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(# 777) 骨よ、今 一度 !

(# 777) 骨よ、今 一度 !
 
西洋の神様は、人間のことを 「地に張り付くバッタの如し」 と言われたそうだ。そのバッタたちは、生まれ、働き、死んでいったが、神の声 「産めよ、殖やせよ、地に満てよ」 にも応え、世にあふれてきた。人間が生を営む地面は 「動かぬこと大地の如し」 だった。

♣ しかし、この幸せも長くは持たなかった。ポーランドの司祭 コペルニクス は 16 世紀の半ばに 「大地は動く」 と発表したからだ(地動説)。この考えは神の教えに著しく反していた。ローマ法王は、コペルニクスの説を信じた司祭 ジョルダーノ・ブルーノ を 「火あぶりの刑」 で焼き殺してしまった。

♣ その半世紀後、イタリアの ガリレオ・ガリレイ が、1609 年、自作の望遠鏡を夜空に向け、いくつかの発見を成し遂げた:月には山や谷があり、月は聖書の教えるような完璧な円盤ではない;金星は月と同じく三日月や満月の相を見せる;木星は四つの月 (衛星) を持つ;太陽には黒点があり、完璧な神の光体ではない、等々。びっくりした法王は ガリレオ を火あぶりの刑にしようとしたが、ガリレオは自説を引っ込めた。彼が許されて 法廷から出るとき 「それでも地球は動く」 とつぶやいた話は有名である。

♣ さて、私たち人間は自分の体を触って、一番固い物を 「固きこと骨の如し、変わらぬもの骨の如し」 と言う。骨は炭酸カルシウム・ 燐酸カルシウムで出来ているので、“固い” と言っても 鉄 にはかなわない。また、“変わらぬ” と言っても 石地蔵 さんには及ばない。

♣ 今、デイサービスで骨折が数カ所あって対応に困り果てている方がある … 外傷なら治すことができるが、骨粗鬆症や年齢性の骨折であれば治療の道は難しくなる。

♣ 皆さん、ご存知でしたか? 骨は椅子の材質と異なり、生きて代謝をしている。実際に 骨は一年の間に 15 % が入れ替わり、およそ 7 年で新品になり替わる。破骨細胞が現在の骨を鑿 (のみ)で削るように壊していく()。 その隣では造骨細胞が 左官の 「コテ」 で塗り上げるようにして新しい骨を作り上げる。

♣ 若いときは、100 個 壊せば新しい骨が 100 個 造られる。その結果、骨は固くて、形も不変である。骨を成型する 「破骨細胞と造骨細胞」 は遺伝子の命令に従って仕事をするので、50 歳を超えた人たち、特に “お産の重荷” から解放された女性では、造骨細胞の機能が低下してくる (100個壊して 97個造る、など)。

♣ その結果、骨は形を保っているものの、中味はだんだん スカスカ の状態になり、この状態は 「骨粗鬆症 (そしょうしょう)」 と呼ばれる。50 年前まで、「固きこと骨の如し」 だったものが、年齢とともに 「壊れやすきこと骨の如し」 となっちゃうのだ。何と言うことだろう ! 今後、高齢になっても改善される望みはないのだろうか?

♣ そのためには、遺伝子工学に頼ることになるだろう。遺伝子操作により、更年期 (骨粗鬆) を 50 歳から 100 歳に変更するように注文する。そうすれば、女性の生理出血は 100 歳まで続き、90 歳の骨粗鬆症なんかは昔の物語になるだろう。

♣ 遺伝子操作ができるのなら、カルシウムいっぱいの 「還暦の新しい歯」 をお願いしたいものだ。今、人の歯は 10 歳頃に成人歯に生え替わるが、それを還暦 (60 歳)で 今一度 新しく下さい、と願うのである。これにより、女性の骨と歯は頑丈になり、99 歳でも子を産み、固い食物を噛み砕くことだろう。こんな夢物語を本当に達成する人はきっと ノーベル賞 どころでは済まない大賞に輝くだろう。

♣ 夢は夢に違いないが、100 歳であっても身体 (しんたい) 髪膚 (はっぷ) お元気な方のほうが多いのも現実。目標を新しく立て直し、元気な 100 歳にあやかって気分的にも心を晴れやかにしたいものである。 1512字

要約:  神さまは 「産めよ 増やせよ 地に満てよ」 とおっしゃったが、子を産まなくなった老後には 骨粗鬆症という罰 を与えられた。  固い骨が消えたり作られたりするとは初耳だが、年取って骨が弱くなることの理屈が飲み込めた。  女は赤ちゃんに骨のカルシウムを与えるのが仕事だが、神様はお産のあと、カルシウムを補充してくださらないって 悔しいことだ。

職員の声

声1: 今、デイーサービスで、骨折が数か所あって、困り果てている 89 歳の女性がある(答:もし その骨折が天命であるのなら、医学は その骨折に歯が立たない ! )。

声2: 骨粗鬆症の治療のために遺伝子操作を始めても良いものか?(答:遺伝子操作は 単一細胞の “受精卵” 時期に行う必要がある――つまり SEX のたびに操作が必要だ … あなたは その操作に同意するか?)。

声3: 90 歳でも子が産めるって、生まれた子のお世話も必要だし、ムリのない年齢があると思うけど(答:動物界では、子を産まなくなったら、生命終了だ。人間も長生きしたいのなら、90 歳でも子を産む元気を持って欲しい;そうすれば骨粗鬆症や認知症は寄り付かない)。

声4: 人工的な操作は 何か 「ひずみ」 を産みそうだ(:動物は更年期までの寿命だ ――人間も近年までそうだったが、ヒトの知恵がすべてを変更してしまった)。

プロフィール

ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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