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(432) 学び 煮詰め 表現する

  (432) ―― 学び 煮詰め 表現する ――

A : 言語化し、煮詰める : パールでは「ヒヤリハット報告」が順調に伸び、機能している。毎月2回の“ケアカンカランス”で その全部をご披露しているが、その報告書を読んでいると、 「思考の言語化、文章の煮詰め方」が不足しているのを感じる。あなたの5行レポートは4行に「煮詰められる」 と感じる !

♣ アメリカの アブラハム・リンカン は、極貧の家に生まれ、勉学の末に27歳で弁護士になり、ついには、第16代の大統領になって、“奴隷解放”を実現したことで尊敬されている。彼は幾つかの格言でも知られ、たとえば、「人間 40歳を過ぎた者は、自分の顔に責任を持て ! 」とか「何より可能だ ! 」と思え、そうすれば それの“手段”は おのずと開けてくる」などがある。

彼の若い頃の作文演習は有名だ。まず先生から5行の文章を与えられる。彼は、その文章を構成する「単語」を、あたかもトランプのカードを切るようにバラバラにほぐした。その後、 「簡潔・明瞭・かつ美しい」文章に仕上げ直し、そのうえ、5行の文章を4行に「煮詰める」ことを自分で工夫し、先生を驚かせた

♣ 文章には「主語・動詞・目的語」など、大切な品詞がある。当事者の自分には、分かり切った主語や副詞であっても、報告書には「きちんと」記載しなければ、他人には分からない。「ヒヤリハット」報告書に限らず、皆さん方は、「5行の文章を4行に煮詰められないか」を 常に意識して文章を見直し、「<簡潔・明瞭・美」のある文書作成を目指して欲しい――これを 「カン・メイ・ビ」と呼ぶ。(cf. #25)

B : 学び、かつ表現する :  考える力は大切だが、その基本となる日本語も重要である。

♣ 私たちは 何のために勉強するのか? 専門に関係なく、自分の頭で考え、自分の意見を表明できるように なるために勉強するのだ。外国では、自己主張しない人は 不勉強で無能だ、と思われるだけだ。学んだことは表現しよう。

♣ パールの研修会では、必ず「研修・感想録」を記載して提出願っている。「打てば響く」というような 立派な見解を示す職員から、「役立った、勉強になった」と 投げやりな反応の人まで 色々である。「役立った」では、「何がどんなに役だったのか」が伝わってこない。「勉強になった」も同じくで、感想文としては、ペケである。こういう職員でも、2~3回後のレポートでは、指導に従って、自己主張ができるようになる。

♣ また、自分の考えを持つだけでなく、それをキチンと話し・書きとめる ことも重要だ。特に、“決められた時間で、または 決められた文字数で、速く書くこと”は一生の課題である。これに関しては、上には上があり、私自身もこの課題の生徒であって 四苦八苦 頑張っている。

♣ パールの研修会では、毎回 話題が数個提出され、発表担当の各職員はA4-1頁以内にまとめて10分以内にしゃべる(発声8分、検討2分)。聴衆の皆さん方は、各自の記録簿に ご自分の感想を数行程度に煮詰める訓練がなされている。10分を越える 長々しい発表は 「煮詰めが不足」しているのだ。後で、私がすべての記録簿を読み、それの内容を各員の名前ごとに 次回の会議で発表する。読み上げをするのは、会議の進行直前に指名される3人の職員だ。直前の指名が、また スリリングで、汗びっしょりになるようだ。人の面前で はっきりした声で「読み上げる」ことは、かなりの緊張を伴う訓練になる。

♣ ご自分の意見がその人の名前付きで 皆の前で紹介されるということも、ちょっとしたスリル があるだろう。かくして、皆さん方は長足の進歩を遂げておられる。「得手( えて )に帆を揚げる」という金言があるが、良循環をこの目で見る思いである。

 結論:
普段の「井戸端会議」と異なり、「営業会議」では、“学び 煮詰め 自分の言葉で表現すること”を訓練しよう ! (cf. #187)

職員の声

 声1: 物事を「言語化」するのは案外に難しいものだ(係り:子供やサルにはできないことだ ―― 彼らなら、だらだら大声で騒ぐだけ)。

声2: 私は「ヒヤリハット」の文章を理事長に何度も直して頂いた;前に務めた会社では「長々しく」書くように指導され、パールとは真逆だった。

声3: 「言語化」は幼少時からの積み重ねが必要、難しいことだ(係り:そらー あのー じれったいな ―― 空気を読んで 分かってくださいな . . . こんな他人頼みでなく、自分の言葉でレポートを書くこと;「ヒヤリハットレポート」で訓練すべし)。

声4: 日本人は自己主張よりも周囲との協調性を大切にし、自分の考えを言わないクセ がある――「簡・明・美( カン メイ ビ )を基本として自分の意見を述べる習慣をつけたい。

声5: 「簡・明・美」を守って文章をまとめるのは難しい ―― しかし大人なら、話し言葉を分かりやすい文章語にする責任を持ちたいものだ(係り:ヒヤリハットの文章を見ると、 井戸端会議のオシャベリがそのまま文字の羅列になっていることが多く、ぜひ 「簡・明・美」を頭に入れて欲しい)。

声6: 人に伝えることは難しい;言葉より文章のほうがもっと難しい(係り:物理的に伝えるのは楽( らく )だが、相手が分かってくれたのかどうかを念押しする「親切心」 が必要だ)。

声7: 常に他人に見られている、という緊張感を持つべき だ;限られた時間内で良い報告をするのは「訓練あるのみ」。

声8: やはり先輩のヒヤリハットレポートを読むと「簡・明・美」でまとまっているし、自分の意見も書かれている ! 教育と訓練とは凄いことだ !

声9: 文章では「起承転結」が一番だと思う、プラス「ユーモア」をちりばめる(係り:ユーモアまで入ると師範級の腕前だ;短い文章なら「正反合」で行く手もあるね)。
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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