(400) 正しい 横着 (おうちゃく) の お奨め (すすめ)

 (400) 正しい 横着 (おうちゃく)  お奨め  (すすめ)   

 横着とは「すべきことを故意に怠ける、できるだけ楽をしてすまそうとする、ずるい . . . 」などで、 「正しい横着」なんて 聞きません

♣ でもね、あなたは こんな話を知っていませんか?―― 「狐はずるい」(Cunning like a fox. )。本当にそうですか? 違うでしょう? 「狐はずるいのではなく、賢い」のです。人間が 自分の浅知恵を基にして狐をバカ扱い しただけです。

♣ あなたは朝、自分で起きずに目覚まし時計に起こして貰い、歩けばよいのに を使い、直接 人に会って言えばよいのに 携帯で用をすませます。狐の目からみれば「人間て、なんと横着で ずるいんだろう ! 」となりますね。

♣ もっと言いましょう。あなたは 年をとってヨボヨボ歩くようになったら「要支援 1」などを認定されるでしょうが、狐の目から言えば「何とズルイ ! 」となるでしょう? トイレに行けばいいのに「オムツを当てて貰う」、なんて 狐には了解不能の「横着です。

♣ そうです、つまり 横着」を「怠け」と区別 し、できるだけ「楽」 (らく) を発明すれば 人間の文化は発展 します。「横着」はいけないことですか? とんでもない ! 馬や駕籠 (かご) に代わって、今は「新幹線やジェット機」に乗ります。 「横着」により文明は進みます。ならば、「横着の正しい開発法」を勉強しませんか?

♣ 皆さん、福祉における「横着」を言い並べてみてください。なに何? ナースコールが有る? 暖冷房? 機械浴? 身の回りのお世話?―― それだけ? そうではありません ! 区役所では 毎日 介護度 認定会議 が開かれており、70人前後の方々の事情が検討されています。中には「非該当」がありますが、大抵は「要支援 1」から「要介護 5」に分類されて行きます ―― つまり この人数だけ「要介護」の人々が世間で 生きて行ける のです。

♣ 各論的な意見ですが、私は これらの人たちが もし 日本国を離れたら その 5 割 程度の人々は 寿命を縮めるだろう と推定します。換言すれば、日本だからこそ 「彼らが訴える 介護上の横着」が 認定会議で採用され( -- 狐には理解できないかも知れませんが)、日本の平均寿命の「世界一 に寄与」しているのだと思います ―― 諸外国では これら 5 割 の方々は助けて貰えません。でも それだけに、日本の介護保険の予算は莫大ですね ―― 20兆円?日本は「介護倒れ」しませんか? この良き制度を保持するためには、“費用 効果を改善”する必要がありますね。

♣ 前回、私たちは 「ジワコロ」 1) を 「並みコロ」 に転換すれば ずいぶん幸せになれることを検討しました。すぐには実現できませんが、視野に入れておきましょう。

♣ 今回、私は ロボット」の活用 2) を提案します。ロボットには ① 介護支援型、② 自立支援型、③ 安楽支援型があります。① は 移乗・入浴・排泄などでの「横着」を「楽」に変えてくれます。② は歩行・リハビリ・食事などの自立支援を、③ は癒(いや)してくれたり 見守りを助けます。

♣ え? 何? ロボットの採用で 私らの雇用が減るのではないか だって? そうですね、「馬車」が「汽車」に変わったとき、馬方 (うまかた) ストライキがありました。でも、視野を広げましょう;現実には 交通業の発展により、雇用は ウナギ登りになりましたよ。

♣ 今日は宿題を出します:① 福祉全般で、「正しい横着」を「楽」に変える発想を一つ述べること、② 上記のロボット3種類のうち 1種類を新しく開発して あなたの仕事の領域で 「正しい横着」を「楽」に変えてみて下さい。

  参考:パールの安全管理 1) # 393 : ピンコロか? ジワコロか? 2) #206 : 介護支援ロボット。

職員の声

声1: 狐はズルイのですか?(係り:天然動物は そのまま 自然です;ズルイと呼ぶ その真実は、人の心のオロカさ ! )。

声2: 文明の進歩と 「楽 (らく) や横着 (おうちゃく) 」 は違う起源でしょう?(係り:正しい横着と人の努力が合わさって 文明が創られます)。

声3: 「楽」したいと思う動機 (= 横着)が文明に繋がるって?これは面白い !(係り:逆も真なり;サルには 「横着」なし、「文明」もなければ「楽」もなし)。

声4: そう言えば、 エレベーター も 車椅子 も 「正しい横着」 が出発点 だと言えるよナ(係り:少し以前、私たちは歩けない親をオンブして階段を登る 「苦労」を 孝行と呼んでいました —— 今、横着のおかげで「苦労」が「楽」に入れ替わりましたが、「孝行」も消えました)。

声5: 「正しい横着」には賛成(例:長歩きの代わりの 電車はOK ~ しかし「無精な横着」は反対です(例:手抜きのズル)

声6: 言葉は違うけれど、 横着」と「賢明」は 紙一重の相違と見えます(係り: 「賢明」には 考える時間と教養が必要、 「横着」なら誰にでも自然に備わっています)。

声7: 介護の認定委員会を、実務の分かる「介護者・ケアマネ・ナース」で構成しては?(係り:それなら 利用者の味方になるでしょうが、たいてい増税が必要となるかも —— イギリスのサッチャー元首相「胃瘻と寝た切り」はナシ 「透析の定年は60歳」などの方針で財政破綻を防ぎました —— 日本は無制限です ! )。

声8: 人間の心には 欲深でズルイところ があります —— 負担なくして前より濃いサービスを求める;だから介護保険は「一度出し」にせず、チョロチョロと、出し惜しみ的なサービス制度が良い と思います(係り:なにせ、人って 同じ人物が「鬼になったり 仏になったり」ですものね —— 正しい横着に 人の努力が重ねられた文明(= 介護保険)なら、信頼性に富む制度となるでしょう)。

係り: 横着ロボットの提案として、次のようなものがありました:褥創防止ロボット;抱き上げ;食事介助;対話;デイ代理;往診介護;場所報知;安楽支援. . . など(解説は省略)。
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Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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