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(53) 千歳時代の安全管理

  (53) 1,000歳時代の安全管理  
   
 「延命・長寿は人の望み」と しばしば聞きますが、10月に入って、また、 聞き捨てにならない発表が次々とありました。① 10/3 NHKテレビのニュースで聞きました:百寿者は良い親を選んだおかげである!と(遺伝の影響が大)。同じ日(10/3)の日本経済新聞では ② 特集:「延命 . . . “最後”は自分で選べるのか? 」、および ③「ゲノム革命、医・食を変える?」。さらにアメリカからの10月号の雑誌 ④ ⑤共に“長寿特集”で、1,000歳の話題もありました。「延命・長寿」に関する話題は、やはり どの国どの時代でも人気があるようです。

♣ 日経で一つだけ確認しました:欧米では老衰や認知症の高齢者の終末期には 余分な水分・栄養補給は不要で、本人のためにならないとの認識が一般的だが、日本では 家族も医師も 餓死させるわけにはいかない として、栄養補給は必要との主張がある、と新聞は伝えます。日本の優柔不断が目立ちます。

♣ 私は、延命胃瘻と簡単に言わないで欲しいです。だって胃瘻の成績は 平均1.2年の生命延長で900万円のコスト、IVHは平均2カ月の延長で100万円なのです**。いまパールでは3人の方々が胃瘻・経鼻経管で、いずれの症例でも意思疎通のできない方です(植物)。

♣ さて、今や先進国での主たる死亡原因は「ガン」と「認知症」だけとなりました。「ガン」はいつの日か 征服されるでしょう。でも「認知症」は征服されるでしょうか?

♣ そもそも生物が自発的に死ぬ必然性はないのです。神様は人の死を「飢える、感染症で倒れる、事故にあう、他の動物の餌となる」これだけで ほぼ100パーセントと考えておられたようです。認知症なんて神様の案ではなかった。だから、これについては人間が自分で始末をつけなければなりません。

♣ アメリカからの新着雑誌の情報を2~3お知らせします。人の命を規定するものは二つのみ:「遺伝子と環境」です。① 環境について述べれば、今の日本の生活環境は過去のどの時代に比べても優良です。しかしエコの意味は多大です。もし「電・熱・水」の補給がトラブレば(ありうる)、食事・トイレ・室温の点で都市もパールも破滅です。② 遺伝子は私たちの「受精・出産・成長・思春・成熟」を支えてくれます。なるほど、私は「ヘイフリックの限界」(= 細胞は無制限に補充されない、50回程度が限度)が命の限界だ、と述べた事がありますが、覚えていますか?しかし、一番ビックリなのは今回の次の発見です:遺伝子は人を成熟させるが、死なす要因を含んでいない!

♣ つまり、長寿研究者たちは、人間の寿命が120歳だ、いや150歳だ、と研究してきましたが、そんな低いレベルではない、実は将来1,000歳に達する可能性がある!と言うのです。私も驚きました。

♣ 人間は「努力と幸運」によってのみ「長生きできる」と信じられてきました。ところが最近、「努力と幸運」は80歳になるまでであり、親からもらった長寿遺伝子のオマケがあれば100歳になれる、と分かってきたのです。そして、なんと今月、人間は再びアダムの昔のように1,000歳になる可能性が示唆されたのです。

♣ 皆さん、これを喜ぶのはまだ早い!科学者は人の命を延ばすことだけしか考えません。政治家と社会科学者が これら1,000歳の人々に 「する仕事と生きる喜び」を与えねばなりません。さもなければ、今のように90~100歳でヨロヨロしていては、1,000歳は「猫に小判」です。そこで、パールは 将来の流れを読み、「1,000歳時代の安全管理」を検討し、世界に発信しようではありませんか! この指 とまれ!!     * Thomas Kirkwood: Why can’ we live forever? Scientific American 10: 42~49, 2010.   Gary Taubes : Live long and prosper. Discover 10: 80~88, 2010.   ** 佐々木英忠:高齢者肺炎における誤嚥性肺炎の重要性、日内会誌 138:1777, 2009

職員の声

声1: 1,000歳と言うと、日本に例えれば、平安時代の人がまだ生きている?(係り:平将門{たいらのまさかど}や藤原道長の時代です、歴史ですね)。

声2: 1,000歳といえば、全動物界を見てもムリ、屋久島杉の植物の世界です;アメリカの遺伝学者たちは少々ホラの吹き過ぎでしょう。

声3: 1,000歳の方を介護するとすれば、介護者は何世代換わることになるのでしょうか? . . . S.F. みたいですが . . . あってもアリかな?

声4: 身体的に1,000歳ほど生きられるとしても、金銭的にどうなりますか?(係り:貨幣価値は変るでしょうが、一年200万円として×1,000 = 20億円です!)。

声5: ボーと千年生きられたのでは、社会がたまりません、1,000歳まで生きても良い条件として:① 生きて 社会の役に立つこと、② 自分の生き甲斐を述べることができること;これで どうでしょう?
プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
安全管理 ふじひろのページ

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