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(679) 常 同 (じょうどう) って?

(679) 常同(じょうどう)って?

今日は ご利用者の様子の中で “変だな?” と感じることの一つ 「常同」 を考えてみる。

♣ 認知症クラスのデイ・サービスで K 様( 89 歳女性 要介護 3 )、新聞紙を丸める作業をした後、トイレのなかでもペーパーを丸めています。これは進行した認知症の症状とみなしてよいのでしょうか? 精神科の顧問医・O先生にお訊ねしました。

O先生: 精神疾患の中では、同一で 型のはまった 運動・姿勢・言葉 などが 目的もなく繰り返される様子がよく観察される。このような行為を精神科の用語で「常同(じょうどう) と呼ぶ。似たような行為に 「反復語唱」 (はんぷくごしょう) というのもある。「トンデー・トンデー・トンデー」など、本来の言語機能を失い、言葉が常同行為の道具となっている。他の例を幾つか挙げると:―― 「オーイ・オーイ」: 「ちょっとあのねー・ちょっとあのねー」: 「パイププ・パイププ」: 「手叩き また手叩き」: 「オネガイシマース . . .」、 どれか心当たりがあるだろう? 

常同(じょうどう)って?

♣ いずれも 認知症・統合失調・脳の器質疾患 などでみられる。職員がそれを止めようとしたり、たしなめようとしてはいけない。これらの常同語は脳の構造や機能が壊れたための症状であって、むしろ「これが、“常同” なのだな、認知症の症状なのだな . . . 」と理解し、本人を危険のないように見守る姿勢が大事である。

♣ これを見て、慣れていないご家族や初期の訓練生などは ビックリ されることもあるが、特別な薬の処方も必要ない。この様子は半年も一年も続くが、やがて体力の低下に伴って、静かになって行く。

♣ 皆さん、場数 (ばかず)を踏んで下さい。691字

職員の声

声1: トイレット・ペーパー を裂き破り続けたり、ていねいに折りたたむお年寄りがよくあるが、「常同」 の説明で理解できた。

声2: 同じ言葉を長々と話すお年寄りは よく見かけるが、「常同」 という名前を付けてもらうと、納得できる。

声3: 認知症の中でも、「常同」 になりやすいタイプがあるのだろうか?(答: 認知症は 大脳細胞の減少が原因だから、どんな症状も 「アリー」 である; 特別な人がなる訳ではない)。

声4: 私は 「常同」 に興味を惹かれた;もっと知りたいです(答: アルツハイマー; パーキンソン: ハンチントン など、人の名前が付いた病気は その病態生理が不明な点が少なくなく、症状は奇妙キテレツのものが多い)。
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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