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(396) ホッチャレ と 並みコロ

 (396) ホッチャレ と 並みコロ  

 さて現代、“僕たちは可哀そうで 淋しい年代の人なのだ”と嘆く老人が増えた そうです。高齢って そうなのかな? 私は不思議に思いました。そこで、私は 少し昔のことを振り返ってみました。

500年前のシェイクスピアに言わせると、47歳の「リア王」は「高齢老人」でした。400年前なら、織田信長は「人間五十年の舞」を踊った後、天下を取り、その後 49歳で死にました。100年前日本軍人なら、人生50年 軍人半額の25歳で華 (はな) と散りました ! ―― つまり歴史はこう告げます:人間の寿命は50歳程度だ !!

♣ お話を動物の命に切り替えてみます。お正月には「」が欠かせませんね。その鮭は川の上流で生まれ、川を下って海で3~4年を過ごし、まるまる太って「自分が生まれた川」の上流にさかのぼり、そこで卵を産み、その直後に生涯を閉じます(その遺体ホッチャレと呼びます)。つまり 繁殖がすんだら 親鮭の役目は終わりなのです。人以外の動物は 「すべて 繁殖が終わったら そこで親の命は終わり」です ―― 人に近いチンンパンジーでさえ そうです 1)

♣ では、繁殖の後 二倍も長生きするヒトは 特殊なのでしょうか? << 遺伝子 >> の点では 特殊ではなく、「更年期」を境にして 鮭と同じように、体はホッチャレになり、ジワコロ 2) で世を去り ます。ところが、<< 知能 >> の点で ヒトは特別であり、遺伝子寿命の二倍、100歳を越えて生きます !

♣ 有史以来「ヒト」の更年期年齢は50歳ですが、介護保険の現代では、古希や傘寿まで生きてさえ、自分を「老人」だと思うヒトは少なくなりました。つまり、近年のヒトとは 更年期以後 体は「ホッチャレ」なのに、頭だけはまだ「若い」 のでしょう。遺伝子と知能がこのように 泣き分かれ ている所が ヒトの更年期以後の特徴です。

老人は遺伝子保証の二倍を生きる のだから、必然的に 体は病気がちとなり ジワリジワリと逝きますジワコロ)。他方、その生き様を見て若者たち は、イヤ気がさして 自分はピンピンコロリで逝きたい(ピンコロ)と願いますが、その願いは むなしく、やっぱり長生きしたあげく ジワコロ で逝きます。

♣ 今どきの老人は 皆 ホッチャレ100歳の同類項であり、「独り暮らしや孤独死」の淋しさと同居、自分の事を 「哀れで 可哀そうな存在」 などと 甘えた表現をします

♣ それは、見当違いでしょう?言葉は同じ「老人」であっても、今どきの老人は 昔の二倍も長い 「ホッチャレの終点」まで生きられる のですよ。その決定的な 今昔の相違は「100歳と50歳」の差にあります ! こんな二倍もの差があれば、見る夢が違って当然かも知れませんね。

♣ そうは言っても人生の終わりを嘆くことは辛いことでしょう。何か解決法はありませんか?私は それが「並みコロのお奨め」だと思います。つまり、まだ身体寿命の余裕があるうちに 人並みに逝く、それが「並みコロ」です。もし「魔法」を使って長生きしたとしても、所詮、認知症が そこで待っています。あまり横着な考え を持たないことです。

♣ 自分のことを「淋しい・可哀そう」なんて言わず、  「ホッチャレ と 並みコロ」 の人生を受け入れること、それでこそ 素直で 望ましい人生だ と思いませんか?

  参考: 1) 武田邦彦:天寿を全とうするとは どういうことか? Net Blog : 2012.11.25. 2) パールの安全管理 # 393 : ピンコロか? ジワコロか? 

職員の声

声1: 産卵後の鮭をホッチャレというのですか、初めて聞きました(係り:ヒト以外の動物は 繁殖期を終えると 生命も終わります;ヒトだけがホッチャレのまま 特別に 二倍生きます、有難いことです)。

声2: 近年、人生期間は2倍になりましたが、その人生濃度は半分に減った気がする、40歳で20歳の感覚の人もいるよ(係り:戦後しばらくは 人生50歳でした、そのころ還暦60歳は立派な高齢者;でも今では 60歳を老人とは言いません)。

声3: 私は 夜 布団に入って 朝 死んでいる ピンコロが好き、周囲に迷惑が掛からないし . . .(係り:とんでもない ! 司法解剖の手続きや手間は大変だし、遺産相続で親族が血みどろの争いをするよ ! 「並みコロ」が一番 ! )。

声4: 我が父母は 周りに迷惑のかからないピンコロで逝きたい と言いますが、病院通いは熱心だし、本当は「ジワコロ希望」なのですかね?(係り:もしジワコロ希望なら、馬齢が長くて その重さがこたえるナ)。

声5: 私は繁殖期を過ぎた年齢ですが、子供の事を思うと死ねません係り:育児期間は繁殖期の中に入るし、あなたは介護活動を通してて社会貢献をなさっているから、何も問題ナシ ! )。

声6: 犬の寿命は 昔6~7年、今は20年くらいある;人だって65歳はまだ若い、ボランティアでしっかり働ける(係り:犬猫など、人に飼われる動物は繁殖期後のホッチャレになっても人のように2倍生きる —— 野生環境の厳しさ が無くなるからでしょう)。

声7: 私が子供の頃、お爺さんと言えば60歳くらいをイメージしました;今 子供たちは70歳くらいの人を考えるらしい;感覚的に人は10年ほど長生きになったのですかね?(係り:とんでもない ! 今どき 70歳の人を お爺さんと呼んだら殴られるよ ! 90歳ならしょうがないけど)。

声8: 麻生太郎・副総裁(72歳)は政府の社会保障会議で「死にたい お年寄りはさっさと死ねるようにする ! 」と本心を言ってしまいました(13.1.21) ;あと国民の反発が大変でしょう?(係り:真面目な発言なら傾聴に値する けれど、あの言い方はきついね . . . )。

係り: 人生の流れ は次の三つです:―― ① 遺伝子が体を守ってくれる更年期(50歳)までは、人があまり死ななくなった;② その後、85歳まで 荒れた「生活習慣病」の結末が出尽くし 2,3) その荒れ具合に応じて年貢を納める(多くは 並みコロ);③ そこを越すと 死ぬ理由が無くなり、最期は 誤嚥性肺炎刈り尽くされる(多くはジワコロ)。今後とも、介護の主力は 麻生さんの おっしゃる に向けられるでしょう)。
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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