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(4) 死に様のモデル

 近年では愛玩動物の犬や猫でも寿命が2~3倍に増えたことが報じられています。食欲不全、褥創、失禁までもヒトと同じ、病因もガン・認知症などヒトと似ています。死を見つめることは辛いことですが、ここに参考として「死に様のモデル」を三つ示します。

① ガンなど: 比較的に長い間、生体機能は保たれ、最後の2ヶ月くらいで、急速に機能低下が見られます。

② 心臓・肺疾患の末期: 全体として右下がりの経過を示すものの、時々、急性増悪(ぞうお)を繰り返します。

③ 認知症と老衰: 生体機能はハナから低下していますが、それが大変ゆっくりと徐々に進行し、嚥下機能の低下・誤嚥性肺炎で終わります。

♣ これらの図を見比べると、私たちが従来知っていた「死」のモデルと、ずいぶん違うのを見取ることができます。従来型の「死」はドクター・ナースの出番が期待されますが、認知症型の「死」は「ケアワーカー」の出番になります。

♣ 「高齢者福祉で出会う死」を「病院で見る死」と区別できることを、この図でよく頭に描きましょう。なお、認知症や老衰で死亡する場合の将来予知については、パールのホームページでリンクされている「体格指数」(Body Mass Index, BMI)を参照してください。 Medical Asahi 2:80~81, ’06. Origin: JAMA 285:7. 2001.  
 
死に至るまでの経過
 
職員の声

声1: 特養のご利用者の「死」には、まさに③モデルが当てはまります。

声2: 私の父の死に様を見ていたら②でした。

声3: 私は③モデルのように「細く長く」生きたいです。

声4: わが親は「自分の死を考えたくない」申しておりますが (係り: ご自分の死ではなく、職員が看るご利用者の死、および、それへの対応を①②③のモデルで模索しましょう。

声5: 日本の平均寿命が50歳になったのが昭和27年、それ以前の死では③がほとんど無かったのですね。

声6: お年寄りの体格指数 (BMI) を毎月見ていると、ゆっくりと数値「12」、つまり「死」の時刻に近づいて行くのが分かります;この図の③に相当するのですね。

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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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