(359) チームを 組む コツ

 (359) チームを組むコツ

  先日、トウマツ・イノベーション という会社からファックスが届きました。それは人の「心理と 仕事のコツ」を教える研修会へのお誘いでした。面白いアイディアを勧めていたので、今日は、その考え方をご紹介いたしましょう。

1人×8人 = 4人」 . . . . . おや? 「1人×8人 = 8人」の間違いじゃないの?と思われる方。すみません、残念ながら これでいいのです。実は 人の数ではなく、“仕事の量”の計算なのでした。この計算は、人を8人集めてチームを組んでも、実際には約4人分の仕事量しかこなせない、という意味です。「リンゲルマンの法則」をご存知でしょうか?チームを組むと、一見 生産性が上がりそうですが、実はその逆である、という心理学の法則です。これは「傍観者の効果」とも呼ばれます( → 「合成の誤謬」に似ているのう ! )。

ある仕事や作業を1人に任せると、その人は100% の力を発揮しますが、複数人で担当させていくと、頼り心が出て来るからでしょうか、徐々に個々人の力が抜けていきます。たとえば、3人で担当すると、1人あたりの発揮する力は85%8人で担当すると、1人あたりが発揮する力は49% までに落ちる と言われています。この観察が 冒頭に述べた計算式です。つまり、 「みんなでが頑張ろう」は「半分、手を抜く」と言う結果になります。

たとえば企業においても 次の (イ) (ロ) の方法では 個々人の力を引き出せません: (イ) 全職員で取り組むような大きな目標だけを立てる、 (ロ) 個々人の役割を明確にしない で仕事を分担させる、というような やり方。

職員の力を引き出しきれていない、と思われる指導者は、目標設定や仕事の与え方を工夫したらどうでしょうか?

職員の声

声1: 仕事が2倍、または4倍なら、人手間も2倍~4倍などにしなければ 働く人が納得しないのでは?(係り:その通りです;だが しかし、人数を増やす場合には  「リンゲルマンの法則」という魔物が存在することを知った上で 増やしましょう)。

声2: なるほど !! 個々の人の力を引き出すこと . . . リーダーの力量や素質が問われるのか . . . 私は悩むなー(係り:よーく観察して見て下さいね)。

声3: トーマツ・イノベーションの実用書を読んだことがあります;少人数で効率よく仕事をする方法、これを「リンゲルマンの法則」と呼ぶのですか?

声4: 以前の「介護発表」は、数人で知恵を集めてやっていましたが(つまり、チームを組んでやっていた)、先月から「一人で受け持つ」と決めました;そのほうが「能率と使命感」でまとまりが良い結果が出ました。

声5: デイサービスでは、チームで仕事に当たっています:「一人×8人 = 4人」にならないよう、まず 自分でやることを 100% 行い、「1仕事×8人 = 8色」の効果を得ていると自負しています(係り:すごい ! )。

声6: 厨房の作業は一人では行えません;チームワークは必須です(係り:厨房では「100% + 100% = 300%」ですよね !)。

声7: 一人で仕事をするより(仮に能率が良くても)、何人かの人と協力して仕事をすると、アイディアも豊かになり、欠点も補い合え、ご利用者に喜んで貰える利点があります

係り:パールのような「福祉介護」の仕事は、基本的に「一人仕事」ではなく、協力業務です;対象が、たとえ個別の在宅介護であっても、訪問日によっては数人の職員が 相互に連絡・協力し合わなければなりませんね。「傍観者の効果」というマイナス・イメージを予防すべきだ、とトウマツ・イノベーションは忠告しますが、皆さん方の「声」を聞いてみると、むしろ 上記「声6」のような「逆・リンゲルマン」、つまり (1人×1人 = 3人) の効果とも言うべき“協力関係”が活かされていました。誇るべきことだと感心しました。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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