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(781) 年 金 の 心 配

(781) 年 金 の 心 配

人間、中年になると ある日突然 「年金」 という言葉に関心を持つものだ。

♣ 年金の 「元手」 (もとで) には、積立(つみたて)方式(貯蓄)と 賦課(ふか)方式(徴税処理)がある。積立方式とは自分が貯金で積み立てたお金を老後に取り崩して使う仕組みのことで、もし積立をしていなかったら老後の年金はアウトとなる。

♣ これに反して、賦課方式とは、いま働いている現役若者から税を取り立て それを高齢者に差し上げる仕組みで、社会的な 「世代間扶養」 と言える。昔は子が 父母・ 祖父母 を扶養したが、もし賦課方式によって社会がそれを代行してくれるのなら、貯金のない人や子の無い高齢者も安心して老後を暮らせる。

♣ まず 「積立方式」 の歴史を述べると、1961 年(昭和 36 年)の年金納付税制の 「国民年金」 として始まり、月額 100 円の掛け金を 40 年間納付し続ければ、老後月額 3,500 円の年金を貰える、と計算した。

♣ しかし、この考えは甘かった … 計算すると、貯蓄総額は計 48,00 円、これを 毎月 3,500 円ずつ取り崩せば 13.7 ヵ月で枯渇(こかつ)する。その時代の老後は平均 1 年余の短命だったから、この計算で間に合った。だけど、現在は 老後が 40 年以上に膨れ上がり、 掛け金を納めていない国民(低所得者・ 家庭の主婦など)に対しも年金配布が必要となった時代になっている。だから この積立て方式は 早々とパンクした。

♣ これに代わって今では 「賦課方式の年金」 が行われる ―― 高齢者に渡す年金を 若者層からの徴税で賄う方式で、理屈はシンプル。だが、この賦課方式が社会に根付くためは 次の 三条件 が必要である:―― 年寄りの寿命が短いこと(人口構成がピラミッド型); 病気の人が少ないこと、 経済が右肩上がりのこと。戦後しばらくの間はこれが通用したけれど、その後は これら 三つの条件 が全部アウト、それを取り繕うための 政府の借金は一千兆円にも及ぶ現況である。 なぜこうなったのか?

♣ 発案当時は ここに示した条件 ① ② ③ は全部クリアした。例えば、① 老人は短命であり、② 癌・脳卒中・認知症などの病気は少なく、③ 経済は右上がりのバブルで収入に心配はなし。

♣ ところが、1990 年の経済バブルの終焉(しゅうえん)の頃以来、 老人は長命になったうえ納税の若者が減った; 癌・ 脳卒中・ 認知症 などの長命病がどんどん増えてきた; 経済は 20 年 ~ 30 年に及ぶ長いデフレに転じた。

♣ 「多々老少子」・ 「老人病激増」・ 「デフレ貧乏」 の トリップル・ パンチ で すべての年金の基礎が崩れ去ってしまった !

♣ つまり、今は 税金は 「入(い)るは乏しく、出(い)ずるは莫大」 になり、政府は一千兆円もの借金をして 赤字の辻褄を合せているが —— 遠からず債務不履行(デフォルト)に陥る。

♣ その上 国民全般は 当事者意識に乏しく、あなた任せの 「モラル・ ハザード」 (倫理欠如)の “能天気” ぶり —— モラル・ ハザード とは 「社会全体の利益を考えずに、自分の利益だけを追求する人間の心」 のことを言う。

♣ これに加えて、「預貯金の利子がゼロ」 のため 年寄りは節約に努めてお金を使わず デフレも進行。更に 積み立てたお金の巨大さのあまりに、年金庁は思わず 汚職、それがバレて青息吐息。洋の東西を問わず、「現金」 (げんなま)が個人のすぐ傍にある時、係員は 気がふれて自己制御が不可能となり、使い込むのだ;今後とも 「個人」 と 「他人のお金」 は “猫と鰹節” のように怪しい関係は続いて行くのだろう。

♣ つまり、人間の あさはかな性(さが )のゆえに、「積み立て方式」 はパンク、 「賦課方式」 も 政府のデフォルト(債務不履行)でアウトに近い。私たちが夢見る 「豊かな老後の年金制度」 は 残念ながら やがて空中分解?それが 偽らざる現状のようだ。皆さん、もし この現実に不満があれば 「国政選挙で」 自分の意見を 出しましょう !

♣ そもそも、子を産まずして楽をしたい国民には それなりの運命が待っているのだ。老人が若者に寄生するような制度(老人の生活費は若者が負担)は間違いの元ではないか?

♣ また、「働かずして食える福祉制度」 にも問題がある ! 私らの使命は 憲法 27 条にきちんと記載されているように、何らかの勤労を介して生涯 社会貢献をする! 馬齢のみで長寿を過ごすなかれ ! やむを得ず “馬齢” になったら 「つましい質素」 を旨として生きようではないか !

♣ 日本のように 1 億人を越える多勢の国民があれば、積み立て式は関係職員の(現金誘惑)のゆえに困難とされる。したがって 若者に徴税する賦課方式で老人を保護する形式しか頼れないようだ。賦課方式の欠点は 「多々老少子」 という人口構成にある。どの道も蛇(じゃ)の道であろうが、若者が押しつぶされないように工夫したいものである。1940字

要約:  「積み立て方式」 による 40 年分の現金 … 現実の問題として係員は 「現金の使い込み等」 に走ってトラブルに巻き込まれ、年金の支払いに問題を起こす。 「賦課方式」 の年金蓄積は主に次の三つの問題でトラブルに悩まされている:(イ) 老人は長命になり 税負担の若者の数が減る、(ロ) 老人は脳卒中・ 認知症などの長命病がどんどん増加、(ハ) 経済は長期のデフレ不景気持続。対策として税を負担する若者の数を増やす;老人と言えども働き続ける、などが挙げられるが、いずれも難渋な道である。基本は 「40 年間働いて、次の 40 年間をラクチンで暮らす方式」 に問題があるようだ。

職員の声

声 1: 昭和 36 年に発案された年金制度は 当初うまく行ったのに、ナゼ今はダメなのか?(係り:そもそも、子を産まずして楽をしたい国民には それなりの運命が待っている)。

声 2: 年金の資金(パイ)は 少子化なのだから小さくなる;増えた数の年寄りで その パイ を分け合えば、一人あたりの取り分は減るのは当たり前(係り:このモットーを実行して 滅びた国は沢山ある)。

声 3: 仕事が出来ないから、を理由で生活保護に莫大なお金が使われている;国はよく考えて欲しい(係り:まじめにコツコツ働いた人が年金を貰ってみると、生活保護より少ない、という話をよく聞く)。

声 4:自分の安全のためには、国全体のことなど かまっちゃいられない(係り:その状態を モラル・ ハザード と呼ぶ;憲法第 25 条は 「最低限の生存権利」 を保証しているが —— 同時に憲法 27 条は 「労働の義務」を 規定している。私たちは命ある限り 「働く ! 」 、それでも不足が生じ、納税者が合意してくれれば 「足して」 もらう;この原理をわきまえることが大切だと思う)。


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ふじひろパール

Author:ふじひろパール
「ふじ」=新谷冨士雄
「ひろ」=新谷弘子

社会福祉法人 パール
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