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(415) 予算の 内盛(うちもり) 外盛(そともり)

# 415 予算の内盛 ( うちもり ) 外盛 ( そともり

物事は 内から見て 外からも見て バランスを取る ことで 初めて安定する。今日は 個人的な小さな予算から 社会的に大きな予算までを 「内盛り・外盛りの見地」で考えてみる。

♣ まずは33歳男子の一例:サラリーは 33万円;税金と保険金などを差し引くと「手取り25万円」。これで妻・子(二人)の家庭を切り盛りする。まず旦那(夫)の小遣い を本人申告(内盛り)で見る。勤務は月21日だから、昼飯代 ¥15,000 (¥700×21日)、煙草代 ¥24,000 (¥400×2×30日)、酒代 ¥15,000 (居酒屋2回+部下へのおごり)、スポーツ紙+週刊誌(¥5,000)、その他ユニクロ百円ショップなど¥5,000 . . . ここまでの計は ¥64,000 !

♣ 普通、夫の小遣いは¥30,000以下と言われる。この「申告の内盛り予算 = ¥64,000円」はたぶん 妻の「外盛り査定」によって半分に削られる だろう。第一に狙われるのは 煙草代、¥24,000はバランスを欠いて多い。また一般に「外食代」は怖い:一例として 「おやつ¥100、朝¥200、昼¥300、夕¥400として一日の計は¥1,000;ひと月¥30,000;4人なら¥120,000」。上記手取り25万円の半分にも及ぶではないか ! ――昼飯代 ¥300ではラーメンさえ無理だよ。つまり、「内盛り」が手前勝手なのか、「外盛り」が残酷なのか、何とも言えない

♣ 次の例を「生活保護」に取って見る。「生保」の実態はピンからキリまで多様なため、代表予算を表わすのは難しいが、一例を示す。ある試算によれば、子ども二人の母子家庭において、働いたら月13万円の収入しかないが、生活保護を受ければ、勤労なしで26万円の月収になるという ―― 内盛り」は13万円、「外盛り」なら26万円という 結構な裁定である。これでは働こうとする 心の誘因が働かない。つまり、受給額は 受給者間で著しい格差が生じないように再検討されるべきだろう。

♣ 「生保受給者」について、受給制約に同情する人もあるが、次の憲法記述を思い起こして欲しい:第27条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う――つまり、憲法は「勤労の義務」を規定している のだ:勤労なしで金を貰う生保は、憲法違反の特例となる ! 働きもせず 国に保護される権利を主張するのはナンセンス。第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。すなわち、憲法は健康で文化的な生活を営む権利、と謳っているが、それには“最低の”という但し書きが書き添えられている:「最低の」とは「国民一般の」とは異なり、「あくまで最低」なのだ。もし 最低を越えていれば 憲法違反となり やはり 権利の主張はできまい。

♣ 「生保」で生活しながら 楽々 のうのうと暮らす人もある ―― 酒・煙草・パチンコ・競馬、ひどい場合は「女」 までやる。働かない、ギャンブルで浪費している、といった後ろ指もあり、兵庫県小野市は議会に条例案を提出して、受給者がパチンコなどで浪費しているのを見つけた市民に通報を義務づけ た。これに対して、ある女性は「受給者は楽しみを持ってはいけないのでしょうか?貧しい気持ちを持ったまま、暗く生きていかねばならないのでしょうか? 」と訴える。ところが 甘い民主党行政は わずか3年のうちに「生保」を85万人から3倍近くの220万人に増やした。その上「生保」 に勤労を期待するのは「虐待だ ! 」と異を唱える「政党」まで現れた。バカバカしい、これを世界の人々は「日本病」と呼んでいる。私は、生保受給者は やっぱり つましく質素に暮らすべきだと思う。

♣ それは 次に述べる「要介護 5 や 胃瘻」でも観察される。要介護5は 最重度の介護認定であり、毎月約35万円が給付される ―― 個人雑費を含めると お一人につき 年間約500万円の経費が計上される。日本のサラリーマンの平均年収は420万円だと報告されている(この額は生活給の「内盛り」予算とみられる)。これに対して、一人で食べられず 身動きも自由でない「要介護5 と 胃瘻」、これらの人々は 介護保険で求める尊厳」と言う キャッチフレーズのゆえに サラリーマン平均の収入より多い「外盛り」待遇である。サラリーマンのほうは政府の手間を取らせないが、「要介護 5 と 胃瘻」のほうは 政府の「外盛り」予算のゆえに 大盤振る舞い であるが、法外な予算に比して効果はほとんどゼロ、本人は ただ衰弱して逝くのみで 何の社会貢献も得られない。実は、介護保険の二本柱は「自立と尊厳」である;「要介護 5 と 胃瘻」の場合、「自立」を求めるのは 極楽トンボだ; 「尊厳」という錦の御旗があるだけで 多量の予算を長期にわたって消費する;それで いいのか?いったい 何をフェア(fair)と言うのか?

♣ 個人の予算は しばしば 内盛り > 外盛り であって、内部調整でバランスを取る ことができる。ところが 福祉予算になると バランスが逆になることが多く、内部調整も出来難い。私は 予算と言うものは、関係者が「内盛り」を出し、査定委員会の「外盛り」も提出されて、長い目で将来をにらみ、">バランスを取って決めるべき ものだと思う。おかしいな?と思えば 再検討の手段を取れるハズ。「生保・要介護 5 と 胃瘻」はその典型と言える。

♣ いくら「尊厳」という錦の御旗があるからって 「内盛り」「外盛り」のルールは守られるべきだ 「尊厳」があれば 大手を振って 何でもできる という考えは間違いだ、と私は思う

職員の声

声1: 「生活保護」は勤労の義務規定の外であるが、外盛りの保護費を少なくできるような自立を期待したい(係り:仮に 5万円分働くと 5万円分 支給額が減らされる ―― これでは働く気分が湧かない ―― 役人は当たらず触らず)。

声2: 外盛りの生活保護の実態を見れば、これで社会主義がうまく行かない理由が良く分かる;「おんぶに抱っこ、国に甘えましょう」では日本は滅びるよ。

声3: 働き続けた後の「年金」よりも、何もしない「生保」のほうで受給額が多いなんて、不思議なことだ;受給額を下げようとする試みに対して「差別だ ! 」と力強いクレームがある(係りゴネ得だね)。

声4: 私の経験で、生保の受給者宅に行くと、酒を飲み 煙草を吸う人が多く、私より よほどおいしい物を食べている;生保を本当に必要とする人もあるが、外盛り予算が過大だよ。

声5: 生保は「支給額」のほか、無料サービス(例:医療費など)を含めると莫大な外盛り予算となる;「胃瘻」は この処置により社会復帰が可能な場合にのみ施行すべきだ(係り:日本は“中福祉・中負担”と言われるが、“大福祉・無負担”の大盤振る舞いが案外に多い ! ―― 納税者は納得していないよ)。

声6: 要介護5で外盛り月36万円の給付とは初めて知った;この額は平均サラリーマンの年420万円(ボーナス込みで月35万円)とほぼ同額で 介護経費が賄えるのか?(係り要介護5の場合は純粋に「お一人分」の予算だ;もし父母の両方が要介護5なら 予算は月72万円 ―― そんな法外の金額を家計の中から出せるの?逆に 平均サラリーマンの場合は内盛り35万円で 本人+妻子も養う ―― どちらが“きつい”と思う?)。

声7: 生保の人が働きもせずに「生き甲斐がない ! 」と不満だって?人は汗を流して働き、それで一人前なのだよ(係り:過去のロシアは 働くこと少なく、暇を見てはウオトカ ! 国家の外盛りに甘えて 1991年に国は破産)。

声8: 私の知人の受給者、子二人の家庭、月30万円では 足らない ! と嘆く係り:彼女に何十万円あげても きっと“足らない”と言うだろう ―― 生保には「して貰わにゃ損々」という ずるい人間心理が潜んでいる)。

声9: 老人の数はますます増え、ついに 彼らは 最低限の自活さえ営むことができなくなる;当然 全員の生活保護が必要だし 財源をなんとか工夫すべきだ係り:「ない袖は振れない」という格言をご存知か? ―― ソロモン大王が死ぬ時、冷えて行く体温を補うために 若い娘たちが裸になって体温を移し申し上げた ―― それでも大王は死んだ ―― 振る袖があっても 天寿には逆らえない、袖がなければ なおさらだ ―― 振る袖 = 財源)。

声10: 何事も 内盛り・外盛りのバランスが大事だと 良く了解できた;要するに65歳以上の人が多すぎるのが根源なのか? 係り:65歳以上でなく「50歳以上」と心得たい;50歳は「更年期」、以後は子孫繁栄とは行かない;人のお世話ができる使命を自覚できさえすれば 年齢に関係なく この世に存在する意義はある ! )。

* 参考:福祉の安全管理 #3 : ソロモン大王の介護。 
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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