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(724) あ な た の 輪 廻 と ガ ン

(724) あ な た の 輪 (りん) (ね) と ガ ン

  高齢者は、ご先祖から貰った命を青年時代で次の世代に継ぎ伝え (子を産む)、自分自身は百年ほど命を維持したあと 逝ってしまう。

♣ このように、私たちはご先祖から伝わった命を次々と後の世代に受け継ぐ。この流れのことを 輪廻 (りんね) と言う。 図 1 に示す」ように、人は死後 「天」 に昇れるとは限らず、その行いによって再び 「人」 に生まれ替われるのか、それとも 「畜生」その他 になるのかが決まる、と考える宗教思想である。

♣ お釈迦様は 2 千 4 百年も前の方であったが、人類の誕生は 遥かに古代の 約 300 万年前だったことをご存知にならなかった。だからこそ 「輪廻」 という考えは、科学の思考ではなく、「哲学の霊感」 によって閃いた(ひらめいた)ものなのだろう。重力を発見した あの アイザック・ニュートン でさえ地球の始まりは 4 千年くらい前だと信じていた時代だったのだ。

あなたの輪廻とガン

♣ 科学的な証拠で調べれば、「無限」 という事態はあり得ない。地球自身の誕生は約 46 億年前の古さ、その基となる宇宙の誕生だってもっと古い 138 億年前のこと、これは 20 世紀の 同位元素 3 ) が発見されて確認された事実である。

♣ だから、輪廻 (りんね) 転生 (てんせい) とは、この世で あなたの “悪行 (あくぎょう) ” 次第で次に生れ変るときには “ 蛙や虫になる ” という輪廻も、一つの教えだったのだろう。

♣ 人間の体は 約 60 兆個の細胞より成り立っている。しかし その細胞のうち、死ぬまでの百年間、変わらず不変なもの は 「神経細胞と 筋肉細胞」 だけ、あとの組織は入れ替わる。不変と言われる神経と筋肉でさえ、日々減って行き、脳神経細胞は毎日 10 万個ずつ減る。筋肉の場合は 25 歳を 100 % とすると、75 歳で 1/2、100 歳で 1/4 に減ってしまう。

♣ さて 身体の事情を個別に見ると、輪廻の一番速いもの は、細菌感染を防ぐ 「免疫リンパ球」 で、たった一日で一生の仕事を終え、後輩に役目をバトンタッチする (輪廻は 「一日」 のみ)。

♣ 他の細胞の輪廻も 案外に短く、小腸の細胞は 2 ~ 3 日 ごとの輪廻、赤血球は 4 ヶ月 ごと、骨の細胞さえ 7 年ごとに 全部入れ替わる有様だ。ちょうど 日本政府は一つだけれど、公務員は何年かごとに入れ替わるようなものである。だから、ヒトの一生のうちには 各種細胞はたっぷりと 「輪廻」 する。

♣ 病気の発生でさえ、またもや 「輪廻」 がある。人間の体の細胞 60 兆個は 毎日 0.1 % ずつ入れ替わる 1) 。つまり、毎日 六百億個 の細胞が死んで、その分だけ 新しい細胞が 細胞分裂によって輪廻する。そんな輪廻があっても、私たちの 自己の唯我独尊 (ゆいがどくそん) 性に翳り (かげり)はない。

♣ 問題は ガン だ。上記のように、身体は毎日 六百億個 の細胞の入れ替わりがあるのだから、百万個 に付き 一個 程度の ミスコピー( 間違った輪廻転生) は避けられない。つまり、誰でも一日に 六千個 のガン細胞が発生している訳だ。

♣ 「免疫リンパ球」 の役目は これら 初期のガン細胞を見つけ、その発生ごとに 全部を退治する。万一、リンパ球が疲れていて、 たった一個でも 間違って悪いガン細胞を見逃してしまうと、そのガン細胞は 20 年後には 1 cm の大きさに育ち、30 年後には その人の人生を奪ってしまう。

♣ ガン退治役のリンパ球は 頑張り屋 であるが、それが疲れる主な原因は 「タバコが 3 割、不適な生活習慣が 3 割 2) 残る 4 割が “その他の運” 」 だと言われる (図 2)。

あなたの輪廻とガン

♣ お釈迦さまのおっしゃる宗教の輪廻とは中身がずいぶん異なるが、このように あなたは 細胞の輪廻転生に包まれて生きていることを知っておこう。しかし、その輪廻といえども無限ではなく、人生 百年 程度で終結してしまう。永久 (とこしえ)ではないけれど、あなたの寿命をキチンと保証する 「細胞の輪廻転生」 …. そのために働き続ける 「免疫リンパ球」 に感謝だ。

♣ ガンの発生原因は 「タバコと不適当な生活習慣」 が 6 割、残りの 4 割は 「運」 と言われるが、その 「運」 でさえ 近年は自分で切り拓くものだとされる。その意味で、最近は 「すべてのガンは自己責任病である」 と豪語する向きもある。

♣ ご存知のように、認知症のお年寄りにはガンは滅多に発生しない。それはガンのピーク年齢の 70 歳代を、その人がうまく乗り越えられたからである。でもこうして、見事な高齢に達してしまえば、ガンの心配は細くなるが、どっこい、次の役者である「認知症」が そこに待っている。こうなると、病気のサイクルに関しては、佛さまの 「輪廻」 もあながち無視できない、と判る。

♣ 佛さまは、ご自身が 80 歳でお亡くなりになったので 「認知症」 をご存知 なかったが、あなたの輪廻はどこまでもあなたにくっ付いてくる。だが それこそが生命の証 (あかし) なのではなかろうか?  1914字

要約:  お釈迦 (しゃか) さまは、人の身には 「輪廻(りんね)」 があると考えられた。 ところが、輪廻は身体を構成する各臓器にも存在し、たとえば、免疫リンパ球は 「一日」 の、神経・ 筋肉は 「終生の輪廻」 を持つ。  ガン は誰の体にも発生し得るが、その初期は自己責任現象として起こる、と言う。ガンの輪廻は人によって かなり異なるから、佛さまのおっしゃる 「輪廻」 はあながち軽視できず、心して考えるべき事柄であろう。

参考 1)  中川恵一: 「がんのひみつ」; 学士会会報 No880: 106~118, 2010. 2) 不適当な生活 = 大煙・ 大酒・ 大食・ 夜遊び・ 接待宴会・ 夜討ち朝駆け・ 過労 など。 3 )  同位元素 = アイソトープ:元素のうち、中性子だけが余分に多い元素、これを調べることにより、その元素が創られて何億年経過したか、が分かる。

職員の声

声 1: 日々 自分の細胞が入れ替わっているなんて、実感がない(答: 入浴で 「アカ」 を取る、または 「髪の毛」 が抜ける・ 鼻水が出る … など皆 「輪廻」 ですね … ウンチの 1/3 は腸細胞の死骸なんですぞ。

声 2 : 脳神経細胞が毎日 10 万個ずつ減っている、とは驚いた(答: もし 100 歳まで生きていたとすれば、その減少個数は約 30 億個、脳細胞全体は約 150 億個あるから、それの 1/5 だけが減った高齢者脳になる … こんな輪廻だから 誰しもが その程度はボケる)。

声3 : 悪い生活を何もしないのに、ガン で世を去るのは皮肉なものです(答: 総死亡数の 1/3 はガン死亡による… 人間はいつかは輪廻の終点で逝く、特に高齢者は必ず … 医療はどんなに頑張ってもその終点に逆らうことはできない)。

声4: 幸いガンにならなければ、結局 認知症になって逝く?それって辛いな(答:  同感 ! … しかし、ガンのピーク年齢は 70 歳代、認知症にはピーク年齢がなく、齢が進むほど増え、110 歳で実質全員だ。今の時代、ガンで終るか、または 老衰(= 認知症)の輪廻で逝くか ... 認知症のほうが ガンより長生きできて 良くありませんか?)。
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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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