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(764) 21 回 目 の 敬 老 の 日

 (764) 21 回 目 の 敬 老 の 日
 
  きのう 9 月 16 日 (月) は 「敬老の日」 であり、国民の祝日であった。パールは国民の祝日を すべて 出勤日とし、この 21 回目にあたる日に敬老の会を施設にて賑やかに催した。

♣ 敬老の日は昭和 29 年 (1954年) に制定された … その頃の平均寿命は 男女併せて 60 歳。当初は 「年寄りの日」 と呼ばれていたそうで、その趣旨は 「多年に亙り社会に尽くした老人を敬愛し、長寿を祝う」 ことであった。固定日 (9 月15 日) を祝日と定め、国を挙げてお祝いをした。しかし、16 年前 (2003年) 、土・ 日 に重ならないよう、9 月第 3 月曜日に変更された。

♣ さて、データによると、近年の日本の総人口は 1 億 2 千万人余であり、 ピークは 11 年前 (2008年) の 1 億 2 千 799 万人から 0.2 % ほどの減少した。これから、日本の人口は年々減っていく運命だ。 4 年前の一年に、生まれた人= 106 万人、死んだ人= 107 万人で、マスコミは これを 「人口収縮」 と呼んだ。

♣ まあ、従来、日本の人口は増える一方だったから、「人の数が減る」 とは やはりショックなニュースだったのだろう。徳川時代、日本は 3 千万人の人口を維持、第二次大戦の頃には 隆盛を誇る 「一億一心」 の 1 億人に達した。戦後 いったん六千万人程度に収縮した人口も、 アッという間に現在の一億二千万人に増えたのだから凄いものだ。

♣ 2018 年 9 月の 100 歳以上の高齢者の数は前年より 2000 人増加し、7 万人弱となった。100 歳以上人口の増加は 48 年連続。それは圧倒的に女性が多く、全体の 88 % を占める。でも、人口増加の中身を見ると 一つの 「流れ」 がある(図 1)。

♣ 戦後 10 年間は ひたすら 「赤ちゃん」 の増加 が人口を押し上げた。ところが、戦後 15 年もたつと、赤ちゃんの増加は一服したにもかかわらず 総人口は増え続けた——つまり、お年寄りが 「死ななくなった」 のだ ! そして それまでの 「人生 50 年」 だった人口が わずかな間に 「人生 87 年」 に膨れあがった。それが日本経済成長の支えでもあった。しかし、この平均寿命 (女性の 87 歳)はもう天寿に近く、限度一杯だと言われる。

♣ ここで 図 1 をゆっくり眺めて見る。図 の各棒のテッペンの黒い部分が老人の数であり、昭和から終戦まではあまり変わらず、その後 現在に向かってグイグイ増えて来た(図の斜めの曲線: 「高齢化率」 を参照)。昔の老人の人口は 4 % 程度、今はやがて10 倍の 40 % を越える――心配なことだ、人口の半分近くが老人になって、国は果たして安定するのだろうか?

21回目の敬老の日

♣ 老人の増加はその前段階の「 大人」 が増えたから増えるのであり、それはまたその前段階の 「子供」 が増えたからでもある。その目で 「大人」 と 「子供」 の棒グラフを見ると “なるほど…” と納得される。子供に至っては、現在 ただひたすら減って行くのみであり、30 年ほど遅れて大人が減り、また 30 年遅れて老人も減る流れのハズだ。

♣ ところが意外なことに、老人の比率はあまり減らない! … なぜなら 医療・ 福祉 の進歩により 限度一杯まで、老人はとことん長生きしているからである。なんだか老人数の消長は自然の流れというよりも人為的な流れの匂いがする。

♣ そこで 百歳老人だけの数はどうか?:1963 年に 150 人からスタート、なんと以後 うなぎ登ってグングン増加、昨年 9 月では 前の年に比べて更に 2 千人増加し、7 万人となった。100 歳寿は 60 年間で 500 倍ですゾ ! これこそ 「敬老の日」 の勝利である――超高齢者の数は増えたが、最大寿命は 115 歳 お一人のみで不変、ここを上に上げるために 「もっと もっと敬老しよう ! 」 と思われている。

21回目の敬老の日

♣ でも、多くの老人は 「長い、長がーい老後」 の時間を持て余して 暮らしている(図 2)。現在 一般的な老後の注意は 「身体的」 なケアで精一杯、大事な 「精神的な生き甲斐や楽しみ」 は 二の次、「今後に解決すべき問題」 として残されている。ましてや、「社会的貢献・ ヒトとの交流」 についてはほとんど白紙に近い。パールではこの点に注意を向け、「啓蒙の会」 を設けて定期的な活動を行い、敬老の核心 にせまっている

♣ 世間一般の老人は 介護保険のお世話を受け 「病気で長生き」 が殆 (ほとん) どだ。世界一の長寿を享受した日本の女性たちはお元気だろうか? 幸せか? 単に受け身で介護を受けるだけでなく、生き甲斐をもって ご本人が 「他の人や社会への貢献感のある長生き」 することこそが価値あるのではないだろうか?

♣ 今年の 「敬老の日」 に当たって私は あえて 「社会貢献感のある老後を求める ! 」 を勧めたいと思う。1886字

参考の集会:
パールライフ :  (月~金)10:30 am ~ 15:00 pm
介 護 予 防 : (第1、第2 土曜)10:30 ~ 15:00 pm
若返りサークル : (第2、第4、第5 土曜)10:30 ~ 15:00 pm

職員の声

声1: 元気なお年寄りがボランティア活動をなさって、もっと もっと元気になって欲しい(答: 日本の年寄りは 「過保護」 、欧米では老人が 車の運転や 歓びの会の司会などを積極的になさって、それが更に元気の元になっている)。

声2: 100 歳の人と将来 キャッチボール を楽しむことが出来るようになるのか?(答: 今日の敬老会では 100 歳寿がお二人あって、大きな花束を 渋谷区長 が渡されたが、当のお二人は 「有難う」 も言えず、ボケーとしていた…これが今の 100 歳の現実のようだ)。

声3: 平均寿命の伸びが一服しているから、高齢者の比率も安定するだろう… 問題はそこに辿りつく前に介護保険制度が崩壊する心配はないのか?(答: 例えば、施設に 15 年、20 年と住み続ければ、お一人の経費は 1 億円に近づく…日本は世界一 潤沢すぎて心配になる)。

声4: 長生きだけじゃなくて やはり 「生き甲斐」 だよなー (答: デイサービスで 102 歳の女性が パールのグランドピアノ を弾いて仲間を楽しませていた … こうあらにゃなー)。

プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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