FC2ブログ

(321) 親を 遠距離 介護する

 (321) 親を遠距離介護する   

 特養の男性職員 S.H.さん(未婚 25歳)の お母様は 新幹線で2時間の遠くにお住まい です。今日はS.H.さんを一人称の「私」で 語ってもらい、遠い所に住む両親の介護が発生した場合の話題をお願いしました。

♣ 「私」が遠距離介護を考えるようになった すべての始まりは、元気だった私の父が3年前 クモ膜下出血で急死したことに始まります。その3年後、同居の祖母(父の母)が急速に要介護状態になって 肺炎で死亡。残された祖父の介護者をする母を 精神的に支えるのは私の役目となりました。

遠くに暮らす親が老いて介護が必要になった時、あるいは まだ元気だけれど 将来のことが気になる時、子はどうすればよいのでしょうか? 普通 考えられることは ① 子がUターン、② 親を子の元に呼び寄せる、③ 遠距離介護を する、でしょう。私の場合、③を選択しました。

♣ 遠距離介護とは、子が遠距離に住む親を介護することです。日々に必要な身体介護の場合には無理がありますが、定期的な訪問で 心のケアなどを介し、親の安心した生活と環境を整える間接介護ななら 可能です。

具体的には:週に2度は必ず実家へ電話する、 一ヶ月に一度は必ず実家へ帰省する、 半年に一度は 兄・妹の三人が集まり、母親を含めて四人で家族会議を開く。

話し合う内容は:2~3年先まで、親の暮らし場所や病気の心配をしておく、 兄弟のうち、誰がキーパーソンとなって各自の協力体制を考えるかを決める、携帯電話などの連絡網を確認し、親元を訪ねるロテーションを組んでおく。

♣ 親子が お互いに離れて暮らしていても、心の距離は保つことができます。私も妹も将来結婚する可能性があり、このような状況がいつまで維持できるかという心配もあります。しかし、私は 母親を遠距離介護しながら自分の仕事を続けたいと決心 しました。私の状況は以上のようでございます。

♣(理事長)S.H.さんは まだお若いのに、早々と「親の介護」の問題に取り組み始められました。親子の関係や環境は 千差万別です。訪問の回数、交通費、時間など 帰省に関しては大変な負担があります。精神科の嘱託医 O 先生のご意見は:- 「親をとるか 自分をとるか の決断に迫られた場合、まず自分の人生を大事にしてから、残る派生問題を解決するのが良い」、とおっしゃっていました 1) 。これからの高齢社会は、社会資源を活用しつつ 子や孫たちが正しく育って行く事により 成り立つものだと思います。皆さん方も一緒に考えましょう。

   1)  参考:パールの安全管理 # 100 : 赤の他人の介護。

 職員の声  

声1: 私は(ご指名)で話題を提供しましたが、初めてのことで、声は震え、手足はガクガク、見苦しさをお詫び申し上げます(係り:トンデモナイ ! 文献考察などもあり、立派な内容でした)。

声2: 実体験に基づくお話で、とても身近に感じました;とても他人事とは思えません、私も姉弟3人、まず「電話ケア」から始めます。

声3: 都内でも、毎月帰省するのは負担です;新幹線で2時間もの距離を毎月帰省されるS.H.さんに感服です

声4: 親が要介護になった場合、やはり自分が仕事をやめて取り掛かるべきでしょうか? 係り:悩みますね、でもね、 「べき」ではありません;他の誰が 今と将来のあなたの生活を支えますか?)。

声5:親をとるか 子をとるか」の問題が発生した際、「将来のある人を優先」とのこと、それを聞くと、私は自分の老後が心配になります(係り:昔は「長男の嫁」が鍵でしたが、今の「老後」は昔の「老後期間」より30年間以上 長期間になっており老々介護は実質的に不可能です——あなたのお子さん方が あなたを介護する機会は少ないでしょう;その解決のために 介護保険があります;なお 上記の1) 赤の他人の介護」を参照してください)。

声6: 私は身軽な 今の独身時代に「親孝行」をすませておきたいです(係り: 「心」の親孝行は一生続きますが、 「体力」の親孝行には限度があります;たとえば 60歳で90歳の介護を24時間することはできませんね;介護の前貸し って できるのでしょうか?)。

声7: 私は祖父母に尽くそうとしましたが、彼らは「自分の仕事をしっかりやりなさい」と 私を諭します;実際 私は 妻子3人の生活で手一杯です(係り:日本の習慣は「三世代同居」という時代にはぐくまれたものが多いですね;今 あなたは 昔の日本に住んでいません;だから 優しいあなたは「新しい葡萄酒は 新しい皮袋へ」という格言を参考にしましょう 2) ;そして 新しい世界で新しい命の枝を伸ばしてください)。

  2) 参考:パールの安全管理 # 317 : 老後の支え。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

最新記事
全ての記事一覧
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
QRコード
QR