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(697) 霊 魂 に も 重 さ が あ る の ?

(697) 魂 (たましい) にも重さがあるの?  

西洋人は探究心が旺盛なのかな、「霊魂は不滅である」 という信念を持てば 「その重さはいかばかりか?」 という問いに突き当たってしまうようだ。

♣ なぜなら、不滅なものであれば、どこかに なにがしかの場所を取るし、重さ (質量) もある、と考えちゃうのだ。この質問は悩ましく厳しいものであって、過去の 宗教家・哲学者 たちを苦しめた。

♣ ところが 1921 年、ダンカン・マクドガルという医師が 霊魂の重さを測定し 「21グラム」 という、有名な数値を確定したと言われる 1 ) 。ただし個人差があるようで、11 グラム~~ 43 グラムと発表している。

♣ また、最近の 20 年間、クリストフ・コッホ という別の医師が研究を続け、次のように考えた 2 ) 人の体の中にある霊魂は 死亡とともに 「消えるはずはない」 から、霊魂は 形を変えて我々の時空( じくう) のどこか別の場所に存在し続ける、または、 形を変えないで、そのままの姿で空高い所にあるはず、とする。

♣ その根拠として、ノーベル賞を貰った アインシュタイン の方程式が挙げられている。それは エネルギー = 質量×光速度 の二乗 ( E = m c 2 ) というものだ。光速度は毎秒 30 万キロメートル (c)、質量はグラム(m)で特定され、従って霊魂のエネルギーは間違いなく数値として存在するはずだ。

魂(たましい)にも重さがあるの?

♣ 西洋人はそんな考え方をするが、我々も 霊魂が存在することを、あなたは認めるだろう? なれば、霊魂の質量は必ずあるはずではないか。アインシュタインの方程式は 1905 年に提出されて以来、一度も破られたことはない ので有名である。

♣ そこで、天国での会話を聞いてみよう ,,,,,,爺さん: 「なんだか退屈だなあ … どこかいいとこないかなあ」。 ......婆さん: 「どんなところでも、ここよりゃましでしょ」。

♣ そうなんだ ! 天国には大勢の退屈しきった 爺さん・婆さんの霊魂 でごった返しているのだろう。しかも、歴史が始まって以来、各国一万年分の人々の霊魂であふれかえっている訳だ。もし霊魂に重さがあるのなら、天国はその重さで落ちて来るかもしれない。

♣ ところで、霊魂って、本当に誰にでもあるものだろうか?このことを考えているあなたには、間違いなく霊魂はあるだろうが、さて重病の人にも?認知症なら? 子供にも?赤ちゃんは?未熟児でも?

♣ こうやって奥の奥をたどって行けば、卵子や精子 にも霊魂はあるのだろうか?卵子は一個だからまだよいとしても、精子は何億とあるので その一匹ずつに霊魂が配給されるているのだろうか? もし精子にも霊魂が有るとすれば 各国 一万年分の重さを併せて 何兆個・何京トン になるのだろう?

♣ 実は、宗教家と哲学者が一番悩んでいるのがそこの問題なのだ。でも大丈夫、彼らには、討論の経験はあるけれども、近代的な 「認知症介護の経験」 はない。宗教家や哲学者が何を知っているかは別として、彼らは頭の中だけで霊魂を論じて来たのである。認知症の霊魂と哲学上の霊魂が 果たして調和するだろうか?

♣ 他方、介護保険は 2000 年に開始されたばかりで、まだ日が浅いけれども、哲学者たちに比べて介護を専門とする皆さん方のほうが、お年寄りの霊魂の様子をはるかによく知っている。

♣ 今なら 「時の利」 がある。仮に、数千年の伝統を持つ宗教家が 近年の介護の領域に入り込んで意見を述べ始めると、ややこしくなる。だから、その前に、あなたがたは 自分の目で見た認知症の霊魂はどこにしまわれているのかをしっかり説明してみたらどうだろうか?

♣ そしてサイエンス (科学的思考) がどこまで哲学的な 「霊魂の問題」 と調和するのかを考えるのも楽しそうだ。1439字

参考: 1 ) Jane Bosveld: Can science ever decipher the secrets of the human soul? Discover 5: 46~50, 2007. 2 ) Christof Koch: An answer to the riddle of consciousness. Scientific American 9: 94, 2010.

職員の声

声1: 霊魂の重さが 21 グラムなら、家族愛・母性愛・友人愛 は何グラムだろう?(答: 霊魂は不滅だが、「愛」 は一世代くらいで終るのではないか?)。

声2: ラフガディオ・ハーン (小泉八雲) の 「耳なし芳一」 物語を思い浮かべると、「霊魂は不滅」 のように思われるが、不滅なものには重さがあるという発想に驚く(答: 言われてみれば、その気になるから不思議だね)。

声3: 重さで計れないものを計ろうとする学者様はクダラナイ、でも待てよ、自分の仕事の重さは何グラムだろうか?(答: そう言う発想が尊いのかもね)。

声4: ある人を思い出すとき、霊魂はその人の頭の中にひと時 宿り、そしてまた消えて行くのではないか?それなら一回 21 グラム程度の重さでも容認できる;イヤ、こんな話題を初めて聞くので、とても楽しかった。


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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

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