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(59) 笑いの寿命  

  (59) 笑いの寿命

  え? 笑いに寿命ってあるんですか? ―― ええ、あるんです;だって赤ちゃんは生後三ヶ月ほどで笑い出すし、人は100歳くらいで笑わなくなるでしょう?―― 言われてみると、なるほど!なるほど !!

♣ 動物が「笑うか笑わないか」は遺伝子が決めています。犬や猫は笑いませんね。ところが猿(チンパンジー、オランウータン)は笑います。人が猿と分かれた遺伝子を獲得したのが約600万年前ですが、人と猿は、それ以来、ずっと笑い続けているのです。

♣ さて、人間の一生の間で笑いは どのくらいあるでしょうか? 私の知っている、ある高名な病院の院長先生、75歳。ある年の忘年会で、若者たちが披露する「お笑い劇」を一番まえの席で見ていました。彼はふと隣の人に言葉をもらしていました:皆はこの劇を見て笑うが、私には何がおかしいのか、さっぱりわからない、と。みんな、変だな?と思いました。この院長先生、半年後には「正常圧水頭症」のため、職から退いてしまわれました。やはり、笑いが分かるためには、笑うことのできる健全な脳細胞が必要なようです。このことは認知症にも応用できる知識です。

♣ パールの特養のお宝、Y.T. 様 104歳。この方は いつも怒っている人でした。ところが、先月催された、プロのボランティア「お化粧と撮影の会」**に参加され、よほど嬉しかったのか 満面の笑みを一同に披露なされ、周りの人たちを唖然とさせました。環境によっては、まだ「笑うことができる !!」ことが分かったからです。一般に 笑うことができるのは およそ100歳までとされますが、今後、高齢者が増える社会で どうなることでしょうか?

♣ あなたが お世話しているご利用者は、まだ笑っておられますか? 笑いは、その方の元気さと環境を測る良い「物差し」になるようですね。
Why Laughing Matters. Jim Holt in Discover 7:67, 2008.  ** パールで催される、二年に一回、ボランティア団体、プロの「専門家お化粧員と写真家」の会。

職員の声

声1: 誰でも、笑顔って素敵です。

声2: 私の祖父は、このところ だんだん笑わなくなりました;笑顔になれる瞬間をつくってあげたいと思いました。

声3: 私の母は認知症と言われて3年、笑いが減り、まさしく笑いは元気さを測る「物差し」だと感じます。

声4: 私の在宅ケアの症例は 103歳の方、会話が楽しくて笑い転げておられます(係り:お元気な証拠ですね)。

声5: 子供はちょっとしたことでも笑います;しかし歳とともに笑わなくなるようです、ナゼ?(係り:ふくらんだ「期待と関心」が裏目に出ると「笑う」そうです;歳をとって、物事に無関心であれば「笑い」と無縁になります)。

声6: 90歳でも100歳でも、私は「笑ってもらえる」ようなケアをしたいです。
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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