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(329) ロボット への 関心

(329)   ロボット への 関心     

 世界中の福祉家、および電気メーカーが日本を熱いまなざしで ずっと見続けています . . . 日本はいつ発表するのか . . . 実用的な介護ロボットを !!

♣ 「ワシの介護は嫁に頼むのが一番安全じゃ」という時代は、とうに過ぎ去りました。欧米の先進国でも事情は同じです。人手の多い中国での介護事情をテレビで見ましたが、かの国でも老人問題は深刻です。問題は三つ あります:① からだの問題、② の問題、③ お金の問題。どの問題も厳しいものですが、① のからだの問題が軽くできれば、そのエネルギーを②と③に回すことができます。

♣ 体の問題のうち、病気と寿命の「医療的問題」については、現在の日本は世界をリードしています;きっと今後も世界一を維持するでしょう。そこで、ロボットが求められている分野は、介護者の体力を一番 消耗させる「移乗・移動・清拭など」ではないでしょうか?その役割を「機械」にまかせられる . . . これは介護者の夢 でした。

尊皇攘夷 (そんのうじょうい) の時代、英米を視察した 伊藤博文や井上馨らは、煙を上げて走る蒸気機関車や林立する高層建築群を見て、「ほとんど呆然 (ぼうぜん) とし、攘夷などという難問を解決済みの世界を、一瞬のうちに見てしまった」、と述べています。また、昔の灯火は「ろうそくの芯切り・灯油の補給」、昔の輸送は「籠も馬も」は人手を使い 、いずれも高価なものでした。今は「電車・バス・飛行機」など、幕末の人が今にタイムスリップしたら、ど肝を抜かれる ことでしょう。じゃ、今の人が「介護ロボット」の世界に迷い込んだら、どうなるか? 強がりを言う以前に ど肝が潰れる 思いをすることでしょう。

♣ 日本では「理化学研究所」が「介護ロボット・リーマン」を開発し、音声の指示によって 被介護者を抱き上げられるようにしました 1) 。サイズは身長158センチ、重量は約100kg、バッテリーはニッケル・水素、稼動時間は約1時間。この構造で約40kgの重量まで抱き上げられます。体の表面はシリコン素材でできており、触覚センサーを用いて 人を 安全かつなめらかに抱き上げられます。「視聴覚」に加えて、「臭いの認識、操縦者の声を聞いて 的確な“運動”をしてくれます。

♣ 歴史的にみると、人は人を運ぶとき、「抱き」ました。次に「籠」の「乗せて」運びました。さらに馬車・汽車・自動車などに「座ってもらい」運んできました。運搬方法が変わるたびに「付随する問題」も解決してきました——料金は格段に安く、必要時間も短く、移動も楽になりましたが、能率向上に基づく失業者を救済する仕事も行なってきたのです。介護ロボットも例外ではないと思います。たぶん、介護ロボットは「お金や能率の問題より、「心と気持ちの問題」としてボロクソに「叩かれる」でしょう。しかし、将来の介護は「人海戦術」の 「人海」が不足し、解決の見込みはありません。体力が必要な部分はロボットにまかせましょう。人を運ぶのに いつまでも籠や馬の背に頼る時代は過ぎたではありませんか?

♣ その代わりに、我々は「心の問題」  に取り組みましょう 2) 。お金はどれくらい必要なのか、まだ分かりませんが、量産すれば、軽自動車並み になるでしょう。あなたがたは、まずこの試作ロボットをボロクソに叩いてください。つぎに、このロボットを利用する心で、変わっていく将来の介護を頭に描いてください。だって、あなたの将来は このロボットのお世話になるに違いない からです。

♣“良い悪い”の問題ではなく、あなたは介護ロボットに関心を寄せざるを得ない時代に差し掛かっているのです。

 参考:パールの安全管理 1) # 206 : 介護支援ロボット。 2) # 243 : ケアの2012年問題。

  職員の声

声1: 介護ロボットが実在することを初めて知りました;まだピンと来ません(係り:幕末に黒船がやってきたときの江戸っ子気分ですね)。

声2: 介護ロボットはまだずっと先の話だと思っていましたが、ロボットが主流になるのは寂しいです係り:汽車・電車・飛行機が移動の主流になったのは寂しいですか?また、知識が乏しく パワーの弱い主婦が寝たきり舅(しゅうと)の世話をするのが理想でしょうか?)。

声3: 僕はコンテナの荷物じゃない、ロボットの介護なんてごめん蒙る係り:明治初期の武士も似たような事を言って陸蒸気(おかじょうき)に乗ることを拒否していました)。

声4: ロボットには「瞬発力」が欠けるでしょう、介護者の業務では「瞬発力」が問われるのです(係り:電車や飛行機に「瞬発力」はありませんが、だから「役立たず」ではありませんね)。

声5: 介護者の負担軽減のためには、ロボットよりも「パワー・スーツ」のほうが優れていませんか?(係り:パワー・スーツとは、アメリカ陸軍が開発している「人工筋肉と人工感覚器を兼ね備えた着物」です 3) ;これを着ると、その人は「鉄腕アトム」に成り替わります——各国で腕を磨いています」4)

声6: でもロボット介護では「心」が伝わって来ません係り:明治維新の時代にも同じことが言われました——東海道は歩いてこそ五十三次の喜びがあるのだ、と。新幹線を知っているあなたは別な考えを持つでしょう。近年の「お金万能」と言われる世界経済の時代でさえ、 「お金」と「人の心」は別物だ、と認識されています。今後、多数に及ぶ「要介護5」のお年寄りに「1:1」またはさらに贅沢な「3:1」の介護を続けて行けるでしょうか?どうか、文明の明日を占ってみて ください)。

声7: 私は人とロボットは共存できる と思います(係り: 心の問題」は、介護のプロである介護者の私たちに任せて!! と言えるようになりたいですね)。

参考: 3) P.W.Singer : War of the Machines. (Robots on and above the battelfield are bringing about the most profound transformation of warfare since the advent of the atom bomb). Scientific American 7:55~63, 2010. 4) Josh Fischman : A Better Life With Bionics in National Geographic 1: 34~53, 2010.
  
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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