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(345) 数値で 福祉を 眺める

(345) 数値で福祉を眺める
  今日は 「数」の話を三つ します。まず手始めに「ご先祖の数」から。

♣ ① あなたはご先祖の数を想像したことがありますか? 個別に数えるのは不可能ですから、計算でやってみましょう。一代うえの両親は二人ですから 2 = 2の1乗じょう二代上の祖父母は4人(4 = 2の2乗) 。このように計算するの、n (エヌ) 代上のご先祖数は 2のn乗 となります。100年のあいだに世代が三代とすれば(自分・父母・曾父母)、100年間で 世代人数は 2の3乗 = 8人となります。「天下を東西に分けた関が原せきがはら)の合戦」は 400年前のことですから、その頃の先祖代は 3×4 = 12世代前のことですから、先祖の数は 2の12乗 = 4,096人 ほどいました。つまり、あなたに関わるご先祖の数は 昔になるほど 多い ことが分かります。

日本人の人口は 明治以前は3千万人を越えませんでした。では、あなたの ご先祖の数が3千万人だった のは、何時ごろだったでしょうか? 計算すると、25代前= ( 225 = 33,554,432)で、約800年前の 源頼朝(みのもとのよりとも)が鎌倉で幕府(ばくふ)を開いた頃と計算されます。あなた一人の命に、日本人全員3千万の人たちが関与したのです。つまり、我々日本人は 混血の親戚同士だ、と結論されます。

♣ ② 二番目に「年代別の人口」を考えます。少なめに見積もりましょう。人口ピラミッドは、今や三角形(ピラミッド)ではなく、ほぼ四角形に近くなりました。暗算のために、日本の人口は1億人で 平均寿命は100歳とみなしましょう。すると 1歳につき平均100万人の仲間がいる と計算されます——事実とほぼ一致します。たとえば25歳のあなたの仲間は100万人、26歳のあなたの仲間も100万人といった具合です。仲間の多さにビックリですね。

♣ さて、我々は収入を得ていますが、収入は15歳から65歳までの50年間とします(1億人の半分 = 5千万人)。日本人のサラリー年間給与の平均値は(現在)420万円ですが、400万円としましょう。掛け算をすると:5千万人×400万円 = 200兆円この額を一年のサラリーで稼いでいることになります。たいしたものです——日本のG.D.P.(国民実質所得)は サラリー以外に300兆円あって、計約500兆円です。

♣ ③ 三番目の話題に入りましょう。日本婦人の平均寿命は最近27年間「世界一を続けていましたが、ついに頭打ちになり、昨年は東北の原発事故もあり、世界一を「香港」に奪われてしまいました。日本の年間死亡数は110万人前後ですが、そのうち100万人程度が高齢者の死亡です。

♣ そこで高齢者の寿命を一年ほど伸ばす費用を推定 しましょう。「要介護1」の予算が 年間ほぼ200万円です。つまり、1年間の死亡数100万人×200万円 = たったの2兆円です !!!「要介護3」の状態で亡くなったとしても、3兆円の負担にすぎません。延寿にかかる費用は 微々たるもの ですね !

♣ 参考までに 他の日本のデータを連ねますと:国の歳入は約90兆円税収 45兆円、と国債借金が45兆円):歳出では、驚くことに 「医療費」だけで37兆円です(日経 2012.8.25)。国の税収を ほとんど医療費だけに消費する? それでは「財政破綻」に陥るのでは?それが、大丈夫らしいのです;だって日本の GDPは500兆円ありますし、医療費が上昇するということは、悪いことではないようです。なぜならそれは、「人々の健康と長寿に貢献」しているからです。

♣ でも、これらの達成をし続けるために、我々は、もっともっと福祉数値を見つめて頑張らなければ、香港に勝ち戻せませんね。

  参考:パールの安全管理  # 338 : 男 114歳。

職員の声

声1: 昔に逆登れば 登るほど 親の数が多いって、その通りでしょうけれど、しかし そもそも人類の始まりは「アダムとイブ」の二人だけだったのでしょう?(係り:人類はヒトとして突然始まったのなら その通りですが、実はアメーバあたりからスタートしたようですよ;先祖の数は やはり おびただしく多く、その上「多産・多死」だったようです)。

声2: 血縁結婚を避けるように”との指導がありますが、ナゼですか?(係り:ヒトの遺伝子は23対(つい)あり、対の一方が損傷していても、他の対が元気であれば 問題が起こりません。近親の遺伝子同士は 相互類似のため 対の両方が損傷していることがあり、この場合 子孫の健康に問題発生のチャンスが増えます——親の種類が違うほど 問題の少ない子が生まれます)。

声3: 私たちはサラリーとして200兆円ものお金を稼いでいる——それは国の予算90兆円の2倍を越える —— ふだん 考えたこともない世界の出来事です(係り:福祉は慈善的な行為である;によって、お金のことは考えない → それはいけません;やはり「入(い)るを図って 出る(いずる)を制すという姿勢をお忘れなく ! )。

声4: 平均年齢を1歳上げるのに必要なお金は「2兆円」ですか? —— 日本人は 戦後 50歳から90歳になったことを踏まえると、毎年 2兆円×40 = 80兆円の必要経費が掛かったと見られる のですか?(係り:数値で福祉を眺めれば 甲斐性のある日本人の物語が浮かんで来ます)。

声5: 余生を送るのに、お一人当たり1億円掛かるなんて 想像外です;でも、お金のことより、一日でも長く生きて欲しいです(係り:お年寄りお一人一ヶ月の生活費を約20万円とすると;60歳から90歳までの30年間で 7千2百万円(= 20万円×12ヶ月×30年);これに医療・介護費などを加えると、たぶん 1億円でしょうか?—— お年よりは 退職時に こんなに 沢山の退職金を貰えたのでしょうか?)。

声6: 少子高齢化による財政破綻 を危ぶむ声が少なくないと聞きます(係り:国は収支安定のために「年金・医療・介護の経費を抑制する」という動きもあります;増税は日本の経済体力を弱めるから、それよりは 現在の高齢者優遇を少なくした方がいい、という考えもあります。でも、社会福祉費用の上昇は、「長寿の幸福を購入した」という判断ですよ。もしそれがイヤと思うなら、昭和30年代に戻る選択肢もあります——その頃は、池田勇人(いけだはやと)総理の所得倍増論の以前で、人生は まだ50歳だったから「長寿経費の お一人1億円は不要」、新婚夫婦は四畳半の一部屋の住まいで 収入は月一万円、お米は配給制、冷蔵庫や内風呂はなく、車や冷暖房設備も当然ナシ . . . 数値で福祉を眺め直すと 今の幸せ がしみじみ味わえる と思いませんか?)。

  参考:パールの安全管理  # 266 : 年金と介護の行方。
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Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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