(34) タ バ コ

 今まで喫煙のことを、単発的に申し上げてきましたが、今回は“まとめて”お伝えします。

♣ ご存知、コロンブスが新大陸の存在をヨーロッパに伝えたのが 1492年、新大陸から伝わった「タバコと梅毒」は、その頃の世界交通事情の不備にもかかわらず、たった20年後に、地球を東周りして日本へ上陸しました。いずれも「人間性の弱さ」を衝くシロモノでしたから、その後5世紀を越えた現代でも「タバコと梅毒」は日本で繁栄しています。

♣ タバコの害は吸う人・吸わない人、みんな知っています。昨年度(H21年度)の統計で、タバコを吸う人は全国で22%(男:37%、女:9%)。タバコ税のおかげで、国は3兆円ほどの税収を確保していますが、今の民主党はタバコを値上げして、さらに3兆円ほど収入を上げたいと目論んでいます。

♣ 国は潤うのですが、逆に損失も計上されています。医療経済研究機構の推計によると、年間7兆3000億円の損失があると言います。喫煙者がタバコによる健康被害でかかる医療費は約1兆3000億円、病気などで失われる労働力の損失は5兆8000億円など、膨大な経済的損失です。でも喫煙者にこんなデータを伝えても「あ、 そう!」で無関心です。WHO(世界保健機関)は、受動喫煙防止のための政策勧告を出し、「屋内完全禁煙」を打ち出しています。しかし、日本は喫煙防止に関しては、WHOの中で劣等生です。喫煙は「緩慢なる自殺」であると同時に「緩慢なる他殺」とも言われますが、喫煙者は、やっぱり「あ、 そう!」で聞き流してしまいます。彼らは言う、「いいの、病気になるのは先の先でしょ、それまで僕は たとえ短くても、太くて楽しい人生を過ごすの . . .」。

♣ タバコやめられない理由は実に簡単です;それは「ニコチン中毒」にかかっているからです。本人はちっとも悪くない、悪いのは「ニコチン中毒」です。それは200年まえに中国であった「阿片中毒」と似ています。社会に損失を与え、長寿は期待できず、中毒のまま周囲の人を巻き込んで早死にします。

♣ 本人は幸せでしょうが、私はパールとしての「損」を評価してみます。低めの試算をしますと、タバコを吸う時間・喫煙所への往復の時間・仲間とのおしゃべりの時間を合わせると、一回10分強かかっています。一日勤務時間内に10本吸って100分、給料の分給(ふんきゅう)*を 25円とすれば、一日 25円×100分 = 2,500円となります。タバコ一箱を買うのは500円くらいかもしれませんが、そのうちの10本を吸うのに、その5倍の2,500円が費やされる のです。それは、まるまるパールの労働力の損失です。

♣ タバコを吸い終わった人は、そのあと10分程度よぶんに、「目に見えない」タバコの副流煙(発癌物質)を近隣の人に息で振りまいているそうです。こうなると、喫煙者は、喫煙にかかる10分に加えて、さらにクーリング・オフに10分を必要とし、計20分の労働力損失は毎日5,000円に相当します。もちろん、このことはパールの人事考課で査定されるのは当然であり、ボーナスに影響が出ても、やむをえないでしょう。

♣ 人気者の歌手・酒井法子は麻薬違反で1年半の実刑犯になりました(執行猶予3年)。大麻をやめるのはタバコ禁煙の30倍ほど難しいそうです。それでも彼女は大麻をやめる決意を社会に示し、そのうえ、なんと「社会福祉士」の資格を得るための勉学を始めたそうです。その心たるや「良し」としましょう。

♣ そこで提言、将来 社会福祉士になるノリピーの決意に見習い、ぜひ平和な心で禁煙を心がけ、「みんなの幸せ」が得られるようにしてください。  * 分給とは一分間の給料です。標準的な計算は:基本給25万円÷基本労働日21÷労働時間8÷一時間の分数60 = 24.8円

職員の声

声1: タバコと梅毒に500年の歴史があるって、初めて聞きました。

声2: タバコを吸う人は“休憩”している感じ、吸わない人は“働いている”のに!

声3: 「タバコは緩慢なる自殺であり、かつ他殺でもある」とは的を得た言葉ですが、私は酒飲みですから、ニコチン中毒の人を 責めにくいです。

声4: 私はタバコの害を説明されても、心は痛みますが、やめられません。

声5: 私も喫煙者ですが、頭も心も禁煙しようとする気が、さっぱり起こりません;やはりニコチン中毒者だからですね。

声6: もし国がタバコを違法とすれば、税収7兆円を失ったあげく、マリフアナなどの非合法なタバコ代替物が世に出回り、結局、どうにもならないと聞きました(係り:アメリカが1920~1933年のあいだ、禁酒法を実施し、アルカポネなどの暴力団が暗躍、結論は“小さな悪との共存”でした)。

声7: 私の父は50年喫煙、風邪が治りにくくなり、病院で“吸入剤”を貰って使ったところ、毎日「濃褐色」の痰が半年の間出ました、今は すなおに禁煙し、白くて透明な唾が出るだけで、元気になりました(係り:よかった!タバコのヤニが 肺から全部取れたのですね)。

声8: 超高齢者の喫煙はめったにないようです(係り:理由はタバコが人の命を淘汰するからです)。

声9: 在宅で94歳、要介護5の方、92歳までチェイン・スモーカーで畳や布団が焼け焦げだらけ;認知症+肺気腫の診断で酸素飽和度は しばしば80パーセントを割り込みます;微熱・胸痛・食欲低下があり「慢性窒息状態」です;打つ手がありません(係り:自業自得は残念ですが、肺気腫の多くは70歳代で世を去られます)。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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