入った周辺国の人々は 元の国に戻りにくいという現実があるのです)。

声4: 手厚い介護を求める社会のニーズを満たすための方策は?(係り:介護の世界に住む私たちはどうしてもそれなりの近視眼になります;私は「人が人へのサービスをする」のは「その国の国民の中で充足できるように工夫する」のが長い目で見て正当なのでは?と感じています)。

声5: ニートやフリーターが正職員になれない日本は、まだ雇用が不足しているのですね?(係り:彼らは、雇用はあるのに 自分の好みに合う働き場がない、または親が甘やかすなどの別な要素が理由で働かない——現代の「生活保護」の問題に類似点がありますね;80万人だった生活保護者が 今の政権になって以来 210万人に増え、朝から飲酒・パチンコ・競馬 . . . など、政治家の善意だけでは処理できない 人の心の錯綜が見られます)。

声6: 王様の三つの条件を学びました;日本には「王様」がらっしゃらないので、その役目は総理大臣がなさるのでしょうか?(係り:もちろん そうですが、その政治家を選挙で選ぶ国民・マスコミなどの関係者の全てが「賢くならねば」ならないと思います)。

声7: 老いて行く両親を守るって、聞けば聞くほど その通りだと思いました。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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