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(327) 丸投げ しない されない

 (327) 丸投げ しない されない   

 ある料理店での風景です:-(店主)へい、今日は何しましょう?(お客適当に見つくろって、おいしいものを食べさせてください。―― これは、料理の「丸投げ」ですね。双方に信頼関係があれば、これで すべてがうまく行きます。しかし、最近の社会をにぎわす「丸投げ」の意味は、政府・行政が業者に向かって、「おいしい仕事を丸投げ」するかのごとくです。

♣ 他人事ではなく、福祉の世界でも、ご家族がご利用者を施設に「丸投げ」する ということを聞くことがあります。丸投げに共通な心は無関心と便益」ではないでしょうか? ―― つまり、ホッとして介護の苦労を忘れる;国の現物支援が受けられて、得。

♣ ここで 私たちが気をつけねばならないこと、それはご家族に「介護はまかせてください、しかし お年寄りの“心のケア”はご家族に勝るものはありません」と伝えることだと思います。施設がお年寄りの「全丸投げ」を受けるのではなく、双方の信頼関係が成りたつように事を運ぶことが、うまく行くことの秘訣です。

♣ 「すべて おまかせ しましたよ . . . ハイハイ承知しました」という関係は 料理店のように うまく行きません。それを裏付けるように、依頼者からのクレームは 圧倒的に「おまかせ派」から発生します。だって、おまかせ派は 任せたモノには関心が薄く、損得なら敏感だからです。

♣ これには日本の世帯構造の変遷が関係します。たとえば、お年よりは 昔から 絨毯(じゅうたん)畳の筋に足を取られて転倒した ものですが、三世代同居の昔なら これを家庭内経験として受け入れ 対応してきました。しかし親子別居の「おまかせ」時代、病院や施設に預けたお年寄りの転倒については、すぐクレームです。また、高齢者の最期が どんなものかの経験もないので、何やかやと クレームです。これは お互いに不幸な関係です。これを防ぐためには ご家族と施設 双方の信頼関係を成り立たせることが必須です。近年 これに関する反省の機運が盛り上がっています ―― お年寄りを病院や施設に丸投げせずお年寄りの“心のケア”はご家族に勝るものはない」と相互に確認する機運です。私は この機運を発展的に受け止め、促進したいと思っています。

♣ 今 NHKの「大河ドラマ:平清盛」が 物語の半ばで「保元・平治の乱」を乗り越えたところですね。出世の頂点に達した清盛も、64歳の最期には「熱病」に倒れ、一族は御神籤 (おみくじ) のお告げに 彼を「丸投げ」しす。つまり、清盛の体に入った狐を神木いぶしで追い出し、清盛は苦しんで死にます。NHKが このストーリーを 年末に どう演出するのか、私はそれを楽しみにしています。

♣ 日本に「丸投げ」の習慣は 古くからありましたが、その利点・欠点を思い返し、それを近年の高齢者問題として、新しい取り組みを始めましょう。

  職員の声

声1: もし「大事」と思っている人なら、丸投げしない と思うのですが(係り:世間では、親を丸投げして預ける家族の話が多数あります;受け入れ側の事情もあるし、デリケートな問題です)。

声2: 「丸投げ」は“無関心”だから、と言うより“無責任”ではありませんか?(係り:介護疲れの果てに、知るのも考えるのもイヤ、というご家族があるようです)。

声3: 丸投げされると、手間が掛かり、案外クレームも多く信頼関係の構築が難しい と聞きます(係り:ご本人には 結構 帰宅願望があって ご家族を頼る気持ちがあるし、人の心は大事にしたいですね)。

声4: 私は“良い施設介護は 家族介護より優る”と思っていましたが、たとえ一年に一回の家族参加でさえ、施設介護に優る効果がある、と思うようになりました。

声5: パールの特養では「丸投げ」の経験はありませんが、聞くところによると、「骨壷」に入った親でさえ引取りを拒否するケースもあるそうです(係り:人間模様はいろいろなのですね)。

声6: 平清盛でさえ、御神籤 (おみくじ) の お告げに「丸投げ」されたのですか?(係り:未知に対する不安や疲労が強い場合、人は判断力を失います)。

声7: 私は親を丸投げするつもりはありませんが、我が子が私に対して どうするのだろうか 不安になりました(係り:時代はうつろいます;親は未成年の子に責任を持ちますが、子は親に責任を持たなくて良い:そういう考えが 先進福祉国家で現れてきたようです——もちろん、重税国家ですけど)。

声8: いまや住宅事情や世相によって、自宅で親の死を看取る のは たいへんな「贅沢」と言われるようになりました(係り:それだけに、ホウレンソウ 1~3)キチンと納得し合い、愛と信頼関係の共有を維持し続けたいものです)。

  参考:パールの安全管理 1) # 148 : ホウレンソウ(= 報告・連絡・相談)。 2) # 171 : 井蛙(せいあ) 。 3) # 177 : 二つの人権。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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