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(428) 長生き の 秘訣

 (428) 長生きの秘訣  
 
  たいていの人は「長生きという言葉」に無関心ではないけれど、それを「自分ごと」として感じるのは 中年期以降のことであろう。

♣ 「長生きの秘訣」をネットで見ると、「私の秘訣」が目白押しに並んでいる。とくに百歳寿に訊けば、それは頭の数ほどあって、果たして “万人向けの秘訣”として参考になるかどうか たいへん怪しい。そこで 今回の「安全管理」は 焦点を四つ に絞り、少なくとも あなたの生活信条に影響がありそうなものを話題としてみた。

♣ 第一の秘訣は (A) ご先祖の話: ―― あなたの父母・祖父母が90歳代以上まで ご生存 であったならば、あなたは きっと“長生き”する ! これは理屈ではなく、統計的事実である ―― きっと遺伝子や生活環境が長生きに適していたのだろう。

(B) 生活習慣病: ―― 人は 20代から50代にかけては「人生の華」である。この「華の時期」を“すなおに 生きれば” あなたは きっと長生きだろう ―― ここで言う“すなお”とは、酒・煙草・美食と肥満・多忙とストレス・糖尿病や高血圧 . . . などから遠ざかること である。本人は 酒・煙草 . . . で人生の充実感と満足一杯であろうが、中年の終わりごろから この生活パターンを元とする“生活習慣病”によって多数の人が70歳前後で逝ってしまう

♣ ここで その理由を一歩 踏み込んで説明しよう。人間の体は60兆個もの細胞から成り立ち、そのうち 1% に相当する6千億個の細胞が 毎月その役目を終えて死に、その死んだ分は新たな細胞分裂によって補充される。しかし 百万回の細胞分裂につき一回程度でミスコピーガンが発生する ―― つまり 毎月 五千個の突然変異細胞ガンが発生するが1) (計算省略)、体の免疫リンパ球がそのガン細胞を全部片付ける。こうして、私たちは 毎月ガンとなり、毎月ガンを退治している のだ。体の免疫能が健全である限り ガン退治が続くが、もし不調であれば ガン細胞一匹ほどが生き残り、それが30回程度分裂して15年くらいで 目に見える 立派なガンとなる。

男性のガン死亡が多いのは 喫煙率の高さなどの「生活習慣が劣悪で」免疫リンパ球が不活発のため、初期のガン細胞が撃退されにくいからである。その理由“十割”のうち、タバコと悪い生活習慣が各3割残りの4割は「」だ1)

♣ もし生活習慣が“すなお”であれば、70歳前後に頻発する「ガン・心臓病・脳卒中」のあらかたが消え去り、長寿への道が大きく開かれる。

(C) 第三の問題は「スポーツ に関係がある。私は百歳寿のお婆さん方に“長寿のおめでたの原因”を訊くと、どの方も「私は若い頃 スポーツなどの格好いい生活をしたことはない」とおっしゃる。私は「スポーツ = 健康の元」と信じていたから、オヤ?と不思議に思った。

♣ しかし“ハタ ! ”と膝を打つ。つまり スポーツ選手が ナゼ比較的 若い時期に「隠退」してしまうのか?を想像したのだ。スポーツが健康に良いのであれば、隠退する必要もないだろう?その頃 下記 大澤氏の知見が報告された2) :つまり 人の寿命を調査すると、一般大学卒と体育系大学卒で比べれば、体育系で6年ほど寿命が短い。そう言えば、横綱の寿命は 昔から55歳前後だった。重量挙げ の選手は 老境で腰椎トラブルが大変だ、とも言う。

♣ すなわち、スポーツ選手は単に肉体を使うだけでなくそれを極限にまで推し進める職業なのだ;ここで「ルー・Rouxの三原則 」が思い出される。それは: 筋肉は 使い過ぎ ると壊れる; 使わない と萎縮する、 丁度良く使うのが一番良く、③ の実行でこそ 長寿への道が開かれるのだ。これは上に述べた (B) (C) に共通の原理でもある。

最期に(D) 、社会的支援 大抵の“長生き談義”は自分の命だけの秘訣を論ずるが、いくら長寿を望んでも 一人だけ突出して長生きされたのでは ハタ迷惑だ。だって 誰がその超高齢者のお世話をするの? つまり、長生きとは一人相撲ではなく社会的支援の体制がセットになっていてこそ 真に おめでたい長生きができるのである。

 結論:  長生きに特殊な秘訣などナイ ! あるのは 次の四つ を正しく認識することであろう:―― それは、自分の先祖、生活習慣、スポーツ、社会的支援体制 である。

  参考: 1) 中川恵一:がんのひみつ――日本人とがん、学士会報 No880:106、 2010. 2) 大澤清二:「運動量が多いと短命になるのはナゼ?」著書:スポーツと寿命, 朝倉書店, 1999. 

職員の声 

声1: 私の家系は「女たち≒長寿、男たち≒短命」である;女の私は どちらの血を貰うのか?(係り:その短命な男たちの死因が煙草・酒などの生活習慣病なのなら あなたは その男たちの宿命と無関係である)。

声2: 長命は遺伝するのか? でも早死にする人の多くは「生活習慣」の乱れによるのだ;正直なところ私は「ピンコロ」で逝きたい(係り:歳を取っていながらのピンコロは ほぼ不可能 ―― 平均12.7年ほどの 不自由な要介護生活を送った後 逝く ―― イヤでも それが現実だ)。

声3: 長生きしても良い事は有りそうもない;私は酒・煙草をやるし肉も大好きだ(係り:横山大観は一升酒が毎日の主食だったし 描いた絵は国宝級だったし 89歳まで生きたし . . . 例外もあるね)。

声4: 「元気で長生き」という掛け声があるが、それが“幸福か?”と問えば、多くの老人は「長生きなんてするもんじゃないね ! 」とつぶやく係り:生活費を毎月20万円として(≒要介護2)、60歳~90歳代を生きれば 20万円×12ヵ月×40年 = 9,600万円 . . . 長生きに ほぼ1億円かかる ! 国から そんな多額の補助金を貰った上 「長生きなんてするものじゃないね ! 」とつぶやかれては 納税者は途方に暮れる ばかりだ !

声5: 生活習慣の良否でガンの6割が説明できる ! 後の4割は「運」 !

声6: ヒトは何歳まで生きれば満足なのか?仮に短くても 内容が濃ければ OK ではないか?(係り:その通り ! でも、今は人生90年の時代、愚かな生活習慣病で若死にするのは 悔しいだろう? )。

声7: 私の家系でガン死が何人もあり 観察してみれば 酒・煙草・肥満などの生活習慣病の方ばかりだった;また私は 「スポーツ = 健康」と信じていた のに スポーツが長生きの秘訣にならない事を知り 驚いている係り根性( こんじょう )を目標とするスポーツなら 長生きの秘訣を越えるだろう;上記の 「ルー3」なら OK ! )。

声8: ルー(Roux)の法則 は 長生きのための全てに関わると思う:運動・食事・仕事・余暇の過ごし方など「中庸」ほど大切なものはない:ただし 「何が中庸なのか?」 は 生活の最中には判断し難いけれど(係り:アントニオ猪木は現役を隠退したけれど 70歳を越えた、他方ジャイアント馬場は61歳で逝った ――― 二人には それなりの主義主張があったのだろう)。

声9: 長生きの秘訣はナイようだが、私は長生きしたい係り:長生きは“結果論”である;「早死に」を避ければ それが長生きに繋がる ―― つまり「生活習慣」を見直し、過剰運動を慎むこと)から始めよう ―― 百歳寿に訊けば、答えは皆 同じ)。

声10: 日本では 病気であっても長生きしさえすれば、国の財政如何に拘わらず最大の厚遇を受けられる;他方「( うば )捨て山の国」では、たとえ元気であっても 村の守備範囲外の70歳になると ―― 口減らしのために ―― “冬山に捨てられてしまう”:私らは前者の制度を選んでいるのだから 、お年寄りが長生きできるように お一人につき 一億円相当の養老金をしっかり払い、制度を守って行こうではないか。
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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