(479) 老後 の 安泰 を 確保

 (479)   老後の安泰を確保

今日は 老後の頼りになるハズの 「年金」 を念頭に置き、お金の貯め方にまつわる話題を提供しよう。

♣ 年金の構造は次の3タイプがある:―― ① 積立型 (およそ40年定期の感覚でお金を積み立てる) : ② 賦課型 (老人のため、政府が若者から特別税を取り立て 老人に渡す) : ③ 税金型 (徒食の老人を放っては置けないから、一般財源から年金を用立てる) 。 それぞれを検討してみよう。

① 積立型: 日本人は勤勉だし貯金が大好きだ。しかし貯金には大きな欠点が二つ あり、それは 「お金の貯め場所」 の問題と 「インフレ対策」 だ。(a) 簡単な貯め場所である “箪笥預金” は利息が付かないし 泥棒の危険が高いので、普通 定期預金が利用される。しかし預金は 「利息 ・ 税金 ・ インフレ」 の点で “安心” とは言い切れない。別の方法である 貴金属 ・ 株式 ・ 不動産 などへの投資は専門知識を要するので、老後資金の蓄積には一般向きとは言えない。まあ、銀行預金損を少なくするために やむを得ずにするのだろう。

♣ 一つの注意点を理解しておこう:―― 人は お金が貯まっていることを知ると、たとえ他人のものであっても それに “群がる” 性質があるのだ。億円の額になると、政治家 ・ 業者 ・ ペテン師 が許してくれず、屁理屈をつけてお金を召し上げる ―― 社会は詐欺事件の歴史で彩られている。 気をつけよう。
老後の安泰を確保
♣ (b) のインフレ効果も ちょっと勉強を要する。健全社会の発展のためには 2~3%」 のインフレが適当 だとされる。もしインフレがなければ、お金は箪笥の中にしまい込まれて 世に出ないし、床下の “金の壺” に埋蔵されて社会発展のために有効利用されなかった歴史がある。この他に、私たちは “より良い生活レベル” を求めてお金を使う ―― たとえば、井戸端生活 なら 「衣食住と光熱水費」 は無料に近いけれど、近代生活なら 上下水道 ・ 冷暖房 ・ テレビ などの経費は半端ではなく、当然 インフレを呼ぶ。

♣ 人生は、永く 50年 で成り立っていたが、今や 人生 90年 に延長され、家父長制度の廃止に伴って全ての国民が 無為徒食の高齢老人を養う ようになり、生活支出の倍増は避けられず、インフレは増長されてくる。このため、庶民が働きながら 40年 かけて貯めた 1000万円 は定年の時 100万円 の価値に低下する。それゆえ、インフレ率は年間 8% にも達すると言われる。では、諸悪の根源は インフレにあるのかと言えば そうとも言えない。大事なこと は 動物一般と同じで 食べるために 「働いていれば問題なし」 なのである。

欠点があるにも拘らず、積立型分かりやすい老後対策であり、それは自己責任の象徴でもある。しかし、積立を怠った老人が野垂れ死にするのを放置する訳にもいかず、次の ② と ③ が登場する。

② の賦課型  は、若い人が余分に税金を払い、それを その年のうちに老人に渡す方式だ。 格好よい表現で 「世代間協力」 と言われるが、資金の流れは一方通行であり、”老人奉仕” あるのみ だ。現実は 老人多多数 ・ 若者少数 のため、若者は潰れて行く 。多多老・少子の現社会では ここ 20年 ばかりこれで運営をして 挫折してしまった。賦課型資金 の流れには メリット もある = 「自転車操業」 であるため、インフレの心配がない上、 政治家に狙われる余地も少ない。

③ 税金型 は、老人に何の義務も課せず、政府が老人にお金を配る方法だ。そもそも、ナゼ政府がそうするのか? その根拠は憲法にある:―― 25条: すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を 有する。従って、政府は老人の生活を保障せねばならない。しかし同時に 27条 :すべての国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。だから高齢者といえども勤労すべきだが、老齢ゆえに ”徒食” を 大目に見られる のだ。 25条 と 27条 の相互矛盾を政治的に決着して現在の ③ ‘税金型年金’ のアイディアが産まれたわけだ。今の政府は その予算を 「借金」 でしのいでいるが、今年のように 45兆円 の税収で 95兆円 の借金出費 を続けていれば、やがて生活は江戸時代のように困窮し、老後を税金で過ごす贅沢は夢の世界になること必定だ。

♣ それの 解決策 はあるのか? 今のように老人が 『 楽 して ・ サービス有り ・ 長生き有り 』 ならば、国は衰退して行くのみ だ。事態救済の基本は 「働かざる者 食うべからず」 以外には何もない。今の日本社会の繁栄が存在するのは ‘お年寄り’ のお陰であるが、また同時に 日本が衰亡するのも ‘お年寄りの 楽 ( らく ) のせい’ でもある。老後予算の確保は 一に掛かって 老人といえども 働ける限りは働くこと身の丈に合った ‘質素な望み’ で満足すること、その両方ではなかろうか?

結 論: ① 年金の構造は三つあることを述べた ―― 積立 ・ 賦課 ・ 税金。 ② 積立型が人間としての基本姿勢であるが、想像を超えた高齢社会のゆえに 賦課型 ・ 税金型 の併用もやむなしという実情である。③ 金策の無理が重なると 「親亀こけたら 小亀もこける」 道理となるから、人は ’働ける限り働くこと’ および ’質素な望み’で満足すること こそ 老後の安泰が確保されるのではないか.。

  職員の声

声1:
老後の安泰は、一重に 「健康とお金」 に依存する: 健康は本人の甲斐性に任される; お金は 「積立型 ・ 賦課型 ・ 税金型」 の三つがあり、今の老人は 主に若者から徴収する賦課型のお金で生きている(係り: 多多老 ・ 少子社会で これは持続不可能だ ! )。

声2: 自分の老後を他人様から召し上げる税金で暮らすのは 今後 “夢のまた夢” となるだろう: 私は 「身の丈に合った生活」 を目指す(係り: 今の超高齢者は 若い頃 家庭の主婦が多数で 自分名義の貯蓄は乏しかっただろう . . . つまり 年金積立が少ない彼らの老後は自己責任という訳にもいかず、政治的に若者からの 徴税 ・ 賦課 でやり繰りするのだ ―― 老人10倍 に増え、その上 2倍 長生きするので 昔に比べて 20倍 の経費、それを納税者が負担する訳だ)。

声3: お年寄りが他人の役に立っている生き方を実践し、身の丈に合った質素な生活をすれば 老後の安泰は守られる(係り: 80歳 頃までは 何とか人様の役に立つが、それから先はどうだろうか?生活が質素でも、病院経費が大変だ ―― “老化は病気ではナイ” と言われるが、日本は 「老化を病院で治す」 に等しい社会なので、世界一の経費が掛かる)。

声4: 私は、子や国に頼り過ぎず、程よい貯蓄と質素で健康な暮らしを維持したい(係り: 少し前までは、老人は子と同居し、家族が面倒を見るものだったから、貯蓄精神も希薄だった . . . 今の超高齢者は制度変換の犠牲者かも)。

声5: ’世代間協力’ という美名のもとに 若者から老人に 一方的に資金輸出が行われている ―― 「若者潰れて年寄り栄える」 で良いのか?(係り: ‘良い・悪い’ の問題ではない . . . 政治家は 投票数の多い年寄りの願望に従って、若者の名義で借金を重ねているだけなのであろう)。

声6: 若い頃に貯金しても インフレなどで価値が著しく低下する理由を学んだ ―― つまり 「昔 働いたから 年取ってのんびり」 ではいけないことも分かった(係り: みんなが長生き して 社会が 他人依存の年寄りだらけになったら、誰が年寄りを養うのだろう? 老人が若者を食いつぶせば、その国は終わってしまう)。

声7: 昔の祖父母は子孫のために何がしかを残してくれたが、今は逆だ . . . 赤ちゃんたち は 産まれた時から 800万円 近い借金を負わされて祖父母を養う運命で、可哀そう(係り: 平和ボケの日本 ! 年寄りと子供の区別が正しくない社会 ! しっかり目を開こう ! )。

声8: 定年後でも自分の仕事を見つけて社会貢献することが “心身の健康” に必須だと思う(係り: 日本の繁栄は今の老人のお陰であるが、また同時に、日本の衰亡も彼ら老後の徒食のせいでもある ―― 若者も年寄りも、貸し借り抜きで、手を 正しく繋いで生きて行きたい)。 
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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