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(377) 胃瘻 : 20 の 私見を紹介 その I

` (377) 胃瘻:20 の 私見を紹介 そのI

先々月、パールで在宅サービスご利用者(93F)がご家族に連れられて ある病院を受診されました。受診の内容は「食欲がなく、介食しても食べず、だんだん痩せてくる」というものでした。その後 病院のドクターから(私に)手紙が来ました:「胃瘻をお奨めしましたが本人は理解せず ご家族は胃瘻に反対です;胃瘻を受けるように ご家族を説得して下さい」。私は驚きました ! これは 過去のお話ではなく、2012年9月の出来事です。

♣ 思い返せば、私が具体的に胃瘻を知ったのは パールを開設した13年前のことです。90歳代女性 お二人が経鼻経管を付けて入所されました。手足は拘縮して屈曲位、目は見開いているけれど人を見ず、会話もできず“寝たきり”の要介護 「5」でした。私たちが指示書通りの介護をしているうちに‘肺炎’を併発され 転院後 お二人とも亡くなりました。これが私の‘高齢者延命胃瘻’との馴れ初め で、内心 驚きました。以後、延命胃瘻についての情報が耳に残るようになり、その都度 「ブロッグ」で感想を述べ、またパールでの経験 (とくにB.M.I.について) を発表して参りました。

♣ あれから13年を経過しますが、介護における胃瘻について、混迷の程度は 増しこそすれ 落ち着く傾向はまったくありません。そこで、私は自分たちが たどった考え方に偏りがあるかどうか 過去のパールの流れをまとめてみました。ここに 順を追って「ブロッグの要約」をお伝えする次第です。なお、原文は ブロッグ:「パールの安全管理」、(数字)は発表番号です、ご確認ください。「職員の声」は 最後に まとめて記載します。

>>>> 20 のブロッグの紹介:そのI <<<<

(1) : 胃 瘻 と 尊 厳 生 (#17) = 世界と日本における胃瘻の始まり(1990年ころ)、平均延命効果(1.2年)、経費(900万円 / 年)、不自然な生命・尊厳生についての記載です。胃瘻が生の尊厳を保つ手段であるかどうか、決着はついていない ことを述べています。データは「佐々木英忠:高齢者肺炎における誤嚥性肺炎の重要性、日内会誌 138:1777, 2009」によります。 (2) : フィリップ・モリス (#39) = ある先進国がチェッコ国に煙草を売り込むための口実として「煙草により 老人福祉経費が安くなる」を持ちかけた、という 笑えない 寿命短縮案の話です。これに反して、現代の日本では 高齢者の寿命を更に延長する経費は格段と高くなり、「胃瘻」に関する 国民の願望に疑問が投げかけられます。 (3) : エホバ ペグ あなた (#42) = 「エホバの証人」という宗教は「輸血延命」を厳禁です;また、胃瘻延命 (ペグ) は欧米では行われず、日本では大流行です。ペグは「呼吸する仏さま」を生産します、その理由を説明します。(4) : 1,000歳時代の安全管理 (#53) = ヒトの遺伝子には死を指示する記号が欠如、千歳まで生きられるか?;政治家と社会科学者が これら千歳の人々に 「従事する仕事と生きる喜び」を与えねばならぬ、と述べます。わずか百歳ほどで 現在のようにヨタッていては、千歳は「猫に小判」ではないか? (5) : 胃瘻のメリットとデメリット (#76) = 病院側が「お母様を餓死させるおつもりですか? 」と脅しをかけて ペグを勧める例を述べ、「胃瘻の是非を それぞれ6条ほど、注意事項を4つ記載します——大事な注意点は、 仮に胃瘻を付けても「栄養液の補充は B.M.I. (体格指数)の経過に従って加減すべし」という項目です。

(6) : 老衰とは? ( = #91) = 常識的な病気を乗り越えた 85歳。 以後の死因は ほとんどが「誤嚥性肺炎」です。天寿が近づくと「飲み込み」が悪くなり、誤嚥 → 肺炎と続き、体重が低下、ご先祖から頂いたエネルギーの全てを燃やし尽くし、B.M.I.≒12で逝きます (7) : えんげのひみつ (#97) = ものを飲み込むときの「えんげ」で 喉仏は勝手に上へ挙がってしまいますが、このように、ある生体現象が自分の意思によらずに行われる事を「反射」と呼びます。えんげ反射は 天寿の終末と共に低下、人は誤嚥性肺炎に陥ります。親の天寿を受容できない ご家族み仏の教えに反して「胃瘻虐待」をします —— 日本特有の風習です。 (8) : 長生きの妙薬 (#119) = 「長生きの三大要件」は、① 食糧、② 保健と衛生、③ 医療・介護、これに最近の研究で加わったのが ④:遺伝子です= 血縁者で90歳以上の人が何人いるか?日本人の遺伝子は、一般に100歳型です。日本ではこれでも足らず、1分1秒の延寿を求めて「胃瘻」が人気、それは「老人虐待の愚かさ」として 世界的に知られています。 (9):長寿は嬉しい (#120)= 平均年齢(男79歳 女86歳)をずっと下目に見て、悠々と生きている超高齢って、素敵ですね。もう 新たにかかる病気は もっぱら「誤嚥性肺炎」だけ です。そして 誤嚥が始まれば BMIは 一年に“1.5~2.0”ずつ 徐々に低下し、BMI ≒ 12近辺で死が訪れます。胃瘻をつけても BMI ≒ 12のルールは変わりません。 (10):救命と延命 (#128)={救命は略}。「胃瘻」は欧米で爆発的な人気を得た後、高齢者延命には用いられなくなりました(理由:宗教倫理と積算経費)。日本の胃瘻特徴は「超高齢者」が主役である点です。胃瘻による人工生命で「生死の境目」は曖昧になり、親孝行した気分で安堵するのはのんきな家族」、この世の苦しみを味わうのは哀れな親」です→ お釈迦様は どちらを選ばれるでしょうか?

#11~#20 は 次のブロッグで紹介します。
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Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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