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(342) モンスター (怪物)

 (342) モンスター・(怪物)   

 モンスター・ペアレンツという言葉をご存知ですか? 英語でMonster Parents (怪物の両親)です。

どんな怪物か、というと:ある母親が 担任教師にクレームをつけます。その内容は:父母参観日に「ナゼ、うちの子に答え させないのですか?」。あるいは、クラス全員の記念写真を見て「ナゼ、うちの子が真ん中 に写っていないのですか?」。こういう要望は、がんらい母親がするものらしいですが、近年、父親もするようになった、と言われます。こういう両親をモンスター・ペアレンツと呼びます"。解決の方法がない“言いがかり”をつけられ、教師は絶句してしまいます。それは「親の愛」ではなく、親のエゴでしょう。

♣ モンスターは親だけではありません。モンスター・ペイシャンツ(怪物の患者)、モンスター・ファミリー(怪物の家族)など、今の日本社会ではモンスターだらけですアメリカもそうです)。自己を主張するのは結構ですが 1) もっと品位を保ち、いがみ合わず 豊かな社会を建設したい ものです。

近年のメディアでは、半分面白がって「病院の たらい回し で流産」という見出しをつけます——あなた、「たらい回し」2) って 本物を見たことがありますか? 「からかい」がひどすぎ ます ! こんな「貶め」 (おとしめ)が起こっても当局は、いつもベット数の確保に努める、と その場をしのぐだけです。でも それは可能ですか? 夜間当直を週一回とすれば、産科医を7人採用せねばならず、そんな余裕は 今の日本にはありません。もっと多産だった昔は どう 処理していた のでしょうか? 社会が「からかい言葉 = たらい回し」で、反論する力のない 非力な産科医たちをバッシングして 問題が解決しますか? 卑怯です;そんな社会こそ「モンスター・社会」ではありませんか?

♣ 近年、高度の医療と介護の普及に伴い、国民の権利意識の高揚は「負担を忘れた権利の主張」に及び、昔にはなかった インフォームド・コンセント(説明と同意3) が必須となっています。パールは インフォームド・コンセントをきちんと行い、すっきりと仕事ができるスシテムを構築しています。でも、真面目なサービスの仕事に“からかい”の要望を突きつけるモンスターが世に存在することを私たちは常に警戒しています。だって、私たちは傷つくのです。

♣ お互いにホウレンソウ 4)  をキチンと行なって、この時代に対応することが肝要となります。

  参考:パールの安全管理  

1)  #336 : 自己責任。
2)  たらい回し: 「たらい」を足などで回して 隣の人に渡す曲芸;転じて、物事を 送り回すこと、面倒な案件から責任逃れする姿勢をそう呼ぶようになった —— 未受診で 前歴不明の救急妊婦の陣痛は 高度にリスキー です;これは 昔にもあったけれど、今の社会では 出産は病気に非ずとし、「結果オーライ」以外のものは モンスターが 破壊的バッシングを行います;それでいいのですか?
3)  
# 102, 103 : インフォームド・コンセント。 4) # 148 : ホウレンソウ。

 職員の声   

声1: モンスター・ペアレンツ(怪物の両親)て、珍しくもありません;学校の先生方は 怖くて びびっています(係り:先生方のほうもモンスター・ティーチャーと言われることがあります;生徒のことより職種組合活動に没頭です)。

声2: 子供の数が少なくなって、少子高齢化が関係するのでしょうか?(係り:権利意識の高揚 が主な原因でしょうが、“負担”とのアンバランスが深く関与するようです)5)

声3: 社会性の乏しい親子連れ を電車の中でよく見受けます;親も親、子も子、文明とは かけ離れて 見苦しく、悲しくなります。

声4: 最近の親は子を叱らないようです;私の頃はスパルタ式 で訓練されましたが(係り:親がエゴ丸出し であって、その姿勢に社会性が欠けていると 汚く野蛮に見えます)。

声5: いまどき、若い妊婦は「してもらって 当たり前」という感覚で 救急車に頼るクセがあるように思います(係り:出産は病気ではないと思うせいか、必須のチェックや記録を受けないモンスター・妊婦」が後を絶ちません)。

声6: 救急車の救命士は「仏の顔も三度ま で ! 」とおっしゃっていました(係り:今は “ 仏の顔も無限度 ”のようですよ)。

声7: え?あの人が?と 無理難題でゴネる姿 を見ると、人って、あるときは仏さま、別な時は鬼ですね(係り:人のフリ見て 我がフリ直せ、ですか——気をつけましょう)。

声8: 介護保険とともに、モンスター・ペアレンツのほか、子が親を過保護するモンスター・チャイルドも出てきました(係り:確かに ! でも この傾向は介護保険の初期に比べて ただ今 減少傾向です;日本の社会も このところ 少しずつ円熟してきているように感じます —— ちなみに、親の過保護をするのは “人間だけ”   6)  。

  参考:パールの安全管理 5) # 336 : 自己責任。 6) # 100 : 赤の他人の介護。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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