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(413) 老人優遇って正しいの?

 (413) 老人優遇って 正しいの?   

このように尋ねると 大抵の人の答えは:「老人は 困難な戦争時代を乗り越えて 現在の安定・繁栄をもたらした社会の恩人である、優遇は当然だ」。そう、議論の余地なく、当然なのだ ! で「子供優遇は? 」と尋ねると「いやー 我ら人生の将来を託す子供たちも優遇しなきゃ ! 」と返って来る。なら「子供たちや お年寄りを支える現役の我々は? 」と聞けば、「我らは我慢するけれど . . . 」と控え目だ。ほんとにそうなの?

♣ 新着雑誌の一節1) を引用すると、 「老人優遇」の理由はこうだ:① 我が国の保険は「賦課(ふか)方式」であるため、どうしても老人優遇となる。だから今の若年世代は 自分の祖父母・両親に比べ 不利であるが、社会保障制度を守り維持するためには 若者犠牲はやむを得ぬ、と述べる。つまり、現在の制度は 老人を優遇するために仕組まれた制度なのである。

♣ 別な考え方の例として ②“老人を支えるためには 何をしても良い 2) を紹介する:人口推計では 将来の年間死亡者数の95%が65歳以上の高齢者になる。だから高齢者を延命するために最大の予算を組め、と述べる。

♣ 福祉の指導者たちは 一般に「本音が不明な 建前論陣」を張る:つまり「老人優遇、老人延命 ! 」を叫ぶ。あなた ! 何か基本的な点で これは間違っていないだろうか?

♣ 多くのの識者たちは、老人優遇は当前とおっしゃるが、もし国民寿命が90歳~100歳に高まれば、戦場で闘う20歳の戦士たちは 90歳~100歳の祖父母を養うために死ねなくなりますぞ !

♣ もし今 尖閣諸島問題などの 万一の事態発生すれば 平均寿命86歳の国民が 果たして国を守れるのか?福祉指導者たちは「老人を延命せよ」と叫ぶが、老人を優遇すれば 国家の防衛力は落ちますぞ。

♣ それでも、老人がたはおっしゃる:「もっと血を下さい ! 」と3) 。現代、献血の大半は(≒ 85%)、高齢者の医療に使われている。税金だけでなく、文字通り 老人は若者の「血」を吸って延命されている のだ。甘ったれるのは いい加減にして欲しい !

♣ 老人は「社会の恩人」であることに間違いはないけれど、ここで他の動物界を眺めて見よう。人間以外の動物は、たとえ 猿といえども「養老」を行っていない ! 「育児」は「遺伝子に組み込まれた行為」であるが、老親を介護する「養老遺伝子」なんて存在しない4) 養老は 生命進化の道に反する行為なのだ !

♣ ほんの1万年前ころ、農耕社会を経て 老人の定義が30歳 . . → . . 65歳に延びた ! しかし、人類は 終始一貫して 50歳で生殖を停止し、以後 身体生命のサイクルから 老人は外れている。だから 遺伝子の上で 老人が人類に貢献する「ご用」は何もない。もちろん惰性として50歳以後を生きることはできる、が、それは「いのち」のおまけの部分であって、人の遺伝子には50歳以後の身体を保護する力はない。さらに体力的にも衰えが来るため、老人は 年々 若い人たちの“足手まとい”になる。年功序列によって 高い座席に座るが、老人は その割には 人類への貢献が伴わない。言いたくはないが、働かない50歳越え の人々は「馬齢」 (ばれい)に過ぎないのである――大戦以前の平均寿命は50歳以下だった . . . それでも人類は繁栄してきたのだ。むしろ 今の 老人の跋扈 (ばっこ) 社会不安の種になっているのではないか?

♣ そこで私はあえて提案する:我々は65歳で「お年寄り」としての保護を受ける ―― その延命のお礼しとして、65歳で「特別徴兵制度」(仮称)に応じて頂いては どうか?65歳なら あと15年は体が使える ―― 鉄砲を担いで お国と社会のために ひと働きしよう。仕事の内容や期間 (3年くらい) はみんなで考えれば良い ―― 要するに 65歳でラクチン組に編入、という甘ったれた心で 受身の延命を受けず、年寄りだって国を守る一員なのだ、という気概 (きがい) を持って欲しい。老人が若者と一緒に 社会貢献すれば、国民の全員が 多老少子の苦難 を乗り越える気分を勝ち取る ことができよう。

♣ 私は一歩ゆずっても、 「優遇」とは 老人・現役・子供の三者に 偏りなく与えられるもの だと思う。その意味で、多くの福祉指導者たちが叫ぶ「老人優遇の緒問題」には 大きな軌道修正が必要だと感じている。

老人は佛様のように 崇奉 (あがめ たてまつる) ものではない。普通の 我らの仲間、国を守る一員なのである !

  参考 1) 日本医師会 平成24年度 医療政策シンポジウム「これからの社会保障を考える」:慶応大教授 土居丈朗氏、小欄「持続可能な社会保障制度のために」より。2) こくほ随想 2013年(第11回)「域包括ケアの推進と高齢者医療・国保制度改革」より: 神奈川県立保健福祉大 名誉教授 山崎泰彦氏。3) 日赤「もっと血を下さい」:Yahooで参照。 4) 福祉の安全管理 # 373 老々介護の行方。 5) 祖父母の進化 :Rachel Caspari : The Evolution of Grandparents. Scientific American 8:24~29, 2011.

職員の声 

声1:ズバッと言えるのがパールの良さ だ;建前をくどくど並べ立てるより 本音を述べて欲しい。

声2: 高齢化 = 延命 という世間の期待を改めるべきだ係り介護保険法を覗いてみると、その目的は「自立+尊厳」の確保とある;「延命」とは書いてない)。

声3: 老人優遇にこんなお金を掛けるより、本来の新しい命 = 赤ちゃんの発育を優遇したい:子が親を看るのは自然であるが、孫・ひ孫が ひ祖父母を看るのは絶対 自然ではナイ ! 係り:あなたの本音は ほんとうに心に浸みる)。

声4: ① 優遇を受けたい老人の数よりも 「早くあの世に行きたい」 という老人のほうが多いのではないか? ② 「特別徴兵制度」については、先の大戦で 現役の大学生も徴兵されたが、65歳の兵士では役に立たないだろう(係り:① 麻生太郎・副総理大臣の発言{= 歳を取って「死にたい」と言う人に対して、病院側は「まだ寿命がありますから」と言って国の予算を使い、延命するのはケシカラン、本人の希望通り 早く死なせてあげるのが筋だ}。→ ただし 法律は「殺人幇助罪」で これを取り締まっているから、他人を 自己無罪で殺すためには オランダのように「死にたい専用の法律」が必要だ。多くの年寄りは「延命を求めず、でも幸福だけは下さい」と言っているようだ。② 老人優遇により 寿命は際限なく延びる;先の大戦時は平均寿命45歳、今は86歳 ―― 2倍だよ;戦場で戦う戦士の年齢はどちらも20歳前後だろうが、その20歳の肩には 父母 に加えて 生存中の祖父母の命が掛かっている;父母と祖父母の両方を養う義務があるのだ ! 自分の祖父母がいなければ 他人の祖父母を養う訳だ ―― 若者は 所詮 戦場では死ねないな)。

声5: 65歳で徴兵とはビックリ !  でも仏様のように「奉まつられた生活」を抜け出し、老人といえども社会貢献ができれば それが生き甲斐になる。

声6: 65歳を越えて働く職場が少ない現実が問題だ(係り:生きて行くためには 年金や生活保護が必要となる;その経費が若者を圧迫する → 働かざる者 (老人) 食うべからず、の時代が来るのか?

声7:
年寄りは元気で なかなか死なない時代になった(係り:もし年寄りが「自活生存」できれば 何の悶着も起こらない;問題は 年寄りが元気であっても 彼らは若者の血を求める という点だ)。

声8: 老人の私は優遇を求めないけれど、人として住みよい社会を願う(係り:異存なし;ただ蟻1匹にキリギリス3匹というアンバランスでは社会不安が起こる)。

声9: お金があれば幸せか? 長生きは幸せか?を自問自答している(係り太閤秀吉は“死ぬのはイヤだ ! 我が子のことが心配だ”と言ったが、結局 無念死を遂げた;金も地位も名誉も すべて持っていたのにね――‘幸せ’とは主観的な情緒なのだ)

声10: 医療だけが老人優遇ではないと思うが(係り:1976年、老人医療がタダになった時、その翌日から病院の待合室は満員になった ! その あからさまな医療願望に 人々はビックリした ―― 本音も建前も 現実の前には赤裸々だ)。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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